【アゼライン酸の効果】最近大注目の美容成分!おすすめスキンケアも紹介

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2024年、注目度が急上昇した美容成分のひとつとして挙げられるアゼライン酸ニキビケア・色素沈着の改善・美白効果など幅広い効果が期待できるアゼライン酸は、以前までは皮膚科で処方される薬に配合されている成分という認識でしたが、最近では市販のスキンケアにも広く配合される成分になっています。

敏感肌さんでも使いやすい優しさにもかかわらずしっかりとニキビ・テカリケアをしてくれるアゼライン酸は、一体どういった成分なのでしょうか?この記事では、アゼライン酸の特徴や効果・取り入れる際の注意点・おすすめアイテムについて、くわしく解説していきます。

目次

アゼライン酸の特徴

アゼライン酸は、実は海外では古くから使用されてきた成分です。日本では未承認のため医薬成分ではありませんが、医療機関の自由診療の治療薬としては昔から使われてきました。ただ、最近では市販のスキンケアなどに配合されたことで、高い注目を集めています。

まずは、アゼライン酸はどんな成分で、どんな特徴があるのかをしっかりと解説していきます。

自然由来成分

アゼライン酸は、小麦・ライ麦などの穀類や酵母に含まれる飽和ジカルボン酸です。飽和ジカルボン酸とは、化学構造において炭素鎖の両端にカルボキシル基を持ち、炭素原子間に二重結合を含まない有機化合物を指します。炭素原子間に二重結合を含まないことで安定性が高いという特徴を持ちます。

アゼライン酸は、小麦やライ麦に含まれている自然由来成分として、環境にもやさしい成分です。地球温暖化やSDGsが注目されている現代では、美容においても環境に配慮した取り組みが盛んになっています。美容成分においても環境に配慮した成分に注目する方は多いため、環境にやさしい選択をしたい方にも使いやすい成分です。

刺激が少なく、肌荒れしにくい

アゼライン酸は自然由来成分のため、化学合成された成分よりも、皮膚に近い成分構造を持っています。そのため、刺激を起こさずに肌になじみやすいです。敏感肌さんでも安心して使用できる成分としても、高い注目を集めています。

また、アゼライン酸は皮膚科や美容クリニックで処方される薬の中で、妊娠中でも処方される薬に配合されています。一般的に外用薬として使用しても皮膚のみに作用するので、全身に吸収されることは少ないです。胎児への影響も少ないとして、妊娠中でも使用できる美容成分です。

様々な美容効果を有している

アゼライン酸は多くの美容効果を兼ね備えているため、皮膚科や美容クリニックでの薬の成分として活用されてきました。以下に、アゼライン酸による主な作用を5つまとめました。

  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用
  • 皮脂の分泌を抑制する作用
  • 角化異常を抑制する作用
  • メラニン色素の生成を抑制する作用

アゼライン酸は様々な作用を持ち合わせているため、肌悩みに対しても様々な角度からアプローチしてくれます。

アゼライン酸はどんな肌悩みに効果的?

アゼライン酸は肌への刺激が少ない上に、様々な美容効果を持っている成分です。では、実際にどんな肌悩みに効果的なのでしょうか?

ここではアゼライン酸がどんな肌悩みに効果があるのかを解説していきます。

アゼライン酸の効果①ニキビ予防・ニキビ跡の改善

アゼライン酸は、ニキビ予防やニキビ跡の改善に効果的です。ニキビは過剰な皮脂により毛穴が詰まり、詰まった毛穴の中で皮膚の常在菌であるアクネ菌が増殖することでできます。アゼライン酸は皮脂の分泌を抑制する作用と、角層の古い角質の蓄積や角層が厚くなるのも防いでくれるので、ニキビができる第一段階である毛穴の詰まりを予防してくれます。

もしニキビができてしまった際にも抗菌・抗炎症作用を有しているので、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖を素早く静める点においても効果的です。

また、アゼライン酸にはメラニン色素の生成を抑制する作用もあります。ニキビと同様に悩んでいる方が多いニキビ跡は、ニキビによる炎症で肌が刺激を受けて、メラニン色素を多く生成することで起こります。しかし、アゼライン酸はメラニン色素の生成を抑制してくれるので、ニキビができているときにもアゼライン酸を使用することで、ニキビ跡の予防と改善にも働きかけてくれます。

アゼライン酸の効果②酒さ・赤ら顔の改善

アゼライン酸は、昔から酒さの治療薬に配合されている成分です。そのため、酒さや赤ら顔の改善にも効果があるといわれています。

ただ、酒さの種類は、紅斑血管拡張型と呼ばれて、肌が赤くなり火照るタイプ・ブツブツができて赤くなるタイプ・特に鼻がデコボコとなり、毛穴が目立つタイプの3種類があります。アゼライン酸はその全てに効果があるわけではなく、ブツブツができて赤くなるタイプに効果があり、皮膚科や美容クリニックで処方されています。

アゼライン酸の効果③テカリ・毛穴トラブルの予防

アゼライン酸は、肌のテカリや毛穴トラブルの予防にも優れた効果を発揮します。特に、皮脂の分泌量が多い脂性肌さんや混合肌さんにとっては、悩みの種である過剰な皮脂や毛穴の詰まりを改善する力があるので、おすすめの成分です。

脂性肌さんの悩みで多いテカリは、アゼライン酸の皮脂抑制作用が効果的です。これにより、過剰な皮脂の分泌を防ぎ、肌表面のテカリを軽減してくれます。

さらに、過剰な皮脂は毛穴トラブルの原因のひとつです。皮脂が多く分泌されると、肌の表面に蓄積されていた角質と皮脂が混ざり合って、角栓となり毛穴に詰まります。詰まり毛穴の原因となるだけでなく、皮脂が酸化してしまうと、黒いポツポツが目立つ黒ずみ毛穴にもなりかねません。アゼライン酸は過剰な皮脂を抑制してくれるので、詰まり毛穴・黒ずみ毛穴の予防にも効果が期待できます。

また、アゼライン酸は角化異常を抑制する作用があるので、古い角質や余分な皮脂が毛穴に蓄積するのを防ぎます。その結果、毛穴の詰まりや開きのリスクが軽減され、毛穴が目立ちにくくなる効果も期待できますよ。さらに、抗炎症作用があるため、毛穴周りに起こる赤みや炎症も穏やかに抑えてくれるんです。

アゼライン酸の間違いがちな知識

ここまで解説してきたアゼライン酸の特徴や効果をみると、どんな肌悩みもカバーできる万能成分のように感じますよね。しかし、様々な肌悩みにアプローチしたいからといってなんとなくアゼライン酸を使うと、全く効果を実感できないという事態になりかねません。

ここではよくあるアゼライン酸に関する間違った認識の紹介と、アゼライン酸配合スキンケアを使用するときの注意点を解説していきます。

アゼライン酸の注意点①アゼライン酸は万能成分ではない

アゼライン酸はニキビ・ニキビ跡・酒さ・テカリ・毛穴トラブルと、様々な肌悩みをケアできる美容成分です。さらには自然由来成分で刺激も少ないので、人によっては「万能成分だ」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、アゼライン酸にも実は欠点があります。それは、「劇的な効果はない」ということです。アゼライン酸は肌への刺激も少なく、敏感肌さんでも使いやすい成分ですが、その分効果はマイルドです。

実際に酒さの治療薬としてもアゼライン酸は使用されていますが、ロゼックス・イベルメクチンクリームに次ぐ、3番手の薬として使用されています。その理由は簡単で、ロゼックス・イベルメクチンクリームの方が高い効果を得られるからです。この2つの薬で副作用が出た場合や敏感肌で刺激を感じやすい方は、アゼライン酸配合の薬を処方されるというような形となっています。

アゼライン酸はあくまでも、肌を全体的に整えてくれる成分として認識しておきましょう。最もケアしたい肌悩みには、さらにピンポイントでケアしてくれる成分を取り入れると、効果を実感しやすくなりますよ。

アゼライン酸の注意点②市販のスキンケアを選ぶときには濃度をチェック

アゼライン酸配合の市販のスキンケアは最近多く見かけるようになりましたが、気をつけて欲しいのが濃度です。注意点①でも解説したように、アゼライン酸の効果はマイルドです。「アゼライン酸配合」という言葉に惹かれて購入しても、濃度が低いと効果を感じられない場合もあります。

アゼライン酸は15%以上配合されていると効果が出たという結果がありますが、15%以下では有効性を示した論文はほぼありません。また、15%以上でも皮膚科で処方されるニキビの薬と比較すると効果は劣るので、「ニキビに対する高い効果を得たい」という方には皮膚科で薬を処方してもらう方が向いています。

アゼライン酸は、日々のお守り的な成分としてスキンケアに取りいれるのに向いています。劇的な効果はなくとも、肌に刺激を与えずにゆらぎにくい肌をサポートしてくれるので、「肌のゆらぎを整えたい」「荒れにくい肌をつくりたい」という方や、脂性肌さんの日常的な美容成分として取り入れてください。

参考文献:医療法人社団優医会有楽町皮膚科

アゼライン酸の注意点③:相性が悪い成分との併用を避ける

アゼライン酸は大体の成分と相性が良いので併用できますが、いくつかの成分だけ組み合わせに気をつけましょう。

高濃度のビタミンC

アゼライン酸は酸性の成分であり、ビタミンCも同じく酸性です。肌自体は元々弱酸性なので、アゼライン酸と高濃度のビタミンCを同時に使用すると酸性にpHが偏ります。
すると肌の負担になるため、敏感肌さんは赤みや痒みがでやすくなる可能性があります。併用する場合には、どちらかを低濃度にして肌への刺激を抑えましょう。

AHAやBHAなどのピーリング成分

アゼライン酸には角化異常を抑制する効果がありますが、ピーリング成分の古い角質を取り除く効果と重複します。
角質を取り除きすぎると角層が薄くなり、肌のバリア機能の低下につながりますので、併用は避けて、それぞれ別のタイミングで使用しましょう。

アゼライン酸配合のスキンケア

ここからは、今話題のアゼライン酸配合スキンケアをご紹介します。市販で購入できるものに特化してご紹介するので、ぜひ自分の今のスキンケアに取り入れやすいアイテムを探してみてくださいね。

TOUT VERT / バランシングGAローション 

バランシングローションは、化粧水の前に使用するプレ化粧水です。皮脂・肌荒れケアに効果的なアゼライン酸誘導体 2%と、うるおい・キメに効果的なグリシルグリシン 6%が配合されています。さらにはアロエベラ葉エキス※1・10種のアミノ酸※2で乾燥ケア、整肌成分としてグリチルリチン酸ジカリウムを配合し、揺らがない健やかな肌を育ててくれます。

商品名バランシングGAローション
価格/容量2,000円(税込)/100ml
有効成分

※1 整肌
※2 ベタイン、PCA-Na、セリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、リシンHCI、トレオニン、アルギニン、プロリン(保湿)

QUALITY 1st / ダーマレーザースーパーAZ100ローション 

アゼライン酸※1とナイアシンアミド※2を配合した美容液レベルの化粧水です。ベタつきや気になる皮脂・角化毛穴へのアプローチをしながらも、うるおいに満ちた肌へと導いてくれます。また、ダーマレーザーの独自技術である浸透ナノカプセルを採用し、美容成分を素早く角層に届けてくれます。

商品名ダーマレーザースーパーAZ100ローション
価格/容量1,650円(税込)/240ml
有効成分

※1 整肌成分
※2 保湿成分

Auna / アゼライン酸15 インテンスカーミングセラム 

アゼライン酸※1を15%と高濃度配合した美容液です。さらに肌荒れケアとして人気が高いCICA成分※2・グリチルリチン酸ジカリウム※3、うるおいをキープするスクワラン・パンテノール※4など美容成分をたっぷりと配合し、毛穴の目立ちや皮脂の減少だけでなく肌荒れもケアしてくれます。

商品名アゼライン酸15 インテンスカーミングセラム
価格/容量2,950円(税込)/30ml
有効成分

※1 整肌成分
※2 ツボクサエキス(整肌成分)
※3 整肌成分
※4 いずれも保湿成分

まとめ

今回は、最近話題を集めているアゼライン酸について、特徴や効果・間違いがちな知識をくわしく解説してきました。アゼライン酸は自然由来成分で肌への刺激が少ないながらも、皮脂の抑制・抗菌・抗炎症など様々な効果を持っている成分です。

ニキビやニキビ跡・酒さ・テカリ・毛穴トラブルなどの様々な肌悩みにアプローチしてくれます。ただ、間違いがちなのが、アゼライン酸を万能成分だと思ってしまうと、思っているような効果が得られません。

実は、様々な肌悩みにアプローチできますが、効果は比較的マイルドなんです。そのため、肌のゆらぎを整えるような日々のスキンケア成分として取り入れるのがおすすめです。ぜひこの記事を参考にアゼライン酸を日々のスキンケアに取り入れて、テカリ・ニキビが気にならない肌荒れ知らずの肌を手に入れましょう!

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