ちりめんじわとは?3つの原因と今すぐできる対策、メイクのコツを紹介

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ちりめんじわは、乾燥しやすい目元や口元、頬などにできやすいのが特徴です。
放置すると深いシワになることもあるので、早めのケアが重要です。

今回は、ちりめんじわの主な原因と、すぐにできるセルフケアを紹介します。
ちりめんじわを目立ちにくくするメイク方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ちりめんじわとは

ちりめんじわは皮膚の浅い層にできる細かいシワで、「小じわ」「表皮性しわ」とも呼ばれます。
名前のとおり、凸凹としたちりめん加工の織物のように細かく寄ったしわが特徴です。
ちりめんじわは広い世代に見られ、人によっては20代前半から出現することもあります。

ちりめんじわができるメカニズム

皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層でできており、ちりめんじわは表皮にできる浅いしわです。
表皮の最も外側にある角質層には、バリア機能によって肌のうるおいを保ち、乾燥を防ぐ働きがあります。
しかし、角質中のうるおいや油分が不足すると、肌表面のしなやかさが損なわれます。
その結果、肌表面に細かく浅いしわが刻まれてしまうのです。

ちりめんじわができやすい場所

ちりめんじわは、皮膚が薄く乾燥しやすい場所や、よく動かす場所に現れやすいのが特徴です。
具体的な場所は、以下の通りです。

目元(目尻・目の下など)

目の周りの皮膚は頬の1/3ほどの薄さしかなく、まばたきや表情の動きによる刺激、メイクやクレンジング時の摩擦など、外部からの影響を受けやすいのが特徴です。
保水力が弱く乾燥しやすいため、ちりめんじわができやすく、放置すると深いしわに進行することもあります。

口元

口元は皮脂の分泌量が少ない上、食事や会話、拭き取りによる摩擦などでさらに乾燥が進みやすくなります。
頻繁に動かすことで、ちりめんじわが深いしわに進行しやすく、早めの保湿ケアが重要です。

頬は皮膚に厚みがあり保水力も備えていますが、メイクやクレンジングによる摩擦で角質層がダメージを受けやすい部位です。
傷んだ角質層は厚くなり、ターンオーバーの乱れを招いて乾燥やちりめんじわの原因になることがあります。

また、頬のちりめんじわは、ハリの低下によって毛穴が連なって見える「帯状毛穴」と区別がつきにくい場合もあります。
肌の状態をよく観察し、摩擦を避けて丁寧にケアすることが大切です。

ちりめんじわを放置すると深いしわになる

ちりめんじわを放置すると、徐々に深いしわへと進行してしまうことがあります。
しわは、大きく分けて3種類あります。

  • 表皮性しわ:ちりめんじわや小じわなど、肌表面にできる浅いしわ
  • 真皮性しわ:目尻・口元・眉間・額などにできる深いしわ
  • 表情じわ:表情の癖や筋肉の動きによってできる目尻・眉間・額のしわ

最初は乾燥による「表皮性しわ」として現れても、適切なケアを怠ると、真皮にまで影響を及ぼす「真皮性しわ」に進行し、さらに表情筋の衰えが加わると「たるみ」に発展します。
真皮性しわやたるみまで進んでしまうと、セルフケアだけでの回復は難しくなります。

ちりめんじわに気づいた時点で、早めに対策を始めることが大切です。

ちりめんじわの原因

ここでは、ちりめんじわができる主な原因について詳しく解説します。

乾燥

ちりめんじわの最大の原因は乾燥です。
通常、角質層はNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質などのバリア機能の働きによって水分が保持されています。
しかし、乾燥によってバリア機能が低下すると、肌の水分が蒸発しやすくなり、肌表面に細かいしわが現れます。

クレンジングや洗顔時にゴシゴシこすったり、スキンケア時に強い力をかけたりすることでバリア機能が損なわれ、乾燥が進行してしまいます。
また、冷暖房の使用による室内の乾燥、睡眠不足や栄養の偏り、ストレスなど生活習慣の乱れも肌のターンオーバーを乱し、乾燥を悪化させる要因になります。

加齢

年齢を重ねると皮脂や水分の分泌量が減少し、肌のバリア機能が低下します。
さらに、肌の生まれ変わりを担うターンオーバーの周期も遅くなり、古い角質が肌表面にとどまりやすくなります。
その結果、水分保持力が低下して乾燥が進行し、ちりめんじわができやすくなります。
また、年齢とともにコラーゲンやヒアルロン酸などの保湿・弾力成分が減少し、肌のうるおいが保ちにくくなることも要因のひとつです。

紫外線

紫外線によるダメージも、ちりめんじわの大きな原因です。
地表に届く紫外線は「UV-A」と「UV-B」の2種類があります。
波長の長いUV-Aは肌の奥の真皮にまで到達し、エラスチンやコラーゲンといった弾力成分を変性させ、しわやたるみを引き起こします。
一方、UV-Bは表皮にダメージを与え、肌のバリア機能を低下させます。
その結果、肌表面から水分が逃げやすくなり、乾燥によるちりめんじわが生じやすくなります。

ちりめんじわのセルフケア

ちりめんじわは浅く軽度なシワのため、早めのセルフケアで目立たなくできる可能性があります。
ここでは、ちりめんじわのセルフケアを5つ紹介します。

正しいスキンケアを行う

クレンジングや洗顔時に肌を擦ったり、タオルでゴシゴシ顔を拭いたりすると肌の表面にある角質層が傷つきます。
その結果、バリア機能が低下して乾燥しやすくなり、ちりめんじわができやすくなります。

洗顔料は必ず泡立ててから肌に乗せ、泡を転がすようにやさしく洗いましょう。
お湯の温度が高すぎると肌に必要な皮脂まで洗い流されてしまうため、32~35度のぬるめのお湯が適しています。
顔を拭くときもタオルでこすらず、軽く肌を押さえるようにして水分を吸収させましょう。

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保湿力の高いアイテムを使う

スキンケアでは、保湿力の高いスキンケアアイテムを取り入れ、肌の乾燥を防ぎましょう。
グリセリンアミノ酸セラミドなどの保湿成分や、水分の蒸発を防ぎ角質層をやわらげる「エモリメント効果」のあるワセリンスクワランなどの油性成分が効果的です。

特に乾燥しやすい部分は化粧水や乳液を重ねづけし、目元はアイクリームの使用もおすすめです。

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レチノールやナイアシンアミドを取り入れる

ちりめんじわには、シワへの効果が期待できるレチノールナイアシンアミドの活用もおすすめです。
レチノールやナイアシンアミドは肌内部のコラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリや弾力を与えてくれます。
ナイアシンアミドは刺激が少なく敏感肌の方も取り入れやすい成分ですが、レチノールは刺激を感じやすいため、まずは低濃度から試してみるのがおすすめです。
皮膚が薄くデリケートな目元に使う際は、ワセリンを塗ってからレチノールを重ねて使用してみると良いでしょう。

  • 抗シワの有効成分
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一年中紫外線対策をする

紫外線によるダメージはシワの原因になるため、季節を問わず紫外線対策を行うことが大切です。
波長の長いUV-Aは雲や窓ガラスも通り抜けるため、曇りの日や室内で過ごす日も日焼け止めの使用をおすすめします。
日焼け止めのほか、日傘や帽子、サングラスなどの物理的な対策も併用すると効果的です。

また、日焼け止めは汗や皮脂などで落ちやすく、時間の経過とともに効果が薄れていきます。
記載されているSPFやPAの効果を発揮するためには、2~3時間おきの塗り直しが必要です。
スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めなら、メイクの上からでも手軽に塗り直しできます。

栄養バランスの良い食事を取り入れる

ちりめんじわのケアには、スキンケアだけでなく、内側からのケアも重要です。
肌の健康を支える栄養素をしっかり摂ることで、うるおいと弾力のある肌づくりをサポートできます。
栄養素別の食材の例は下記のとおりです。

  • コラーゲン:鶏皮、手羽先、牛すじ、すっぽん、うなぎ、フカヒレなど
  • ビタミンC:パプリカ、ブロッコリー、レモン、アセロラ、いちご、キウイフルーツなど
  • ビタミンE:アーモンド、落花生、オリーブオイル、アボカド、納豆、かぼちゃなど
  • セラミド:こんにゃく、米、ほうれん草、麦類、豆類、牛乳など
  • タンパク質:肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品など

肌のハリを保つコラーゲン、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、細胞の酸化を防ぐビタミンE、肌のバリア機能をサポートするセラミド、良質なタンパク質を積極的に取り入れましょう。

ちりめんじわを目立ちにくくするメイクテク

今すぐできる対策として、ちりめんじわをメイクでカバーするテクニックを3つ紹介します。

メイク前にコットンパックする

メイク前に肌が乾燥していると、ファンデーションが粉っぽくなり、ちりめんじわが目立ちやすくなります。
そのため、メイク前のスキンケアで丁寧に保湿することが大切です。

特に乾燥が気になる目元は、化粧水を含ませたコットンで数分パックし、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めましょう。

ファンデーションやコンシーラーを厚塗りしない

化粧下地やコンシーラー、ファンデーションを厚塗りすると、ちりめんじわに入り込み、かえって目立ってしまいます。
ベースメイクは少量を手に取り、薄く丁寧に伸ばすのがポイントです。
少量でもカバー力があり、肌の上で伸ばしやすいファンデーションを選びましょう。
ヒアルロン酸コラーゲンなどの保湿成分が含まれた下地やファンデーションを使えば、乾燥によるシワの目立ちも防げます。

目元や頬にはハイライトやラメ入りパウダーを乗せる

下まぶたのちりめんじわには、光を反射させてシワを目立たなくするハイライトが効果的です。
保湿成分配合のハイライトを選び、指の腹で頬の高い位置から下まぶたにかけてやさしくなじませましょう。
光の拡散効果で自然な立体感とツヤ感が生まれ、シワを目立ちにくくしてくれます。

まとめ

ちりめんじわは、乾燥や加齢、紫外線などさまざまな要因によって表皮に現れます。
放置すると深いシワになる可能性があるので、早めにケアすることが大切です。

日々のスキンケアでは、摩擦を避けてやさしく洗顔し、保湿力の高いアイテムで肌のうるおいをしっかり守りましょう。
紫外線対策や栄養バランスの取れた食事、ハリをサポートする成分の活用も有効です。

今日からできるちりめんじわのケアを心がけましょう。

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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