「敏感肌が気になる」
赤みやかゆみなどの肌トラブルが起こり、このように感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
全国の20〜50代の女性を対象にした敏感肌への意識調査によると、8割以上の方が「敏感肌の自覚がある」と答えています。
そんななか、なぜ敏感肌になるかわからず、対策できていない方もいるでしょう。
本記事では、女性が気になる敏感肌の原因や対処法について解説します。敏感肌対策を実践し、きれいな肌を維持していきましょう。
敏感肌とは?
敏感肌とは、皮膚のバリア機能が低下している状態を指します。皮膚のバリア機能とは、摩擦や紫外線などの外部刺激から肌を守ったり、乾燥を防いだりする仕組みです。
皮膚のバリア機能が低下すると肌の水分がなくなり、外部からの刺激を受け、おもに以下の症状が起こる場合があります。
- 赤み
- かゆみ
- ニキビ
- 乾燥
- ひりつき
皮膚の特性から敏感肌を分類する場合、皮脂量やバリア機能の程度によって以下の3種類に分けられます。
脂性敏感肌
脂性敏感肌とは、皮膚のバリア機能が低下して脂性量が多くなり、毛穴が目立つ状態です。赤みやかゆみ、感覚過敏症状(視覚・聴覚・触覚などが過敏になっている状態)や皮脂・角質の毛穴詰まりが起こります。
乾燥性敏感肌
乾燥性敏感肌とは、皮膚のバリア機能が低下して皮脂量が少なくなり、毛穴が目立つ状態です。乾燥にともなうカサつきやかゆみ、感覚過敏症状や赤みなどが起こります。
感覚敏感肌
感覚敏感肌とは、皮膚のバリア機能は正常であるものの、化粧品やその成分に対してチクチク感やピリピリ感といった刺激が生じる状態です。肉眼では健康な肌と変わらない一方で、感覚過敏症状がみられる場合があります。
敏感肌の原因は?
敏感肌になる原因は、日々の生活に潜んでいる場合があります。おもな原因は以下のとおりです。
- 紫外線
- 空気の乾燥
- 加齢
- 生活習慣の乱れ
- 間違ったスキンケア
紫外線や乾燥、加齢や誤ったケアなどの要因によって皮膚のバリア機能が低下し、敏感肌につながるケースがあります。
敏感肌が気になる方は、いずれかに当てはまっていないかチェックしてみましょう。
紫外線
紫外線を浴び続けると、肌の表面にある水分が失われてしまい、皮膚のバリア機能が低下して敏感肌になる場合があります。
また、バリア機能が低下すると肌の内部に紫外線が侵入し、乾燥・しわ・たるみなどの原因になります。
炎症によってメラニン色素が作られ、しみやくすみなどにもつながる場合があるため、紫外線対策が必要不可欠です。
空気の乾燥
空気が乾燥している場所にいると、肌に必要な水分が不足し、皮膚のバリア機能が低下して敏感肌になる場合があります。
とくに冬場は気温が低く、乾燥しやすい季節です。暖房を使用しつづけると、肌の水分が失われやすくなります。
また、夏場に冷房を使いすぎる場合も空気の乾燥を引き起こし、肌の水分が不足する原因になるため、空調の入れすぎには注意が必要です。
加齢
年齢を重ねていくと、コラーゲンが減って弾力が失われます。また、皮膚の表面が薄くなって外部刺激を受けやすくなるため、敏感肌になる場合があるでしょう。
更年期が近づくと、肌の調子を整える「エストロゲン」や皮脂の分泌を促す「プロゲステロン」が減少し、皮膚のバリア機能が低下します。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れると、自律神経が乱れて血行や代謝が悪くなり、敏感肌を招くケースがあります。
とくに以下の習慣が続くと、皮膚のターンオーバーが乱れる原因にもなり、赤みやかゆみなどの肌トラブルが起こる場合があるでしょう。
- 栄養バランスが偏った食事
- 睡眠不足
- 過度な飲酒
- 喫煙
間違ったスキンケア
以下のような間違ったスキンケアをすると、皮膚のバリア機能が低下し、敏感肌になる場合があります。
- 保湿ケアができていない
- 1日に何度も洗顔している
- クレンジングや洗顔のときに肌をゴシゴシこすっている
- 顔を洗うときに熱めのお湯を使用している
- 肌質に合わないスキンケア商品を使用している
とくに強い力でクレンジングや洗顔をすると、肌に必要な皮脂を落としてしまい、乾燥を招くケースがあります。
敏感肌対策を実践して肌を守ろう
敏感肌を防ぐための対策は、日常生活を送るうえで誰でも実践することが可能です。以下の方法を取り入れ、肌トラブルを防ぎましょう。
- 紫外線対策をする
- 保湿をしっかりする
- 規則正しい生活習慣を続ける
- 正しいスキンケアをおこなう
正しい知識を身につけ、クレンジング・洗顔・保湿・紫外線対策を徹底していきましょう。
紫外線対策をする
紫外線対策をおこなうと、皮膚のバリア機能低下や乾燥を防止しやすくなり、敏感肌対策になります。
紫外線対策としておすすめなのが、日焼け止めです。日焼け止めを塗る際は、少し多いと感じるぐらいの量を手に取り、顔全体にむらなくなじませてください。
また、紫外線は、地面の照り返しによって全身に影響を及ぼす場合があります。そのため、耳・襟足・背中・胸元など、一見塗る必要がない部分にもしっかり日焼け止めを塗っておきましょう。
日焼け止めは、汗で流れ落ちる場合があるため、2〜3時間に1回は塗り直すことをおすすめします。
外出する際は、日傘をさしながら移動すると紫外線を遮断しやすくなるため、日焼け止めに併せて活用しましょう。
保湿をしっかりする
保湿をしっかりおこなうと、敏感肌の原因となる肌のバリア機能低下を防止しやすくなります。
保湿する手段として、化粧水や乳液、クリームなどを活用し、対策を徹底してください。とくに洗顔後は肌の水分が失われやすいため、速やかに化粧水を適量とり、顔全体になじませましょう。
化粧水をつけたあとは、乳液やクリームを顔全体になじませ、水分の蒸発を防ぐことが大切です。
規則正しい生活習慣を続ける
規則正しい生活習慣を継続すると、肌のターンオーバーが整いやすくなり、敏感肌対策になります。
栄養バランスのとれた食事や睡眠時間の確保、適度な運動などを心がけることをおすすめします。
食事する際は、肌に良いとされるタンパク質やビタミン類、鉄分を含む肉類や野菜をバランスよく食べましょう。
就寝する際は、熟睡できるように寝心地の良い寝具を揃えたり、寝る直前にスマートフォンの使用を控えたりして工夫してください。
また週に2〜3回程度、ウォーキングやジョギングなどを心がけ、心身ともに健康な状態を維持することも大切です。
正しいスキンケアをおこなう
正しいスキンケアを徹底すると、肌のうるおいが維持され、敏感肌を防ぎやすくなります。洗顔するときは、よく泡立てた状態で肌を動かさずに優しく洗いましょう。
また、洗い残しがないよう、ぬるま湯で十分にすすぐことが大切です。タオルで顔を拭くときは、水滴を吸収するように優しくゆっくり押さえてください。
化粧水で保湿する際は、肌に負担がかかるパッティングは避け、優しくなじませるようにしていきましょう。
その後、乳液・クリームの順で肌になじませ、水分が逃げないようサポートすることが大切です。
スキンケア商品を購入する際は、サンプルやトライアルキットなどで自分の肌に合うかを確認のうえ、相性の良いものを使用してください。
まとめ
敏感肌とは、皮膚のバリア機能が低下している状態であり、放置すると赤み・かゆみ・ニキビ・乾燥・ひりつきなどが起こる場合があります。
敏感肌の対策としては、規則正しい生活習慣を前提としながら、紫外線や保湿対策を心がけることが大切です。
また、正しいスキンケアの方法を学び、継続的に実践していくことが重要です。美しく健康的な肌を維持するために、敏感肌対策を徹底していきましょう。