グリセリンとは?
グリセリンは、無色透明で粘性のある液体で、3つのヒドロキシ基(-OH)を持つ三価アルコールです。化粧品表示名称は「グリセリン」、INCI名は「Glycerin」となっています。
特筆すべき特徴として、グリセリンは非常に高い吸湿性を持っています。これが、スキンケア製品に欠かせない成分として重宝される理由の一つです。
グリセリンの主な効果
1. 角層水分量増加による保湿作用
グリセリンの最大の魅力は、その優れた保湿効果です。皮膚の最外層である角質層に浸透し、水分子とケラチンの間で仲介役を果たすことで、肌をしっとりと保ちます。
実際の使用試験では、10%グリセリン溶液を塗布すると、塗布直後から角層水分量が大幅に増加し、8時間後でも高い保湿効果が持続することが確認されています。
2. 製品自体の保水
グリセリンは製品自体の水分を保持する効果もあります。これにより、乳液やクリームなどの製品の安定性を高め、長期間使用できるようにします。
3. 溶剤としての役割
グリセリンは水やエタノールと自由に混ざり合うため、他の成分を溶かす溶剤としても使用されます。特に植物エキスの抽出に適しています。
4. 温感付与
水と接触すると温かさを感じる特性があり、マッサージ料やパック製品などに使用されることもあります。

グリセリン配合のおすすめスキンケア商品をチェック!
グリセリンの安全性
グリセリンは50年以上の使用実績があり、一般的に安全性の高い成分として知られています。食品添加物としても認められており、医薬品にも使用されています。
皮膚刺激性や眼刺激性はほとんどなく、アレルギー反応も極めて稀です。ただし、個人差はありますので、心配な方は使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。
グリセリン配合製品の選び方
グリセリンは多くのスキンケア製品に含まれていますが、特に保湿効果を期待する場合は、成分表の上位に記載されているものを選ぶと良いでしょう。ただし、グリセリンの配合量が多すぎると、逆に肌の水分を奪ってしまう可能性もあるので、バランスの取れた製品を選ぶことが大切です。
グリセリンは、その優れた保湿効果と安全性から、多くの女性に愛用されている成分です。乾燥肌でお悩みの方はもちろん、健やかな肌を保ちたい全ての方にお勧めできる成分と言えるでしょう。ぜひ、自分の肌質に合ったグリセリン配合製品を見つけて、うるおい溢れる美肌を手に入れてください。
