化粧品の添加物は避けるべき?役割や気になる肌への影響を解説

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化粧品を選ぶときによく目にする「無添加」や「フリー処方」という言葉。
成分表示を見て「本当に肌に良いのかな」「添加物フリーを選んだ方がいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
特に敏感肌や赤み・乾燥などの肌悩みを抱えている方にとって、「なるべく肌にやさしいものを選びたい」という気持ちがある一方、何を基準に選べばいいのか迷ってしまうこともあると思います。

この記事では、化粧品に含まれる「添加物」について、種類や役割、肌への影響や避けたい成分まで解説します。
自分の肌に合った化粧品を選ぶヒントとして、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること

そもそも添加物とは

添加物と聞くと、「なんとなく肌に悪そう」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが、化粧品における添加物は、製品の品質を保ったり、使用感をよくするために必要な成分でもあるのです。

化粧品に含まれる成分は大きく2つに分かれる

化粧品には「有効成分」や「保湿成分」などの肌状態を良くするための成分が含まれており、これらは「主成分」とも呼ばれます。
一方、 防腐剤や香料などは、品質の安定や使用感を向上させる目的で配合される成分です。
このように、主成分とは異なる目的で配合される成分が、一般的に「添加物」とされています。

添加物の役割は?

化粧品に含まれる添加物には様々な役割があります。
たとえば、添加物の中でも代表的な防腐剤が配合されていなければ、雑菌が繁殖してしまい安全に使えないことも。
また、香料が配合されていることで、毎日のスキンケアタイムが心地よくなるなど、使いやすさを考えて配合されているものもあります。

化粧品に含まれる主な添加物とその役割

化粧品に使われる添加物は、それぞれに役割があり、品質を保ったり、使用感を良くしたりするために配合されています。
ここでは、よく使われている主な添加物と、その目的についてご紹介します。

防腐剤

雑菌の繁殖を防ぎ、製品を衛生的に保つ目的で配合されています。
代表的な成分として、パラベンフェノキシエタノールがあります。

香料

使用時の香りづけに使われ、使用感の向上の目的で配合されています。

界面活性剤

化粧品に使われている界面活性剤の役割は、大きく分けて2種類あります。
ひとつは水と油をなじませやすくする乳化剤としての働き、もう一つは肌の汚れを落とす洗浄剤の働きです。
ステアリン酸〇〇レシチンなど多種多様な界面活性剤があります。

着色料

見た目の印象を整えるために添加されることが多く、口紅やチークなどのメイク用品に使用されることの多い添加物です。

添加物が肌に与える影響とは?

添加物は化粧品の安全性を高めたり、肌なじみが良くなるという効果もあるものの、肌質や体調によっては、肌トラブルに繋がることもあります。
ここでは、添加物に関する注意点を解説します。

敏感肌やアレルギー体質の場合

一部の成分は、敏感肌やアレルギー体質の方には刺激となることもあります。
たとえば防腐剤(特にパラベン)や香料、アルコールなどは、肌がゆらいでいるときや乾燥が強いときに赤みやヒリつきを感じやすいことがあります。

肌のバリア機能への影響

例えばクレンジングや洗顔料に使われる界面活性剤は、洗浄力が強いと、メイクや汚れだけでなく、肌にとって必要な成分まで洗い流してしまうことがあります。
その結果、肌のバリア機能が低下し、乾燥などの原因になってしまうことがあります。

ただし、これらの影響は成分そのものが全て悪いものではありません。
添加物の多くは、安全性が確認された上で、必要最低限の量が配合されています。
また、添加物の使用は法律によって厳しく管理されており、許可されたもののみが使用できます。

肌との相性や使う状況によって影響が変わることを覚えておきましょう。

肌が敏感なときに注意したい添加物

肌がゆらぎやすい時期や、もともと敏感肌の方にとっては、添加物の中でも刺激になりやすい成分に注意を向けることが大切です。
ここでは、特に肌が敏感なときにチェックしておきたい成分をご紹介します。

防腐剤(パラベン、フェノキシエタノールなど)

製品の腐敗や雑菌の繁殖を防ぐために欠かせない成分ですが、人によっては赤みや刺激を感じることがあります。
特にパラベンは刺激性が比較的高いとされ、敏感肌向けの製品では「パラベンフリー」と表記されることもあります。

ただ、近年では安全性が見直されており、配合量を適切に守れば必ずしも悪い成分というわけではありません。

アルコール(エタノール)

さっぱりとした使用感を与えるために使われることがありますが、乾燥肌や敏感肌には刺激となることがある成分です。
特に肌が荒れているときは、ヒリつきを感じやすくなるため注意が必要です。

合成香料・着色料

使用時の心地よさや見た目をよくするために配合されますが、肌に直接的な働きはないため、刺激が気になるときは避けるのも選択肢のひとつです。

界面活性剤

クレンジングや洗顔料などに使われる合成界面活性剤の中には、皮脂を取りすぎてしまうことがあるものも。

肌のうるおいを守りたいときは、強い洗浄力のあるものではなく、マイルドな処方を選ぶことも大切です。

自分の肌に合う化粧品の選び方

添加物は全てが肌に悪いものというわけではありません。
大切なのは、自分に合っているかどうかを基準にして選ぶことです。
自分の肌やライフスタイルに合った化粧品を選ぶためのポイントを紹介します。

成分表示をチェックする

まずは、製品パッケージの裏にある成分表示を確認する習慣をつけましょう。
全ての成分を理解していなくても、「過去に肌に合わなかった成分」や「刺激を感じやすい添加物」などを覚えておくことで、自分に合った商品が選びやすくなります。

例として

  • 肌がヒリついた経験がある方は「アルコール」や「香料」に注意する
  • 肌が乾燥しやすい時は「保湿成分」が多く含まれているものを選ぶ

このように、肌の反応と成分をセットで記録しておくと、自分に合う化粧品の傾向が見えてきます。

お試し商品からスタート

初めて使う商品の場合は、パッチテストを行うのもおすすめです。
二の腕の内側など目立たない部分に少量を塗り、肌に異常がないかを確認してから使うことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。

また、いきなり現品を使うのが不安なときは、トライアルセットやミニサイズで試すこともおすすめです。

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季節やライフステージに合わせて使うものを変える

花粉症シーズンや乾燥する冬場、妊娠中・産後など、季節やライフステージによって肌状態も変化します。
肌がゆらぎやすい時期にはより刺激の少ない処方を選ぶことで、肌トラブルを防ぐことができます。

添加物とうまく付き合って肌に合う化粧品を

化粧品選びに迷ったときには、成分にも目を向けることで、自分に合う商品が選びやすくなります。
添加物を全て避けるのではなく、肌状態やライフスタイルに合った成分を見極めて選ぶことで、肌トラブルの予防やスキンケア効果の向上にもつながります。
自分にぴったりの化粧品を選んで、心地よい肌を目指しましょう。

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