乾燥肌は肌年齢を上げる?原因と年代別の対策法を解説

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「肌トラブルは乾燥から始まる」という言葉を聞いたことはありませんか?

肌が乾燥するとうるおいを無くすだけでなく、小じわやくすみが生じやすく年齢よりも上に見られることもあります。

この記事では、肌年齢を上げてしまう乾燥肌の原因と年齢別の対策法を解説します。

乾燥肌に悩む人は、この記事を最後まで読むと原因から対策、改善法までわかるのでぜひ最後までお読みください。

目次

乾燥肌とは水分油分が少ない肌

乾燥肌とは、肌の水分量と油分量がともに少ない肌のことをいいます。

表皮の角質層には、以下の3大因子によりうるおいを保っています。

  • 角質細胞に含まれるNMFといわれる天然保湿因子
  • 角質細胞の間を埋める細胞間脂質
  • 皮膚表面の皮脂膜

子供の頃は、何もつけなくても乾燥を感じなかったのは、これらの3大因子のバランスが整っていたからなのです。

しかし、何らかの原因により成人後、肌の乾燥を感じる人が増えてきます。

肌の乾燥は、どのようなことが原因で起こるのか見ていきましょう。

肌が乾燥してしまう原因とは?

乾燥肌は、生まれ持った肌質も関係しますが、元々オイリー肌や混合肌の方でも肌が乾燥してしまうことがあります。

自分の肌が乾燥する原因を知ることが、解決の糸口につながるため普段のスキンケアや生活習慣と照らし合わせてチェックしてみてください。

過度な洗顔や落とし過ぎ

乾燥肌になってしまう原因の一つに、洗い過ぎによるものが挙げられます。

過剰な洗顔や洗浄力が高過ぎる洗顔料を使用すると、肌は乾燥しやすくなります。

洗顔は朝晩の2回までにとどめておくのが基本です。

また、洗顔料の洗浄成分は、配合される界面活性剤により洗浄力の強さが異なります。乾燥肌は、洗浄力がなるべく低めの洗顔料を使うほうが、肌のうるおいを保ちやすくなるので、ぜひ見直ししましょう。

洗浄成分がマイルドなアミノ酸系洗浄成分や、保湿成分が配合されたタイプを選ぶことをおすすめします。

乾燥肌のクレンジングは、できるだけW洗顔不要のタイプがおすすめです。クレンジング+洗顔のW洗顔よりも、1回で完結するほうが肌のうるおいが保ちやすくなります。

特に洗浄力の高いオイルクレンジング+石けんによるW洗顔をおこなっている人は、クレンジングのみにすると乾燥が和らぐケースが多いです。

スキンケア不足

化粧水だけやジェルだけなどの簡素なスキンケアでうるおい不足になると、肌は乾燥します。

10代の頃は化粧水だけでもうるおいを保てますが、大人の肌はそうはいきません。

自らうるおいを保つ力が徐々に低下するため、スキンケアでおぎなう必要があるからです。

化粧水だけのスキンケアだと時間の経過とともに肌の水分が蒸発してしまうため、油溶性成分が配合された乳液やクリームとセットで使うとうるおい保持効果が上がります。

日本は四季があるため、高温多湿の夏と湿度の低い冬とでは皮脂分泌量が異なり一年中同じお手入れをしている人は注意しましょう。

紫外線ダメージ

紫外線はシミの原因になることは広く知られていますが、肌を乾燥させてしまう原因にもなります。

紫外線を長時間浴びると、肌内部の水分が蒸発して角質肥厚になりやすいです。肌表面がごわごわし、ザラつきやキメの乱れが目立ちます。

夏は汗をかくことで、肌のうるおい成分が流れやすく、皮脂でうるおっているように見えても肌内部はスカスカの状態になってしまいます。

乾燥肌の人が角質肥厚になりピーリングや角質ケアをおこなうと、さらに乾燥をするという悪循環に陥るため、日焼け止めとは別に帽子や日傘で物理的に防御することをおすすめします。

生活習慣の乱れ

肌と生活習慣は密接なつながりがあり、睡眠不足や食べ物の影響を非常に受けやすいです。

日常的な睡眠不足や偏った食生活により、うるおいを保ちにくい肌になります。

特に日本人女性は世界的にも睡眠不足の傾向が強く、慢性的な睡眠不足を抱えている人も少なくありません。女性の4割が睡眠時間6時間未満というデータもあり、先進国では最下位となっています。(※2023年経済協力開発機構OECDの調査)

料理をしなくても手軽に外食ができ、自宅にいてもウーバーを利用したりと便利になった反面、食生活がかたよりやすくなる人もいます。

特に単品メニューで食事を済ます傾向が高い人は注意しましょう。

加齢

肌の乾燥は、年齢が上がるごとに乾燥してきます。

特に40代後半以降になると、女性ホルモンエストロゲンの減少により、うるおい不足に悩む人が非常に多くなります。

肌の水分量は生まれたときが一番多く、年齢とともに減少しますが、女性の皮脂量は30歳くらいをピークに減少してきます。

加齢と乾燥肌は避けられないのが現実です。

乾燥肌になると起こる肌トラブル

乾燥肌になるとあらゆる肌トラブルを引き起こします。

乾燥肌になると起こる肌トラブルには、以下の3つが挙げられます。

バリア機能の低下

乾燥により、肌のうるおいを支える3大因子(NMF・細胞間脂質・皮脂膜)のバランスが崩れると、バリア機能が低下し敏感肌に傾きます。

乾燥を放置すると肌がヒリヒリしたり赤みを帯びたりするのは、バリア機能の低下が原因です。

バリア機能が低下すると、紫外線や気温の変化などの外的刺激を受けやすくなってしまいます。

小じわやたるみ

肌が乾燥すると、小じわや目元にちりめんじわが生じます。

最初は小さな小じわでも、表情じわと重なり深いしわへと変化していきます。

また、肌表面のハリ不足からたるみへとつながりやすくなります。

くすみやシミ

肌が乾燥すると透明感を失い、よどんだくすみ肌に見えます。

乾燥肌を放置するとバリア機能が低下することから、紫外線の影響を受けやすくシミやそばかすの原因になってしまうのです。

乾燥くすみは改善しやすいですが、メラニンが蓄積してシミになるとスキンケアでの対応が難しくなります。

【年代別】乾燥肌の対処法

乾燥肌を改善するなら、自分の年代に合わせた対処法をおこなうことをおすすめします。

世間一般の乾燥肌対策でしっくりこない人は、自分の年代に合ったケアができていない可能性があります。

そこで、ここからは年代別の乾燥肌の対処法をご紹介します。

20代の乾燥肌対策

20代の肌は、まだ水分量が多く皮脂量も低下しにくい年代です。

肌の乾燥が気になる人は、洗浄力が強い洗顔料で洗い過ぎていないか、スキンケアで水分と油分をおぎなっているかを確認しましょう。

乾燥肌は皮脂分泌が少ないことから、化粧水やジェルの水溶性成分のみのお手入れだとうるおいが保持しにくくなります。

乳液やクリームなどのアイテムをプラスしましょう。

30代の乾燥肌対策

30代の肌は、皮脂分泌量はピークを迎えるものの、水分量は減少することから、皮脂量と水分量がアンバランスになる時期です。

ブースター化粧水やブースター美容液を取り入れ、肌にしっかりスキンケアが浸透するアイテムを取り入れてみるといいでしょう。

化粧水後にシートマスクを使用し、水分をたっぷり与えたあとクリームで保湿するのもおすすめです。

40代の乾燥肌対策

40代の肌は、水分と油分がどちらも減少し、本格的な乾燥肌に突入する方が多くなります。

スキンケア化粧品は、さっぱりタイプを使っていた人ならしっとりタイプに移行し、より高保湿なアイテムを選びましょう。

40代におすすめの成分は、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンです。

特にセラミドは、細胞間脂質の約40%を占める重要な成分で、皮膚の水分蒸発を防ぐ働きがあります。

50代の乾燥肌対策

50代は女性ホルモンが低下し閉経を迎え、乾燥だけでなくハリ不足や肌のゆらぎに悩まされる世代です。

今まで感じなかった季節の変わり目に肌荒れを起こしたり、ひどく乾燥したりとまどうことも多いでしょう。

高保湿なスキンケアを使うことはもちろんですが、肌の水分保持能を改善させる、ライスパワー®No.11やヘパリン類似物質などが配合されるスキンケアがおすすめです。

どちらも医薬部外品の有効成分として配合されており、持続性のあるうるおいを与えてくれます。

特に乾燥しやすい目元には、保湿クリームとは別にアイクリームなども取り入れるといいでしょう。

乾燥肌を改善する生活習慣

乾燥肌を改善するには、生活習慣の見直しも必要です。

ここでは、食生活、睡眠、運動の3つについて効果的な方法をお伝えします。

【食生活の見直し】肌の保湿に有効な食べ物を摂り入れる

乾燥肌の改善には食生活を見直し、肌の保湿に有効な食べ物を摂り入れるのがおすすめです。

バランスの良い食事を意識し、下記の栄養素や食品をなるべく摂取しましょう。

栄養素肌への効果主な食品
タンパク質肌や筋肉を作る栄養素・ハリや弾力を与える肉、魚、卵、大豆製品 など
ビタミンA肌のターンオーバーをサポート・肌のうるおいを保つうなぎ、レバー、かぼちゃ、にんじん など
コラーゲンの生成を増やすカツオ、マグロ、レバー、ほうれん草 など
亜鉛肌の修復作用・免疫力をサポート牡蠣、いわし、牛もも肉、レバー、ナッツ類 など

【良質な睡眠】睡眠環境を整える

現在は結婚、出産をしても働く女性が多く、仕事と家事と子育て、子育てが終わったら介護など常に忙しく睡眠時間が十分にとれない人もいます。

6〜8時間の睡眠が推奨されますが、難しい人は寝室の温度を適度に保ち、良質な睡眠がとれるように睡眠環境を整えることをおすすめします。

【適度な運動】血行やリンパの流れを良くする

適度な運動は、血行やリンパの流れを促進し、肌細胞を活性化させるのに効果的です。

時間があればウォーキングやヨガ、短時間ならストレッチやスクワットなど隙間時間でできる運動でもOKです。

大切なのは継続することなので、続けられることから始めてみましょう。

若々しさの秘訣は自分に合った乾燥対策をすること

女性は誰もが「いつまでも若々しくいたい」と思っています。

若々しさの秘訣は、自分の年代に合った正しい乾燥対策をすることです。

肌の乾燥がひどくなったタイミングや年代が上がったときには、スキンケアの見直しをしましょう。

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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