グリチルリチン酸2Kの4つの効果とは?おすすめのスキンケア商品も紹介

  • URLをコピーしました!

敏感肌やニキビ肌の方にとって、ちょっとした刺激が炎症やかゆみを引き起こし、スキンケア選びにも悩みが尽きません。
そんな肌トラブルに対し、注目されている成分がグリチルリチン酸2Kです。
これは、漢方薬にも使われる「甘草(カンゾウ)」由来の成分を、水に溶けやすく加工したもので、抗炎症・抗アレルギー作用に優れているのが特長です。
化粧水やクリームなどに配合され、肌を穏やかに整えます。さらに、ニキビや肌荒れケアにも効果的とされ、敏感肌用のスキンケアには欠かせない存在です。

本記事では、グリチルリチン酸2Kの具体的な効果と使用時の注意点について詳しく解説します。
肌をすこやかに保ちたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

グリチルリチン酸2Kとは?

グリチルリチン酸2K(ジカリウムグリチルリチン酸)は、甘草(カンゾウ)という植物から抽出された成分を水に溶けやすい形に加工したものです。
古くから炎症を抑える漢方薬としても用いられてきた甘草の主成分であり、医薬部外品や化粧品にも広く使用されています。
肌荒れや炎症を抑える目的で配合されることが多く、敏感肌やニキビ肌のケアに適しています。
副作用が比較的少なく、穏やかに作用するのが特徴です。
そのため、洗顔料・化粧水・クリームなど幅広いスキンケア製品に利用されており、肌トラブルを予防したい方に適した成分です。

グリチルリチン酸2Kの効果

グリチルリチン酸2Kには、抗炎症作用や抗アレルギー作用、皮膚刺激の緩和など、複数の肌への有用な効果があります。それぞれ解説します。

抗炎症作用による肌トラブルの予防

グリチルリチン酸2Kは、肌に炎症が起きるのを抑える作用に優れています。
炎症は、紫外線、乾燥、摩擦、マスク着用など日常のささいな刺激によっても引き起こされ、放置すると赤みやかゆみ、湿疹などにつながりやすいです。
グリチルリチン酸2Kは、こうした炎症の初期段階に働きかけ、肌を落ち着かせることでトラブルの発生や悪化を予防します。
また、炎症を繰り返すとバリア機能が低下しやすくなりますが、この成分は肌の健やかさを保つサポートにもなります。
敏感肌やアトピー体質の人にも使いやすい点が特徴です。

ニキビや肌荒れをケア

グリチルリチン酸2Kは、ニキビや肌荒れをケアする成分としても有用です。
ニキビは、皮脂やアクネ菌によって毛穴内に炎症が起きることで悪化しますが、この成分は炎症を抑制し、悪化を防ぐ効果があります。
赤く腫れたニキビや吹き出物、またそれに伴う肌荒れも穏やかにケアするため、肌への負担を軽減できます。
さらに、殺菌成分と併用することで、ニキビの原因菌に対応しながら肌を守る相乗効果が期待できるでしょう。
ニキビ用の化粧水やクリームに広く配合されている場合がありますが、これは肌荒れを防いでケアできるためです。

抗アレルギー作用

グリチルリチン酸2Kには、アレルギー反応を抑える作用があり、外的刺激によって引き起こされる肌の過敏症状に効果があります。
例えば、花粉、ダニ、ハウスダスト、金属、香料などによる肌の赤みやかゆみ、発疹を軽減する働きがあります。
これは、アレルギーの一因となるヒスタミンが放出されると活性化するヒアルロニダーゼを阻害することで、かゆみや炎症を和らげるためです
肌が敏感になりやすい季節の変わり目や、アレルゲンが多くなる時期にも、症状の予防と緩和に役立ちます。

皮膚への刺激を緩和

グリチルリチン酸2Kは、外部刺激によって生じる肌の不快感をやわらげる作用があり、スキンケアや薬用化粧品において、刺激緩和成分として重宝されています。
洗顔後のつっぱり感、かゆみ、ヒリヒリ感、マスクによる摩擦など、さまざまな刺激に対して穏やかに働きかけ、肌を落ち着かせます。
美白成分やピーリング成分など刺激を感じやすい製品と併用すると、トラブルの軽減が期待できるでしょう。

グリチルリチン酸2Kの注意点

グリチルリチン酸2Kの注意点は大きく2つあります。

  • 長期使用による影響
  • アレルギーのリスク

詳しく解説します。

長期使用による影響

グリチルリチン酸2Kを長期間にわたって使用することで、まれに肌の常在菌バランスの変化や、炎症への過敏反応が生じることがあります。
本来は一時的な炎症を抑えるための成分ですが、毎日のように使用すると肌が刺激に対して鈍感になる場合や、反対に過敏になることもあるため注意が必要です。
特に高濃度製品を継続使用する場合には、医師や薬剤師の指導を仰ぎましょう。

スキンケア全体のバランスを見直しながら、必要な期間・目的に応じた使用を心がけると、トラブルを未然に防げます。

アレルギーのリスク

グリチルリチン酸2Kは多くの人にとって安全な成分ですが、体質によってはアレルギーを引き起こすことがあります。
特に、甘草由来の成分にアレルギーがある人は注意が必要です。
使用後に肌に赤み、かゆみ、発疹、腫れなどの異常が見られる場合は、すぐに使用を中止し、医師の診察を受けることが望まれます。
また、初めて使用する製品は、腕の内側などでパッチテストを行いましょう。

アレルギーのリスクを避けるためには、製品表示や成分表をよく確認し、自分の肌に合ったアイテムを選ぶことが大切です。

グリチルリチン酸2K配合製品3選

ラ ロッシュ ポゼ|エファクラ モイスチャー バランス ローション

公式サイト:日本ロレアル株式会社

肌のうるおいバランスを整えたい方におすすめなのが、ラ ロッシュ ポゼの「エファクラ モイスチャー バランス ローション」です。
乾燥や皮脂による不快感を感じやすい混合肌や脂性肌の方に向けて開発された化粧水で、さっぱりとした使用感ながら、しっかりとうるおいを補います。
肌をすこやかに保つ整肌成分としてターマルウォーターが配合されており、キメを整えながら、なめらかな肌へと導きます。
洗顔後の肌にすっとなじみ、べたつきを残さず心地よい使用感です。

商品名エファクラ モイスチャー バランス ローション
価格/容量3,520円(税込)/200mL
有効成分グリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸

ファイエット|薬用ミルクローション

公式サイト:有限会社ファイエット

ファイエットの「薬用ミルクローション」は、乾燥や肌荒れが気になる方におすすめの薬用スキンケアアイテムです。
医薬部外品として、肌をすこやかに保つ有効成分ライスパワー®No.7を配合し、肌のうるおいを守りながら、肌荒れや乾燥によるトラブルを防ぎます。
乳液タイプのなめらかなテクスチャーで肌なじみがよく、洗顔や入浴後のデリケートな肌にも心地よく使用できます。
乾燥しがちな季節や、毎日のスキンケアの仕上げに取り入れることで、うるおいのある健やかな肌をサポートします。
顔だけでなく、ひじ・ひざ・かかとなど全身にも使いやすく、家族みんなで使える点も魅力です。
無香料・無着色・弱酸性で、敏感肌の方にも配慮された処方となっています。

商品名薬用ミルクローション
価格/容量3,080円(税込)/200mL
有効成分ライスパワーNo.7(米エキスNo.7)

ファイエット|薬用保湿クリーム

公式サイト:有限会社ファイエット

乾燥による肌トラブルにお悩みの方におすすめなのがファイエットの「薬用保湿クリーム」です。
医薬部外品として販売されており、皮膚の水分保持能(角質層内に水分を蓄える力)を改善する成分ライスパワー®No.11を配合しています。
特に、肌荒れや乾燥によるかさつきが気になる季節の変わり目や、洗顔後のつっぱり感が気になる方に最適です。
顔はもちろん、ひじやかかとなど全身の保湿ケアにも使用可能です。
毎日のスキンケアの仕上げとして取り入れることで、健やかな肌状態の維持をサポートします。
香料や着色料を控えた設計で、敏感肌の方にも使いやすい仕様となっているのも魅力です。

商品名薬用保湿クリーム
価格/容量2,970円(税込)/200mL
有効成分ライスパワーNO.11(米エキスNO.11)

グリチルリチン酸2Kが含まれるスキンケア商品で肌を健やかに保ちましょう

グリチルリチン酸2K(ジカリウムグリチルリチン酸)は、甘草由来の有用成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つことから、敏感肌やニキビ肌向けのスキンケア製品によく配合されている成分です。
肌の炎症の予防に役立ち、洗顔料や化粧水、クリームなどさまざまな製品で利用されています。
ニキビや肌荒れの悪化を防ぎながら、肌の刺激を抑える効果も期待できるため、季節の変わり目や外的刺激による不調が出やすい肌にも適しています。
ただし、長期使用による常在菌バランスの乱れや、アレルギー反応が起こる可能性もあるため、肌に合った使用方法を守ることが大切です。
作用が穏やかな一方で、肌状態に合わせた適切な使用が求められます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

目次