ドクターズコスメは、肌悩みがある方や肌が荒れやすい方に注目されているスキンケアです。 ドクターズコスメというと皮膚科で処方されるイメージがありますよね。しかし最近では、韓国コスメの中にもドクターズコスメが多く存在し、自分でドクターズコスメを選んで購入できるようになっています。
今回は、ドクターズコスメの特徴やメリット・選び方などをご紹介します。ぜひ参考にして、自分の肌質や肌悩みに合ったドクターズコスメを見つけてくださいね！
ドクターズコスメとは？
ドクターズコスメは、医師や皮膚の専門家などが開発・監修した化粧品です。ドクターズコスメは、別名「メディカルコスメ」とも呼ばれています。医師や皮膚の専門家などの知識や経験・医学的エビデンスに基づき開発されるため、高い安全性と有効性を備えているという特徴があります。
ここでは、ドクターズコスメの基礎知識として、よく混同される医薬部外品との違いやメリットをご紹介します。
ドクターズコスメと医薬部外品の違い
ドクターズコスメと医薬部外品は、「高い効果が期待できる」という点において、混同されやすいです。しかしそもそもの分類の仕方が違うので、ドクターズコスメ＝医薬部外品というわけではありません。
医薬部外品は、日本の厚生労働省によって認められた有効成分が配合されている化粧品を指します。化粧品の中では、有効成分が配合されているものを「医薬部外品」、有効成分が配合されていないものを「化粧品」と呼びます。
それに対してドクターズコスメは、医師や専門家監修のコスメを指します。医薬部外品と化粧品の違いとなる有効成分の有無は、ドクターズコスメという分類には関係がありません。そのため、ドクターズコスメの中には、医薬部外品のものもあれば化粧品のものもあります。
また、医薬部外品は日本の定義なので、最近日本で取り扱いが増えている韓国コスメには医薬部外品という定義が当てはまりません。しかしドクターズコスメは医師や専門家が監修していれば、海外のアイテムもドクターズコスメといえます。最近人気の韓国コスメの中にも、ドクターズコスメを謳っている化粧品は多いですよ。
ドクターズコスメのメリット①：医師・専門家監修ということによる安心感
ドクターズコスメは医師や皮膚の専門家が監修しているため、成分の選定だけでなく配合比率において、確かな知識と臨床経験に基づいています。そのため、エビデンスやデータに裏付けられた高い信頼性のもと、肌トラブルを抱えやすい人や敏感肌の方でも安心して使用できることが多いです。
また、日本のドクターズコスメは皮膚科や美容クリニックで販売されている場合が多いため、必要に応じて医師のアドバイスを受けながら自分に合ったスキンケアを選べるのもメリットです。
ドクターズコスメのメリット②：成分へのこだわりと高濃度配合
ドクターズコスメのもうひとつの大きな魅力は、成分選定に対する徹底的なこだわりがある点です。監修している医師や専門家の知識・経験によって、リスクが少ない成分が選ばれているだけでなく、肌にとってもプラスになる成分を選んでいます。
さらにドクターズコスメは、肌にやさしいながらも、美容効果を高めるための成分が贅沢に配合されています。一般的なスキンケア製品では低濃度に抑えられている美容成分が、ドクターズコスメでは効果をしっかりと感じられる濃度で配合されていることが多いため、変化を実感しやすいです。
また、ドクターズコスメでは製品によって、特定の肌悩みにアプローチするためにさらに高度な成分が追加されることもあります。例えば、アンチエイジングにはレチノールやペプチド、美白にはトラネキサム酸やアルブチンが使われることが多いです。専門家の知識を活かして成分が最大限に活用されているため、期待できる効果も高いです。
ドクターズコスメの選び方
ドクターズコスメは一般的なスキンケアと比較すると、ひとつの肌悩みに特化していることが多いです。そのため、「なんとなく人気そうだから」という理由で選ぶと、効果をきちんと感じられない可能性が高いです。
ここではドクターズコスメの選び方を2つご紹介するので、ぜひ参考にして自分にぴったりのドクターズコスメを選んでくださいね。
ドクターズコスメの選び方①：肌悩みと肌質に特化した成分を選ぶ
ドクターズコスメは肌にやさしいだけでなく、肌悩みに特化したアイテムが多いです。そのため、「ドクターズコスメならなんでも良い」というわけではなく、自分の肌質や肌悩みに合わせて成分をチョイスしましょう。
以下に、ドクターズコスメによく使用されており、人気が高い成分とその特徴をまとめました。自分の肌悩み・肌質を踏まえて、成分選びの参考にしてくださいね。
- ビタミンC誘導体：コラーゲン生成促進・メラニン色素生成抑制・メラニン色素排出の促進・皮脂抑制
- レチノール：ターンオーバーの促進
- セラミド：うるおいを与える効果
- グリチルリチン酸ジカリウム：抗炎症作用
ビタミンC誘導体
ビタミンCは、最も有名な美容成分といって良いくらいに大人気の成分です。一般的にはビタミンCと呼びますが、化粧品としてビタミンC単体で使用すると、不安定で酸化しやすいという特徴があります。そのため、ビタミンC誘導体として他の分子とくっつけることで、ビタミンCが変異せずに肌に届くようにしています。
ビタミンC誘導体は、肌機能の様々な場所に作用します。多くの方が知っているのは、美白効果です。そもそもメラニン色素をつくらないように働いてくれて、さらにはすでに生成されているメラニン色素の排出を促すので、美白効果が期待できます。
他にもコラーゲンの生成を促すので、肌のハリ感アップによるシワの改善や、過剰な皮脂を抑制してニキビをできにくくする効果も期待できます。
レチノール
レチノールに期待できる効果は、肌のターンオーバーの促進です。肌のターンオーバーは加齢や乾燥などの様々な原因で乱れて、古い角質の排出ができなくなることでくすみや毛穴汚れにつながります。レチノールでターンオーバーの周期を整えてあげると、古い角質が角層に溜まることなく排出されます。
ターンオーバーの促進は、コラーゲンの生成促進にもつながります。コラーゲンの生成は肌のハリ感をアップしてくれるので、エイジングサインの改善にも効果が期待できますよ。
セラミド
保湿成分として有名です。最近では、保湿成分といえばセラミドをイメージする方も多いくらい人気の成分です。保湿成分の中でも、セラミドは細胞の間に存在する細胞間脂質と似た構造となっており、肌に与えられたうるおいをキャッチして維持する役割があります。
セラミドを含む保湿成分は肌を乾燥から守ることもできますが、それだけではなく肌のバリア機能を高める効果があります。肌をうるおいで満たすと肌のバリア機能が高まり、摩擦や紫外線・花粉などの外部刺激を受けても荒れにくい肌に整えてくれます。
グリチルリチン酸ジカリウム
抗炎症作用による肌荒れ防止が期待できる有効成分です。甘草由来のエキスを抽出しており、肌の赤みや炎症を抑える働きがあります。肌への刺激が少ないにも関わらずしっかりと炎症を抑えてくれるので、ドクターズコスメによく配合されています。
また、肌のトーンを整えて健康な状態に導いてくれるので、スキンケア製品の中でも化粧水・美容液・クリームなどの様々な種類に配合できる取り入れやすい成分です。
ドクターズコスメの選び方②：信頼できる医師や専門家が監修しているかチェックする
ドクターズコスメの特徴は、医師や専門家が監修・開発に携わっていることです。しかし実は、ドクターズコスメにははっきりとした定義がありません。つまりドクターズコスメの中には、監修を謳っていながらも「実は、ほとんどその医師や専門家は開発に携わっていなかった」というアイテムも時折存在します。そのためドクターズコスメだからといって安心するのではなく、自分で信用できるのかをしっかりと見極めることが重要です。
ドクターズコスメの特徴上、一般的なスキンケアよりも成分や監修した医師の紹介を事細かにしていることが多いです。文字量が多いとついつい読み飛ばしてしまいますが、それぞれのドクターズコスメの特徴となる成分はどんな作用があるのか、専門家や医師自身がしっかりと開発・監修に携わっているのかは、自分の目でしっかりとチェックしましょう。
ドクターズコスメの選び方③：続けられる価格のアイテムを選ぶ
ドクターズコスメは、一般のスキンケア製品に比べて高機能な成分が配合されているため、価格が高めに設定されていることが多いです。そのため、選ぶ際には無理なく続けられる価格帯のアイテムを選ぶことが重要です。高価なアイテムは短期間での効果は感じやすいかもしれません。しかし肌は長期的なケアが必要なため、続けて初めて効果を発揮するアイテムが多いです。
スキンケアは基本的にライン使いを想定してつくられているので、様々なブランドを混合させるよりも、ライン使いの方が成分の相乗効果が得られやすいです。しかし、高価なドクターズコスメに一気に変えると、価格的な負担が大きくなります。もし今使用しているスキンケアの中で、お気に入りのアイテムや「これなら肌荒れしない」というお守り的なスキンケアがある場合には、それ以外のスキンケアから少しづつ変えてみるのもひとつの手です。
さらに、ドクターズコスメの中には、トライアルサイズやサンプル品を販売しているブランドもあります。まずは小さいサイズで試してみて、自分の肌に合うか、コスパはどうなのかを確認し、気に入ったものをリピートするのもおすすめですよ。
まとめ
ドクターズコスメは、肌トラブルやエイジングケアに悩む方にとって心強いスキンケアアイテムです。医師や専門家が監修し、エビデンスやこれまでの経験に基づいた成分を用いることで、一般のコスメよりも安心感があり、効果が実感しやすい点が大きな特徴です。また、敏感肌の方でも使用しやすいように、刺激の少ない成分で構成されていることが多く、肌の保護やバリア機能の強化にもすぐれています。
ドクターズコスメは医薬部外品とも異なり、日々のケアをサポートするアイテムです。しかし効果が高いので、美容クリニックや皮膚科での指導のもと使用することでさらに効果を引き出せます。ぜひこの記事を参考にしてドクターズコスメをスキンケアに取り入れ、理想の美肌を手に入れましょう。
