エラグ酸の注目すべき美容効果とは?おすすめアイテム4選

  • URLをコピーしました!

近年美容や健康面で注目されているエラグ酸。どのような効果があるのでしょうか?
聞いたことはあるけれど、詳しい成分のことは分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事ではエラグ酸のもつ特徴や魅力、おすすめアイテムについて詳しく解説していきます。

目次

エラグ酸とは

エラグ酸とは、イチゴやザクロなどのフルーツや、クルミなどのナッツ類に含まれる天然成分です。
美白作用や抗酸化作用があることから、美容・健康面でさまざまな製品の開発が進められています。
この章ではエラグ酸という成分について詳しく解説します。

ポリフェノールの一種

エラグ酸はポリフェノールという天然成分のひとつです。
ポリフェノールは体のサビつきを防ぐ力「抗酸化力」をもつことで知られており、老化や病気の原因となる活性酸素の発生を抑える働きがあります。

活性酸素とは紫外線やストレス、外傷などにより体の中に発生する物質です。
本来であれば病原菌などを攻撃し私たちの体を守る役目をしますが、量が増えると健康な細胞も傷つけてしまいます。

もともと私たちの体の中には、活性酸素を分解する酵素(SOD)が備わっていますが、この酵素は年齢とともに減っていきます。
そのためポリフェノールのような抗酸化物質を取り入れることは、老化を防いだり健康を維持したりするうえで大切といえるでしょう。

エラグ酸はポリフェノールの中でもとくに優れた抗酸化力をもつことで知られており、活性酸素による老化やさまざまな病気を予防する働きが期待されます。

エラグ酸を多く含む食べ物

エラグ酸は以下のフルーツやナッツ類に豊富に含まれています。

  • ザクロ
  • ベリー類(イチゴ、ラズベリー、クランベリー、ブラックベリーなど)
  • ブドウ
  • クルミ
  • パイナップル

ポリフェノールの一種であるエラグ酸は熱に強いため、上記の食べ物を使用したジャムやジュース、スムージーでも効率的に摂取できます。
生のフルーツにこだわらなくて良いのは取り入れやすくて嬉しいポイントですね。

ただし、エラグ酸は水溶性のポリフェノールであるため、体外に排出されやすい性質を持っています。
そのため食事から摂取する場合は、1日2〜3回に分けて摂ることが望ましいでしょう。

美白有効成分として認められている成分

エラグ酸は1996年に医薬部外品の美白有効成分として厚生労働省に認可されています1
医薬部外品の美白化粧品として販売されている美容液などに含まれることが多いです。

エラグ酸はメラニンを合成するチロシナーゼという酵素の働きを抑えることにより、メラニンの生成を抑えます。
これにより紫外線によるシミやくすみなどの色素沈着の抑制をする効果が期待されています2
エラグ酸のもつ美白作用については以下でも詳しく説明します。

日差しが強い季節は、エラグ酸を含む薬用美白化粧品を使って紫外線対策に力を入れていきたいですね。

  • 医薬部外品:化粧品と医薬品の中間に位置する製品で、厚生労働省が認めた有効成分が一定の濃度で配合されているもの。

健康にうれしい効果も

エラグ酸は体内に摂取することにより、脂質の代謝を促進する働きがあり、メタボリックシンドロームや動脈硬化などの生活習慣病の予防としても注目されてます3
また一部の研究では、エラグ酸が血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を助ける働きをもつことも示されています。
これにより、糖尿病予防への効果も期待されています。

このようにエラグ酸は美容と健康の両面から注目されている成分なのです。

肌に対する効果

エラグ酸の肌に対する効果は大きく分けて2つあります。
この章ではエラグ酸の美白作用、外的ダメージから肌を守る効果について詳しく解説します。

美白作用

上記でも少し触れましたが、エラグ酸は医薬部外品において美白作用が認められている成分のひとつです。
エラグ酸はどのようにして美白成分として働くのでしょうか?

シミや日焼けの主な原因は、紫外線によるメラニンの蓄積です。
メラニンはチロシナーゼという酵素により、アミノ酸であるチロシンから作られます。
このチロシナーゼが働くためには銅イオンが必要です。

エラグ酸はチロシナーゼと銅イオンの結合を阻害することでチロシナーゼの働きを抑え、メラニンの生成を抑制します4

この働きにより、エラグ酸を含む化粧品を使うことでメラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ効果が期待されています。

外的ダメージから肌を守る

エラグ酸は、乾燥や紫外線などの外的ダメージから肌を守る効果が期待できます。

空気の乾燥や大気汚染、紫外線による酸化ストレスなどは肌のバリア機能低下や酸化ダメージを引き起こし、くすみ・ごわつき・乾燥の原因になります。
エラグ酸は、植物由来のポリフェノールとして知られており、ポリフェノールには外部ストレスから細胞を守る働きがあるとされています。

このため、エラグ酸配合のスキンケアは「乾燥や紫外線などの外的要因による肌ダメージから守る」サポート成分として注目されています。

エラグ酸を含むアイテム4選

エラグ酸を含むスキンケアアイテムを4つご紹介します。

シナール|シナールエクシア ホワイトメディカルエッセンス

公式サイト:シオノギヘルスケア株式会社

美白※1有効成分のビタミンC誘導体※2やエラグ酸を含む美容液。
本気のシミ対策をするため、成分にこだわって開発されています。
また保湿成分のビオチン、セラミド(N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン)を配合。
角層のすみずみまで浸透し、乾燥をケアしながらクリアな肌へと導きます。

商品名シナールエクシア ホワイトメディカルエッセンス
価格/容量7,700円(税込)/22g
有効成分L-アスコルビン酸 2-グルコシド、エラグ酸、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム
  1. メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ
  2. L-アスコルビン酸 2-グルコシド

DHC|薬用エイジアホワイトエッセンス 

公式サイト:株式会社DHC

美白※1有効成分のエラグ酸とアルブチンに、サポート成分としてオウゴンエキス※2を配合した美容液。
弾むようなハリを与えながら、透明感あふれる肌へと導きます。
しっとりとした使い心地で、乾燥肌の方でも使いやすいテクスチャーです。
また、ケイヒエキス※3とセキセツソウエキス※4を配合し、大人の気になる肌悩みや年齢サイン※5にもアプローチ。
コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンといったうるおい成分も含むことでしっとりとハリのある肌へ導きます。

商品名薬用エイジアホワイトエッセンス 
価格/容量4,714円(税込)/50mL
有効成分エラグ酸、アルブチン
  1. メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
  2. 保湿成分
  3. 整肌成分
  4. ツボクサエキス/整肌成分
  5. 乾燥くすみやハリ不足など

F.A.G.E.(エファージュ)|メラノリセット

公式サイト:サントリーウエルネスオンライン

加齢と紫外線によってできたシミ※1に立ち向かうための美容液。
美白有効成分※2のエラグ酸が角質の奥まで浸透し、輝く肌へ導きます。
またサントリーが独自に開発した酵母ラビス®※3が美しい肌をサポートします。

ほんのり爽やかな香りが心地よく、伸びがよく軽やかなテクスチャーで毎日のスキンケアにも使いやすい商品です。

商品名メラノリセット
価格/容量11,000円(税込)/50mL
有効成分エラグ酸
  1. 年齢を重ねた肌に、紫外線によってできるシミ
  2. メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ・ソバカスを防ぐこと
  3. 酵母エキス(1)、酵母エキス(3)、1.3-プチレングリコール(保湿)

Koh Gen Do|オールインワン モイスチャー ジェル

公式サイト:江原道 株式会社

美容液・化粧水・乳液・クリーム・パックの5つの役割を1本でかなえるオールインワンタイプのジェルです。
忙しい方でも時短でしっかりとスキンケアすることができます。
6種のハーブエキス※1に加えて、5種のヒアルロン酸※2を配合。角質層全体にしっかりとうるおいを届けます。
またエラグ酸※3とオリーブグリセリズ※4を含み、しっとりと健康的な肌に整えます。
みずみずしいジェルが素早く浸透し、ハリとツヤのある肌へ導きます。

商品名オールインワン モイスチャー ジェル
価格/容量4,620円(税込)/100g
  1. ラベンダー花エキス、ローズマリー葉エキス、セージ葉エキス、シソ葉エキス、ヨモギ葉エキス、ショウガ根茎エキス(全て整肌成分)
  2. 加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトニウム、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマーNa(全て保湿成分)
  3. 整肌成分
  4. 保湿成分

エラグ酸の安全性について

エラグ酸は多くの試験で皮膚刺激性※1や皮膚感作性※2が低いことが確認されており、日常使いにも適した成分であるとされています。
使用実績も1996年に医薬部外品の美白有効成分に承認されてから25年以上と長く、その間大きな問題となる副反応やアレルギー反応については報告されていません。

海外の臨床データによると、30名の被検者にエラグ酸を含むクリームを4週間にわたって塗布し、皮膚反応を評価したところ、使用期間中および使用期間後において皮膚の状態に異常は認められなかったとの報告があります5

エラグ酸は適切に使用すれば毎日のケアに使用できる成分であるといえるでしょう。

  1. 皮膚刺激性:皮膚に接触した時に赤みや腫れなどの炎症反応を引き起こす性質
  2. 皮膚感作性:免疫系に作用し、アレルギー反応を引き起こす性質

エラグ酸を使って理想の肌になろう

エラグ酸はメラニンが作られるのを抑え、紫外線によるシミやくすみなどの予防に効果的な成分です。
また外的ダメージから肌を守ってくれることから、さまざまな年齢サインに対しても効果が期待されています。
毎日の肌のお手入れにも取り入れやすく、美白ケアやエイジングケアを考えている方におすすめの成分です。
エラグ酸を多く含む食べ物を積極的に取り入れたり、エラグ酸配合の化粧品を使ったりすることで、クリアな印象の肌を目指してみてはいかがでしょうか。

参考文献

  1. 化粧品成分オンライン「エラグ酸の基本情報・配合目的・安全性」 ↩︎
  2. 田中 浩「美白製品とその作用」日本香粧品学会誌 Vol. 43, No. 1, pp. 39–43 (2019) ↩︎
  3. Effects of Ellagic Acid on Glucose and Lipid Metabolism: A Systematic Review and Meta-Analysis ↩︎
  4. 横山美保子,伊藤 祐成「色素沈着症に対するエラグ酸配合製剤の有用性評価」J-STAGE 2001 年 43 巻 4-5 号 p. 286-291 ↩︎
  5. Dermal safety evaluation of two plant polyphenols: ellagic acid and glabridin ↩︎
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次