化粧品を購入して使ってみたものの「肌に合わない」「肌荒れした」という経験はありませんか?
肌に合わなければ、せっかく購入した化粧品を捨てる、または人にあげるなどをして手放さなくてはなりません。
今回は、化粧品が合わずに悩む方のために、刺激が出やすい要注意成分とはどのようなものがあるのか解説します。
最初に、化粧品が肌に合わないときの症状から見ていきましょう。
化粧品が肌に合わないときに出る症状とは?
化粧品が肌に合わないときには、以下のような症状が現れます。肌が敏感な方や、新しい化粧品を使う方は注意してみてください。
- 赤みやほてり感がある
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化粧品を塗布したあと、すぐに赤みやほてりを感じる場合は、合わない可能性が高いです。何らかの成分が肌を刺激しているため、すぐに洗い流すことをおすすめします。
- ヒリヒリする
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化粧品をつけたあとにヒリヒリする場合は、肌に合わないケースと肌のバリア機能が低下しているかのどちらかであることが多いです。
- 初めて使った化粧品がしみる、ヒリヒリする場合は、化粧品が合わない場合があります。
- いつも使っている化粧品がヒリヒリする場合は、肌のバリア機能が低下しており、一時的に刺激を感じている可能性が高いでしょう。
- 吹き出物ができる
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化粧品が肌に合わないときには、吹き出物が出ることがあります。
小さな吹き出物だと見た目にはわかりにくいですが、触るとザラザラしていたりごわごわしたりします。
かゆみが伴う場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
- 皮がむける
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化粧品を使って皮がむけるのも肌に合わないサインの1つです。
皮がむける場合は、塗布してすぐに皮がむけるのではなく、数時間後に現れることが多く、ポロポロと乾燥したような皮むけが起こります。
また目の周りや口周りなど、皮膚が薄い部分のみ皮むけすることもあります。
- かぶれる
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肌がかぶれてしまった場合は、早めに皮膚科を受診してください。
特に心当たりがない場合でもかぶれたときは皮膚科の受診が最優先です。
刺激が出やすい要注意成分とは?
避けたい成分としてよく挙げられる「防腐剤」「界面活性剤」「鉱物油」などは、必ずしも刺激になる原因とは考えにくいです。
- 化粧品に配合される防腐剤は、菌の繁殖を防ぎ製品を安定化させる働きがあります。
- 界面活性剤は、クレンジング、洗顔、乳液、クリーム、ベースメイク、食品などにも配合されており避けることは不可能な成分です。
- 鉱物油で代表的な成分は、ワセリンやミネラルオイル、パラフィンなどがあります。ワセリンは軟膏のベース成分になる安全性の高い成分です。ミネラルオイルはベビーオイルにも使われており、パラフィンはリップクリームなどに使われています。
ここからは、刺激が出やすい要注意成分を「スキンケア」「メイクアップ」の2つに分けて解説します。
スキンケアに配合される要注意成分
スキンケア化粧品に含まれている成分の中で、刺激が出やすいまたは懸念されている成分から見ていきましょう。
- 1,2-ヘキサンジオール
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防腐効果が高く、防腐剤フリーの化粧品に配合されることが多い成分。一般的な防腐剤よりも多く配合しないと防腐効果が出ないことから、高配合になると皮膚への刺激が懸念されている。
- PG(プロピレングリコール)
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油溶性が高く肌に浸透しやすい防腐効果がある成分。保湿剤や防腐補助成分として配合されるが、肌へ浸透しやすいため刺激が懸念されている。
- エタノール、アルコール
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清涼感やべたつきを抑える働きや溶解目的で配合される成分。高配合されると肌が乾燥しやすく、刺激を感じる場合がある。
- ハイドロキノン
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皮膚を漂白する作用がある美白成分だが、美白有効成分としては認可されていない。高濃度で使用すると白斑の副作用が報告されている。
- サリチル酸
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殺菌や角質溶解作用があることからニキビ予防の化粧品やピーリングに配合されている成分。赤みや肌荒れなどが出る場合がある。
- 尿素
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保湿効果や保水効果がある成分。高濃度配合されると角質を分解するため、人によっては刺激を感じる場合がある。
- グリコール酸
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角質剥離作用があることからピーリングに使われる成分。角質が薄くなることで刺激を受けやすくなる。
- アロマオイル
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アロマオイルは着香だけでなくさまざまな効果が期待される植物から抽出した成分。濃度が濃いと肌荒れの原因になることがある。
- 参考資料:化粧品オンライン PG ハイドロキノン グリコール酸
メイクアップに配合される要注意成分
メイクアップ用品の中でも肌刺激が出やすい成分には以下のものが挙げられます。
- カプサイシン
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唐辛子の成分で刺激を与えることでヒリヒリや赤み、腫れを引き起こすことで唇にボリュームや血色感を持たせる成分。人によっては皮むけや肌荒れを起こすことがある。
- 染料
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ティントリップなどに配合される染料は、粒子が小さく皮膚に入り込みやすいことからアレルギーのリスクがある。
- ラメ
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アイシャドウやチークなどに含まれるラメは、アルミ、ポリエステル、酸化チタンなどで作られており、まぶたに傷がつく、擦れることで刺激を感じる場合がある。
- 参考資料:日本化粧品工業会 パール剤とラメ
化粧品が肌に合わない原因
化粧品が肌に合わないときは、主に4つ原因が考えられます。化粧品そのものが合わない場合や自身の肌や体調によっても合わない場合があります。
ある程度原因を特定することで、肌を守ることができるので心当たりがある項目がないかチェックしてみてください。
成分そのものが肌に合わない
化粧品には多くの成分が含まれており、配合されている成分そのものが肌に合わないことが挙げられます。
何の成分が合わないのか特定することは難しいですが、いくつかの商品が合わない場合は、どのような商品であるか傾向を把握することはできます。
ホルモンバランスによる敏感な時期
女性は生理前の黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加する時期は、肌が敏感になりがちです。
いつもなら大丈夫なスキンケアも、生理前に使うと刺激を感じる人もいます。
季節の変わり目
季節の変わり目には、肌がゆらぎやすく敏感になりがちです。特に春先は、花粉や黄砂により肌荒れに悩まされる方も少なくありません。
季節の変わり目の敏感になっている時期は、新しい化粧品に切り替えるのは極力避けてください。
極度に乾燥している
肌は極度に乾燥すると肌の水分量が低下するのにともないバリア機能も低下します。
バリア機能が低下した肌は、肌を守る力が弱く、何らかの成分が刺激になることがあります。
「化粧品が肌に合わない」を回避する方法
化粧品を購入するときや、使うときに気をつけておくと、肌荒れが回避されやすくなります。
「化粧品が肌に合わない」ことが多い方は、ぜひ下記の方法を実践してみてください。
顔に近い部位でパッチテストをおこなう
パッチテストは体よりも顔に近い首筋などでおこなうのがおすすめです。
- お風呂上がりに朝の洗顔時に触れない首筋につけて、30分ほど様子を見ます。
- 大丈夫なようならそのまま24時間置きましょう。
- 24時間経って、赤みやヒリヒリ、肌荒れが起こらないことを確認し、顔に使います。
防腐剤が入っているものを使う
日本国内で使われている防腐剤には、パラベンやフェノキシエタノールなどがあります。これらは、少量で防腐効果を発揮し、皮膚刺激が起こりにくいのが特徴です。
防腐剤無添加と聞くと「肌に良さそう」「安心」と思われがちですが、防腐剤の代わりに防腐効果のあるヘキサンジールや他の防腐効果がある基剤を数%を高配合しなければなりません。防腐剤無添加のほうが刺激が強くなる可能性が高いです。
パラベンやフェノキシエタノールが合わないとわかっている方以外は、防腐剤は避けないほうがいいでしょう。
- 参考資料:美肌成分辞典P190、191/かずのすけ・白野実著/主婦の友インフォス
配合成分が少ないものを選ぶ
化粧品の成分表示を見て、配合成分が多いものよりも少ないもののほうが、肌に合わないリスクが軽減されやすいです。
成分が多ければ多いほど、何らかの成分により刺激になるリスクが上がります。
化粧品で肌がかぶれた・異変が起きたときの対処法
化粧品で肌がかぶれてしまった、かゆみや赤みなど異変が起きたときの対処法も知っておきましょう。
すぐに洗い流す
化粧品を塗布して、赤みやかゆみ、しみるなどの異変を感じたときは、すぐに洗い流しましょう。クリームや乳液などのオイル成分が入っている場合は、洗顔までおこないクリアな状態にします。
該当の化粧品の使用を止める
刺激を感じた場合は、該当の化粧品は使用を止め、化粧水+クリームなど、なるべくシンプルなお手入れで様子を見てください。
皮膚科に行く
肌がかぶれた、肌荒れが治らない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
肌がかぶれた場合は、内服薬も必要になることがあります。また複数の化粧品を使い該当商品がわからない場合は皮膚科でパッチテストを受けることもできます。
パッチテストは背中や二の腕にパッチテストパネルを貼り、48時間以降に再受診します。その間はテスト部位を濡らすことができないため、シャワーやお風呂などが通常通りにはおこなえません。
化粧品は使うタイミング・成分を把握することで回避可能
基本的に化粧品の成分には「無刺激」な成分はありませんが「刺激が出やすい」「敏感肌に使いにくい」成分はあります。
肌荒れしやすい要注意成分を知っておくことで、肌荒れや肌に合わないということが回避されやすくなります。
また、化粧品は使うタイミングも重要で、新しい化粧品を使うときは、肌の調子がいいときに使い始めましょう。

