そばかすって何が原因なの?そばかすの原因や治療法・ケア方法を徹底解説!

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「そばかす」と聞くと、「可愛らしい」「チャームポイント」という印象を思い浮かべる方も多いですよね。そばかすはチャームポイントとして好意的に受け止める方もいますが、コンプレックスとして悩んでいる方も多いです。

しかし、そばかすは何が原因でできるのでしょうか?実はそばかすは美容的な特徴であるだけでなく、肌の健康や体質にも関わっているんです。

そばかすはシミと一緒なのか、どうやって防げばいいのかなど、この記事ではそばかすの原因や治療法、日頃のケアまでをくわしく解説していきます。

目次

そばかすの定義と特徴

そばかすとは、肌にできる茶色の斑点を指します。シミの一種で、医学的には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれています。シミというと、40〜50代と歳を重ねることで出てくる色素斑と思っている方が多いですが、実はシミの中にも種類が4つあります。まずはシミの種類を軽く解説します。

雀卵斑(そばかす)…直径2〜3mmの小さい点状のシミ。鼻や頬に広く広がる。

肝斑…頬骨あたりに左右対称にできる。

炎症後色素沈着…炎症が治った後にできるシミ。赤から黒まで様々な色がある。

老人性色素班…直径数ミリから数十ミリの丸い色素斑。シミの中で最も多いタイプ。

この4つの種類の中で、唯一小さい頃からできるシミであり、主に幼少期から思春期にかけて、目立つようになります。また元々は薄いそばかすでも、大人になってから紫外線の影響などで濃くなることもあります。

しかしそばかす自体は、大人になって急にできることはほとんどありません。通常であれば、思春期以降は徐々に薄くなる傾向があります。しかし「大人になってからそばかすができた」と思っている方も多く、小さい頃から薄いそばかすはあったものの気づかずに大人になり、紫外線などの影響を受けて濃くなることもあります。

そばかすの原因

まずはシミができるメカニズムを軽くご紹介します。肌は紫外線などのダメージを軽減するために、黒色のメラニン色素を生成します。メラニン色素は通常であればターンオーバーで排出されますが、乾燥などによるターンオーバーの乱れや加齢、メラニン色素の数が多すぎて排出が間に合わないなどの原因で色素沈着となり、シミになります。

そばかすはシミの一種であり、シミと同じくメラニン色素の蓄積で茶色のそばかすができます。しかし、メラニン生成までのメカニズムは解明されていないんです。

そばかすができる原因は主にひとつなのですが、そばかすの濃さの左右する原因もあるので合わせて解説していきます。

そばかすの原因①:遺伝

そばかすができる原因のほとんどは遺伝です。そのため親にそばかすがある人は、自分もそばかすがあることが多いです。

そばかすの原因となるメラニン色素の生成メカニズムは、シミの原因となるメラニン色素の生成メカニズムとは異なります。そばかすができる原因は解明されていないものの、元々そばかすが多い人として有名なのが「アイルランドの赤毛」の方なんです。そして赤毛の原因として、メラノコルチン1受容体(MC1R)に変異があることが明らかになっています。

MC1Rとは、メラニン細胞刺激ホルモンの受容体タンパク質で、メラニン産生を制御する役割を持っています。つまりMC1Rに変異が起きることで通常のメラニン色素の生成とは異なる結果となり、赤毛に変化しているんです。

そして赤毛の方にはそばかすがある方が多いことから、MC1Rの変異がそばかすにも関連していると考えられているんですよ。

そばかすの原因②:紫外線ダメージの蓄積

そばかすができるかできないかの違いは主に遺伝ですが、紫外線ダメージを蓄積するとそばかすが濃くなる可能性があります。

紫外線はシミの原因のひとつ。シミとそばかすのメカニズムが違うものの、メラニンをつくりだす細胞や酵素は同じです。そのため紫外線ダメージが蓄積してメラニン生成の過程が活性化すると、そばかすが濃くなる傾向があります。

そばかすの原因③:ホルモンバランスの変化

そばかすは遺伝による差が大きいですが、そばかすができる方の中でもホルモンバランスの影響により、そばかすが増えたり濃くなる可能性があります。

日常的にストレスを溜めると、女性ホルモンのバランスが崩れます。また特定の期間だと、妊娠期間中もそばかすが増えやすいです。どちらの期間でもプロエストロゲンというホルモンが増加して色素細胞を刺激するので、そばかすが濃くなる可能性があると考えられています。

そばかすの治療法とケア方法

そばかすにコンプレックスを感じてケアをしたいと思っている方には、どんな治療やケア方法の選択肢があるのでしょうか?ここでは、即効性がある美容クリニックでの治療法や自宅でできるケア方法をご紹介します。

そばかすの治療法:美容施術

そばかすを目立たなくしたい場合、光治療がおすすめです。

フォトフェイシャルなどの光治療は、そばかすの原因であるメラニン色素を光照射による熱刺激で熱変性させます。するとターンオーバーが促進され、そばかすが目立ちにくくなるんです。ターンオーバーを促進させるため、今あるそばかすだけでなく、新たにできるメラニン色素の排出を促す効果も期待できます。また、光治療はピンポイントでの治療というよりは、広範囲に効果があるので、鼻や頬という広範囲にわたって広がるそばかすの治療に向いています。

光治療と似ている美容施術にレーザー治療がありますが、こちらはピンポイントで熱刺激を与える治療法です。ピンポイントなだけでなくその分出力が高いので、1回の照射だけでもメラニン色素を排出し、シミを目立たなくする効果が期待できます。しかしレーザー治療は1回の範囲が狭いので、広範囲に広がるそばかすには向きません

また、そばかすの治療としてはピーリングをおこなうところも多いです。ピーリングは古い角層を剥がしやすくして、ターンオーバーを促進する治療法です。古い角質を取り除くことで、そばかすの濃さと直結するメラニンの量を減らしてくれます。その結果、肌の透明感を向上させてそばかすを目立たなくさせる可能性があります。しかし、そばかすの原因を取り除くことはできないので、ピーリング治療をやめるとそばかすの濃さが元通りになることが多いです。

そばかすのケア方法:美容クリニック・皮膚科から処方された薬

そばかすに対する自宅ケアとして取り入れたいのが、内服薬や外用薬です。内服薬は口から摂取して体内に吸収される薬です。そばかす対策として処方される内服薬には、トラネキサム酸やビタミンCが配合されています。

トラネキサム酸は、メラニン色素の生成を抑える成分として注目されています。そしてビタミンCはメラニン色素の生成を阻害するだけでなく、生成されたメラニン色素を還元してシミやそばかすの印象を和らげることが期待されます。

外用薬には、ハイドロキノンが配合されていることが多いです。ハイドロキノンは「シミの漂白剤」とも呼ばれており、メラニン色素の合成を抑制する力は強力です。またビタミンCと同じようにメラニン色素を還元する効果もあり、そばかすの印象を和らげてくれます。

ハイドロキノンは強力な美白成分としてそばかすの印象を和らげてくれますが、効果が強すぎてメラノサイトが死んでしまう「白抜け」を引き起こす可能性があります。使用の際は、しっかりと医師の指示に従ってケアをしましょう。

そばかすのケア方法:医薬部外品によるスキンケア

皮膚科や美容クリニックに行かずにそばかすのケアをしたい方は、スキンケアの成分に注目してみましょう。しかしスキンケアには、そばかすを「消す」という強い効果はありません。あくまでも「薄くする」ことを目標にしましょう。

そばかすのケアに効果が期待できるのは、美白有効成分です。

メラニン生成指令を止めるカモミラET・トラネキサム酸、メラニン生成を働きかける酵素であるチロシナーゼの働きを抑えるアルブチン・コウジ酸・エラグ酸・ルシノール・ビタミンC誘導体・4MSK、メラニン色素の排出を促すレチノール・プラセンタなどがあります。

これらは有効成分として、医薬部外品に配合されています。もし購入するときに成分がわからなくなったら、この記事を見て成分を確認するか、「美白の医薬部外品」の記載があるアイテムを選んでくださいね。

そばかすのケアしたい人が気をつけるべき生活習慣

そばかすが濃くなる原因として、紫外線によるダメージが挙げられます。そのためシミ対策と同じく、紫外線対策を欠かさずにおこないましょう。

紫外線ケアは夏や晴れの日だけしている方が多いですが、実は曇りや雨・冬でも多くの紫外線が降り注いでいます。また紫外線はガラスを透過する特性があるので、室内でも紫外線対策が必要です。そのため、実際に感じる日差しの強さで日焼け止めの有無を決めるのではなく、常に日焼け止めは塗って、外では日傘や帽子・アームカバーで紫外線対策をしましょう。

睡眠もそばかすケアに効果的です。睡眠中には成長ホルモンが分泌されて、肌のターンオーバーがおこなわれます。ターンオーバーは肌に蓄積しているメラニン色素が排出されやすくなるので、そばかすの目立ちを和らげてくれます。

睡眠で意識したいのが、質です。寝る直前までスマホやパソコンを見ていると、ブルーライトの影響で興奮状態になります。すると睡眠の質が低下してしまうので、寝る30分前からはブルーライトを浴びないようにすると睡眠の質が高まりますよ。

まとめ

そばかすはチャームポイントとして捉えられることも多く、必ずしも除去する必要はありません。しかしそばかすは遺伝による差が大きく、小さい頃から気にしている方も多いですよね。そばかすはシミの一種であり、メラニンの生成によるシミではあるものの、シミとはメラニン色素生成のメカニズムが異なります。

自宅ケアやスキンケアだけでそばかすを完全に目立たなくすることは難しいです。完全なそばかすの除去を目指す方は、美容クリニックでの美容施術を検討してみましょう。しかし自宅でのスキンケアや紫外線対策・睡眠の質を高めることは、全く効果がないわけではなく、そばかすの予防につながります。

ぜひこの記事を読んでそばかすケアをして、シミ・そばかすを気にしない透明感肌を手に入れましょう!

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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