【ラノリンの効果】肌にやさしい保湿成分を配合したおすすめ商品を紹介

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乾燥した季節や肌トラブルに悩むとき、保湿はスキンケアの基本となります。その中でも注目を集めるのが、羊毛から得られる天然成分「ラノリン」。その優れた保湿効果や肌への親和性から、多くのスキンケア製品や医薬品に活用されています。

この記事では、ラノリンの特徴や美容効果、どのような肌タイプに適しているのかを徹底解説します。さらに、日常のスキンケアでどのように活用できるのかについてもくわしくご紹介するので、乾燥に負けないうるおい肌を目指したい方は、ぜひチェックしてみてください!

目次

ラノリンってどんな成分?

ラノリンとは、羊の毛を刈り取るときにでる脂のことです。羊の毛が雨や風に晒されても、フワフワとしているのはラノリンが毛を保護しているからだといわれています。

ラノリンは実は、かなり古くから使われてきた保湿成分です。羊の皮脂腺から分泌された天然の油分として、古代ギリシャの時代から今まで使用されてきました。

今では化学合成で様々な美容成分がつくれるようになっていますが、それでもなおラノリンはリップクリーム・メイクアップ製品・クリーム・ヘアケアと多くの化粧品に使用されています。

化粧品に含まれるラノリンは、不純物を除去している吸着精製ラノリンや、ラノリンを加水分解して得られる脂肪酸混合物であるラノリン脂肪酸と記載されていることが多いです。ラノリン自体が脂なので、スキンケアアイテムだとクリーム、ヘアケアアイテムだとコンディショナーやリンスという油分が多いアイテムに配合されていることが多いです。

ラノリンの効果①高い保湿力

ラノリンの魅力は、なんといってもその高い保湿力にあります。ラノリンは水分を抱え込む力に優れ、自身の約2倍もの水を吸収する抱水性を持っています。これにより、肌の水分をしっかりと保持し、乾燥から守ることができます。

さらに、ラノリンは肌の水分蒸発を防ぎながら、角質層にうるおいを閉じ込める働きをします。これにより、肌の水分量が保たれるだけでなく、乾燥によるダメージを防ぎます。この効果は特に乾燥が気になる冬や、エアコンなどによって空気が乾燥する環境でのスキンケアに効果的です。

ラノリンの効果②エモリエント効果

ラノリンの保湿力は、ただ水分を補うだけではありません。肌を柔らかくするエモリエント効果も期待でき、硬くなった角質を柔軟にしてなめらかな質感をもたらします。そのため、かかとやひじ、ひざといった乾燥しがちな部分にも適しており、なめらかで健やかな肌に導いてくれます。

特にラノリンは、敏感肌さんや乾燥肌さんにとっても扱いやすい成分です。自然由来であるため、人の肌になじみやすく、肌にやさしく作用してくれます。赤ちゃんや敏感肌さんも安心して使用できる成分です。乾燥を防ぎうるおいを与えるだけでなく、バリア機能を高めることで外部刺激から肌を守るサポートもしてくれます。

ラノリン配合のスキンケア製品を取り入れることで、季節や環境による乾燥トラブルに立ち向かい、肌をふっくらと健やかに保つことができます。

ラノリンを使用するときの注意点

ラノリンは低刺激な保湿成分ですが、実は注意点が2つあります。しかし、特性を把握しておくと肌状態の悪化を防げるので、注意点と対処法をしっかりと確認しておきましょう。

ラノリンアレルギーが起こる可能性がある

ラノリンアレルギーの特徴は、使用して1日以上経過してから症状が現れる「遅延性過敏反応」が起きやすい点です。アレルギーというと使ってすぐの発疹やかゆみがでるイメージがありますが、ラノリンアレルギーは徐々に反応がでます。

ラノリンを配合した保湿クリームを塗っても乾燥の改善が見られないだけでなく、徐々に悪化する場合にはラノリンアレルギーを疑いましょう。すぐに使用を止めるだけでなく、悪化してしまった場合には皮膚科を受診しましょう

また、ラノリンは動物性原材料です。動物性原材料というポイントは悪ではありませんが、ヴィーガンの方などは使用できません。実際にLUSHでは2023年1月9日から、動物性原材料を減らすためにラノリンを使用しないという方針が決定。これまではラノリンの保湿力は唯一無二だとされてきましたが、LUSHは代わりにオレンジピールワックスやクプアスバターを使用して保湿力を高めています。

もし「ラノリンアレルギーが気になるが、高い保湿力があるアイテムを使いたい」という方は、オレンジピールワックスやクプアスバターで代用してみてくださいね。

しっかりと肌に水分を与えてからラノリン配合化粧品を使用する

一概に「保湿成分」といっても、実は水分を与える成分から肌に与えた水分を蒸発させないように蓋をする成分まで様々です。

肌を保湿するためには、

  1. 肌に水分を与える
  2. 肌内部に入ってきた水分をつかむ
  3. 水分を抱えて、挟み込む
  4. 肌の水分を蒸発させないように蓋をする

という、4工程が必要です。

そして、ラノリンは③・④の工程である「水分を抱えて、挟み込む」と「肌の水分を蒸発させないように蓋をする」の2つの工程に作用します。つまり、ラノリン配合化粧品の前に「①肌に水分を与える」「②肌内部に入ってきた水分をつかむ」という2工程を仕込んでおかないと肌は保湿されません。

①・②の工程の働きをする成分は、化粧水に含まれる精製水やアミノ酸が挙げられます。そのため、ラノリン配合化粧品を使用する前に、化粧水でしっかりと肌に水分を与えてから、ラノリンで蓋をするとラノリンの高い保湿力を存分に発揮させられます。

ラノリン配合の化粧品を選ぶときのポイント

ラノリン配合の化粧品を選ぶときには、これから紹介する3つのポイントを押さえてから選ぶと、自分の肌に合ったアイテムを見つけることができます。

ラノリンの純度が高いものを選ぶ

ラノリン自体は羊由来の自然由来成分なので、人の皮脂と構造が似ており、肌になじみやすいです。しかしラノリン配合化粧品を使用して、肌が荒れやすくなったと感じる方は、ラノリンの純度を確認してみてください。

ラノリンで肌荒れする場合は、①ラノリンに含まれている不純物、②ラノリンアレルギーの2択です。「他のラノリン配合化粧品では特に反応がなかったのに、このアイテムだと肌荒れしやすい」と感じている方は①の可能性が高いので、化粧品の成分表に「吸着精製ラノリン」と記載されているかをチェックしてみてください。「ラノリン」と記載されているものよりも不純物が少なく純度が高いので、ラノリンの中でもより肌荒れが起こりにくい成分となっています。

目的に合った製品タイプを選ぶ

ラノリン配合化粧品は、身体の様々な部位に使用できます。そのため、自分が使いたい部位に適した製品タイプを選びましょう。

スキンケアでは、フェイスクリームや保湿に特化したローションに配合されていることが多いです。また、全身の中で一番動きが多く摩擦が起きやすい唇と、水や洗剤が触れる機会が多くて油分がなくなりやすい手は、乾燥しがちです。それぞれのパーツケアとしてリップクリームやハンドクリームを選びましょう。

乾燥しやすい冬に全身を保湿したい場合は、ボディクリームやバターがおすすめ。顔と身体は同じ皮膚なので兼用を検討している方もいるかもしれませんが、実は顔の皮膚は身体よりも薄いので、スキンケアの方がより刺激が起きにくい処方となっていることが多いです。

そして、スキンケアをボディケアに使用しようとすると、コスパが悪くなってしまうので、ボディケアには専用のボディクリームを選ぶようにしましょう。

ラノリンを配合している化粧品

では、実際にラノリンを配合している化粧品にはどんなアイテムがあるのでしょうか?ラノリンは様々な製品に使用されているため、スキンケア・ボディケア・ヘアケア・パーツケアと、それぞれのおすすめアイテムをご紹介します。

スキンケア

MARTINA ORGANIC SKIN CARE / ジンセナクリーム

公式サイト:株式会社おもちゃ箱

肌の基礎をつくり、ダメージを受けた肌をケアしてくれるフェイスクリーム。保湿力が高い天然ラノリンと、血行を促進して肌細胞を活性化し再生を促すオタネニンジンを配合し、もっちりとした肌に導いてくれます。

商品名ジンセナクリーム
価格/容量5,830円(税込)/50ml
有効成分

ボディケア

タンペイ製薬 / アトピタ 保湿しっとりクリーム

公式サイト:丹平製薬株式会社

うるおい補給成分※1としてラノリン脂肪酸コレステリルとヨモギエキス※2を配合したボディクリームです。カサカサで硬くなった皮膚をしっとりしなやかに整えて、もちもちの肌に導いてくれます。また、無香料・無着色・パラベンフリー・アレルギーテスト済みと低刺激処方にこだわっており、新生児から使えるアイテムです。

商品名アトピタ 保湿しっとりクリーム
価格/容量1,540円(税込)/150g
有効成分

※1 ラノリン脂肪酸コレステリル(保湿剤)
※2 ヨモギエキス(保湿剤)

ヘアケア

Essential / エッセンシャルプレミアム バリアトリートメント

公式サイト:花王株式会社

傷んだ髪に密着して、集中補修&コートができるトリートメントです。スクワラン・シアバター・加水分解コラーゲン・ヒアルロン酸Na・ローヤルゼリーエキス(保湿)という厳選した美容液成分を合わせた「うるりドロップ」と、外部刺激から髪を守る「うるおいバリアEX処方」、天然由来の美髪オイルとしてラノリン脂肪酸を配合し、1日中まとまりが続く髪へと導いてくれます。

商品名エッセンシャルプレミアム バリアトリートメント
価格/容量1,320円(税込)/200ml
有効成分

パーツケア

DHC / DHC 薬用リップクリーム

公式サイト:株式会社DHC

皮脂の分泌が少なくデリケートな唇を守るために、オリーブバージンオイル・アロエエキス・天草誘導体・ビタミンEなどの保護成分をたっぷりと配合しています。また、人の皮脂に最も似た油脂成分と言われている液状ラノリンを使用して、唇に自然になじみます。クッション性のある保護膜で形成することで、うるおいをツヤをキープしてくれます。

商品名DHC 薬用リップクリーム
価格/容量770円(税込)/1.5g
有効成分液状ラノリン

まとめ

ラノリンは、保湿力の高さと肌へのやさしさから、多くの人に愛用されている天然成分です。乾燥肌の改善、肌トラブルのケア、敏感肌や赤ちゃんのスキンケアなど、さまざまな用途で活躍します。

ただし、使用する際は自身の肌に合った製品を選び、適切にケアをおこなうことが大切です。自然の力を活かしたスキンケアで、健やかでうるおいに満ちた肌を目指しましょう!

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