年齢を重ねるとともにコラーゲンは減少するため、食事やサプリメントからの摂取が欠かせません。しかし、食事だけで十分に補うのは難しいため、コラーゲンサプリを取り入れるのがおすすめです。
この記事では、肌に効果的なコラーゲンの種類や選び方を解説し、おすすめのコラーゲンサプリを紹介します。また、効果的な摂取方法や注意点も詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
皮膚に効果的なコラーゲンの種類
コラーゲンは多くの種類があり、分布部位や機能が異なります。その中で代表的なコラーゲンを紹介します。
種類 | 特徴 |
Ⅰ型 | 体内で最も多いコラーゲンで高い強度と弾力性を持つ。皮膚、腱、骨、歯、靭帯に分布している。 |
Ⅱ型 | 関節や軟骨に特化したコラーゲンで弾力性がある。軟骨、硝子体(目の中のゼリー状の部分)に分布している。 |
Ⅲ型 | 弾力性が高く組織の柔らかさに必要なコラーゲン。皮膚、血管、内臓などに分布している。 |
Ⅳ型 | 細胞膜の基底層を形成するコラーゲンで基底膜(皮膚や臓器の下層部にある構造)に分布している。 |
Ⅴ型 | 他のコラーゲンと共に作用し、サポートする。 |
上記のうち、皮膚に効果的なコラーゲンは、主にタイプI型とタイプIII型です。タイプI型とⅢ型は魚介類や豚足、ゼラチン、鳥皮などに含まれます。
コラーゲンの効果
コラーゲンの効果は主に2つあります。
- 皮膚のしわやたるみを抑制
- 皮膚のバリア機能保持
詳しく解説します。
皮膚のしわやたるみを抑制
コラーゲンは、皮膚の弾力を保ち、しわやたるみの減少が期待できます。コラーゲンは真皮層に存在し、皮膚の水分保持や構造を保つ成分です。しかし、加齢や紫外線、生活習慣の影響で体内のコラーゲン量は減少し、皮膚のしわやたるみが目立つようになります。その影響を抑えるには、コラーゲンを食品やサプリメントで補うことが有効です。
特にコラーゲンペプチドのような低分子化されたコラーゲンは、体内での吸収率が高いため、肌の改善効果が期待できます。また、ビタミンCと一緒に摂取するとコラーゲンの合成が促進され、より効果が得られるでしょう。
皮膚のバリア機能保持
コラーゲンは皮膚のバリア機能の低下を抑えます。このバリア機能は、肌が乾燥や紫外線、微生物の侵入を防ぐために重要です。加齢や紫外線によるダメージでコラーゲン量が減少すると、皮膚のハリが低下し、乾燥やシワが生じやすくなり、バリア機能が弱まります。
※ 参考文献:コラーゲンペプチドの効果のメカニズム
コラーゲンサプリの選び方
コラーゲンサプリを選ぶ際には、以下の5つを考慮しましょう。
- コラーゲンの種類
- コラーゲンの含有量
- サプリメントの形状
- 安全性と品質の保証
- コストパフォーマンス
詳しく解説します。
コラーゲンの種類
コラーゲンサプリを選ぶ際は、目的に合ったコラーゲンの種類を確認するのが重要です。例えば、I型コラーゲンは皮膚や骨の構造を支える役割があり、美容や骨の健康維持に適しています。一方、II型コラーゲンは関節や軟骨に特化しており、関節の柔軟性や痛み軽減を目指す人におすすめです。
また、吸収効率を高めた低分子コラーゲンや、コラーゲン生成を促すためのビタミンCやヒアルロン酸が配合されているものを選ぶと効果が向上します。自分の目的に応じて適切な種類や成分を選ぶことで、より効果を得られるでしょう。
コラーゲンの含有量
コラーゲンサプリを選ぶ際、含有量を確認するのが大切です。効果を実感するには、1日の摂取量が一定量以上の必要があります。一般的に、5,000mgから10,000mgの摂取が目安とされています。しかし、過剰摂取は消化器系への負担をかける可能性もあるため、パッケージの記載をよく読み、適量を守りましょう。また、体内で吸収されやすい形に加工された低分子コラーゲンやペプチドタイプの製品がおすすめです。
サプリメントの形状
サプリメントの形状は、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
- 粉末タイプ:飲み物や料理に混ぜやすい
- カプセル・タブレットタイプ:持ち運びに便利
- ドリンクタイプ:吸収率が高く、即効性を求める人におすすめ
しかし、形状によって価格や添加物の有無、摂取しやすさが異なるため、生活スタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。たとえば、持ち運びが必要ならカプセル、毎日の習慣に取り入れやすいのはドリンクなど、目的に応じて選びましょう。
安全性と品質の保証
コラーゲンサプリを選ぶ際、安全性と品質の確認は欠かせません。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、身体に悪影響を及ぼす成分が含まれているリスクを減らせます。国際的な品質基準を満たしている製品や、第三者機関による認証を受けたものを選ぶと安心です。
加えて、添加物や保存料の有無もチェックポイントです。成分表をしっかり確認し、アレルギーや体調に影響を与える可能性がないか検討しましょう。
コストパフォーマンス
コストパフォーマンスも重要な要素です。高品質な製品ほど価格が高い傾向ですが、必ずしも高価なものが効果的とは限りません。また、ビタミンCやヒアルロン酸などの成分が配合されている製品は、同価格帯でも効果が高くなりやすいです。
毎日摂取するのを考慮し、長期的に続けられる価格帯の製品を選ぶと良いでしょう。1ヶ月あたりの価格が手頃で、口コミや信頼性の高いメーカーの製品を選ぶと、無理なく続けられます。初めて試す場合は、小さなパッケージから始めるのもおすすめです。
コラーゲンサプリのおすすめ5選
DHC コラーゲン 30日分
DHCのコラーゲン 30日分は、美容と健康をサポートしたい方におすすめのサプリメントです。この商品には1日の目安量に2,050mgのコラーゲンペプチドが含まれており、効率よく補給できます。
粒タイプなので持ち運びに便利で、毎日の生活に無理なく取り入れられるのも魅力です。
商品名 | DHC コラーゲン 30日分 |
価格/内容量 | 813円(税込)/180粒(1日6粒目安) |
主要原材料名 | コラーゲンペプチド(魚由来、ゼラチンを含む、タイ製造)、セルロース、ステアリン酸カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2 |
1日あたりの成分量 | ビタミンB1:14.0mg ビタミンB2:2.0mg コラーゲンペプチド(魚由来):2,050mg |
品質基準 | – |
日本新薬 極(きわみ)セレクトコラーゲンEX
日本新薬の極セレクトコラーゲンEXは、美しさと健康をサポートするコラーゲンサプリメントです。本製品には、低分子化されたフィッシュコラーゲンペプチドを配合しており、効率的に吸収されます。
粉末タイプなので、飲み物やスープ、料理に混ぜて取り入れられるのも魅力です。
商品名 | 日本新薬 極セレクトコラーゲンEX |
価格/内容量 | 2,980円(税込)/180g |
主要原材料名 | 魚由来コラーゲンペプチド(ゼラチンを含む)、ヒアルロン酸、豚プラセンタエキス、植物性乳酸菌(殺菌)、セラミド含有米抽出物、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、グルコサミン |
1日あたりの成分量 | コラーゲンペプチド:5,000mg ヒアルロン酸:10mg セラミド:200μg |
品質基準 | 国際規格認証工場で生産 |
アース製薬 1ヵ月もっちりうるおう コラーゲンCゼリー
アース製薬の1ヵ月もっちりうるおう コラーゲンCゼリーは、美容と健康を気遣う方に最適なゼリーです。1本あたりコラーゲン2,500mgに加え、ヒアルロン酸やビタミンCなどの美容成分をバランスよく配合しています。
個包装なので持ち運びも便利で、習慣的に続けやすくなっています。
商品名 | アース製薬 1ヵ月もっちりうるおう コラーゲンCゼリー |
価格/内容量 | 2,376円(税込)/31本(1日1本目安) |
主要原材料名 | フィッシュコラーゲンペプチド(ゼラチンを含む)、鮫軟骨抽出物、N-アセチルグルコサミン、サケ鼻軟骨抽出物(さけを含む) |
1日あたりの成分量 | フィッシュコラーゲン:2,500mg グルコサミン:7.2mg 低分子ポリフェノール:1.5mg |
品質基準 | – |
チョコラBB 美 チョコラ コラーゲン
このサプリメントは、美容に欠かせないコラーゲンをはじめ、ヒアルロン酸やセラミド、さらにビタミンCなどの成分をバランスよく配合しています。身体の内側からしっかりとケアすると、ハリのある肌をサポートしてくれます。
1日3粒(目安)で手軽に摂取できるタブレットタイプのため、忙しい毎日でも無理なく続けられるのが魅力です。
商品名 | チョコラBB 美 チョコラ コラーゲン |
価格/内容量 | 2,036円(税込)/120粒(1日3粒目安) |
主要原材料名 | コラーゲンペプチド(ゼラチンを含む)、ビタミンC、ビタミンB6、ナイアシン |
1日あたりの成分量 | コラーゲンペプチド:600mg ナイアシン:25mg |
品質基準 | 栄養機能食品 |
オリヒロ 低分子ヒアルロン酸コラーゲン 袋タイプ 180g
オリヒロの低分子ヒアルロン酸コラーゲン 袋タイプ 180gは、美容と健康を気遣う方におすすめのサプリメントです。本製品には、コラーゲンペプチドをたっぷり5,000mg、さらにヒアルロン酸やグルコサミン、セラミドをバランスよく配合しています。1日6g(目安)で、必要な成分を補給でき、美容ケアを本格的に始めたい方におすすめです。
商品名 | 低分子ヒアルロン酸コラーゲン 袋タイプ 180g |
価格/内容量 | オープン価格/180g(1日6g目安) |
主要原材料名 | コラーゲンペプチド(ゼラチンを含む、国内製造)、セラミド含有米抽出物、ヒアルロン酸 |
1日あたりの成分量 | コラーゲンペプチド:5000mg 低分子ヒアルロン酸:20mg グルコサミン:100mg セラミド:200μg |
品質基準 | – |
コラーゲンサプリの効果的な摂取方法
コラーゲンサプリを摂取する際には、以下の3点を意識しましょう。
- 食後や就寝前に摂取する
- 継続的に摂取する
- ビタミンCと併用する
詳しく解説します。
食後や就寝前に摂取する
コラーゲンサプリを摂取するタイミングは、吸収効率を高めるうえで重要です。食後や就寝前は特におすすめの時間帯です。食後に摂取すると、食事に含まれる栄養素と一緒に吸収されやすくなります。例えば、脂質やタンパク質と同時に摂ると消化を助け、コラーゲンの吸収効率が向上します。
一方、就寝前は体が修復モードに入るタイミングです。この時間帯にコラーゲンサプリを摂取すると、睡眠中に肌の修復をサポートします。ただし、胃が敏感な人は、軽い食べ物や飲み物と一緒に摂ると胃への負担が軽減されます。
継続的に摂取する
コラーゲンサプリは、短期間で劇的な効果を期待するのではなく、継続的に摂取するのが重要です。コラーゲンは体内で自然に分解されるため、一定量を毎日補うことで効果を実感しやすくなります。
ある研究では、コラーゲンペプチド(CPs)の摂取期間が8週間から6ヶ月間行われ、皮膚の弾力性や密度、コラーゲン含有量の改善が報告されています。
また、毎日の習慣に取り入れるためには、自分が続けやすい摂取方法を見つけることがポイントです。例えば、朝のスムージーに粉末タイプを混ぜたり、夕食後にドリンクタイプを摂取したりするのがおすすめです。一貫して摂取を続けることで、肌の調子や関節の動きの変化を実感しやすくなります。
※ 参考文献:Oral Collagen for the treatment of Dermal Atrophy: A systematic review of human trials
ビタミンCと併用する
コラーゲンの生成をサポートする栄養素のひとつがビタミンCです。ビタミンCは、体内でコラーゲンを合成する際に不可欠な役割を果たします。そのため、ビタミンCを含む食品やサプリメントと併用すると、コラーゲンの効果をより引き出せるでしょう。
コラーゲンとビタミンCを含むサプリメントは、12週間の摂取により、皮膚の弾力性が22.7%向上し、水分保持能力が13.8%増加したと報告されています。
ビタミンCは柑橘類やキウイ、パプリカなどの食品にも多く含まれています。食事とともにコラーゲンサプリを摂取する場合、これらの食品を積極的に取り入れると良いでしょう。
コラーゲンサプリの副作用
コラーゲンサプリの原材料には、魚、豚、牛などの動物由来の成分が使用されていることが多いです。そのため、アレルギーがある方は注意が必要です。摂取後に発疹やかゆみ、呼吸困難などの症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談してください。また、アレルギーの有無を事前に確認し、成分表をよく読むことが重要です。
一部の人では、胃の不快感や下痢、便秘などの消化器系のトラブルが報告されています。これらは、摂取量が多すぎたり、体質が影響します。
コラーゲンサプリに関するよくある質問(FAQ)
コラーゲンサプリを使用した際にどれぐらいで効果がでるのか、他のサプリと併用しても良いかなどの疑問に答えます。安全にサプリメントを利用するために、疑問を解消しておきましょう。
効果が表れるまでの期間はどのくらい?
コラーゲンサプリの効果が実感できるまでの期間は、個人差がありますが、一般的には数カ月程度の継続が目安とされています。これは、コラーゲンが体内で生成され、肌に変化が現れるのに時間がかかるためです。毎日の摂取を習慣化しながら、焦らず継続するのが重要です。
他のサプリと併用してもいい?
多くの場合、コラーゲンサプリは他のサプリメントと併用しても問題ありません。特に、ビタミンCやヒアルロン酸を含むサプリは、コラーゲンの効果を補助する相性の良い組み合わせとされています。ただし、同時に複数のサプリを摂取する場合、過剰摂取による副作用に注意が必要です。
服用している薬に影響する可能性はある?
服用している薬との相互作用は、場合によっては考えられます。特に、抗凝血薬や抗炎症薬を服用している方は注意が必要です。医師または薬剤師に相談し、服用している薬とコラーゲンサプリの併用が安全か確認しましょう。
コラーゲンサプリでハリのある肌を保ちましょう
コラーゲンにはI型、III型が皮膚に効果的で、皮膚の弾力やハリを保つ役割があります。特にコラーゲンペプチドなど低分子化されたものは吸収が良いです。食品やサプリメントで補うとしわやたるみを抑え、バリア機能を保てるでしょう。
サプリ選びでは種類や含有量、安全性、コスパを確認し、自分に合った形状を選ぶのが重要です。効果はすぐには現れないため、継続的に摂取するのが大切です。アレルギーや副作用に注意し、肌の健康をサポートしましょう。