垢すりの効果とは?美肌と健康を手に入れる正しいやり方と注意点

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肌をリフレッシュさせる方法として、昔から取り入れられてきた「垢すり」。垢すりときくと、多くの方は温泉や銭湯に併設されているサロンを思い浮かべるのではないでしょうか?

垢すりは自宅でもおこなえる美容法のひとつですが、現在は垢すりは「あまり良くない美容法」と思われていることが多いです。しかししないほうが良いと言われている理由をしっかりと理解した上で対策をしながら垢すりをすると、肌をすべすべに保てます。

ぜひこの記事を参考にして垢すりを取り入れて、つるつるな肌を取り入れましょう。

目次

垢すりとは?

まずは垢とは何かを理解しておきましょう。人の肌には、「ターンオーバー」と呼ばれる細胞の新陳代謝のサイクルがあります。ターンオーバーは皮膚の内側で新しい細胞を作ってから、古い細胞を肌の表面に押し出して入れ替えます。そしていらなくなって押し出された古い細胞が垢と呼ばれているんです。

美容面では押し出された細胞は「古い角質」と呼ばれていますが、古い角質と垢は同じものを指します

垢は本来であれば、ターンオーバーの過程で自然と剥がれ落ちます。しかしターンオーバーが乱れると、肌表面にとどまり蓄積し、肌のゴワつきやくすみの原因となります。

垢すりはタオルやブラシを使用して、肌表面に蓄積した垢を取り除くことです。垢すりと聞くとピンとこないかもしれませんが、最近多くの商品が販売されている「スクラブ」も古い角質を落とすアイテムとして、垢すりと同じ役割を持っています。スクラブの方が刺激が少なく肌に優しいアイテムです。しかし古い角質の除去力は垢すりの方が優れているため、肌の状態に合わせて垢すりかスクラブかをチョイスしましょう。

垢すりのメリット

最近は「垢すりはしないほうが良い」と思っている方が多いですが、垢すりには実はいろんなメリットがあります。まずは垢すりのメリットをしっかりと理解して、自分の肌悩みを改善できないか、チェックしてみましょう。

メリット①:古い角質を除去

垢すりは肌表面に溜まった古い角質を落とすことができます。古い角質は本来であればターンオーバーの過程で自然と剥がれ落ちますが、加齢やストレスといった様々な要因でターンオーバーが乱れると、古い角質はどんどん蓄積していきます。

そのため古い角質を除去する手助けとして、垢すりは重要視されています。本来は古い角質の除去を手助けするよりも、ターンオーバーの正常化を目指したほうが身体にとって良いのですが、ターンオーバーは加齢などの抗えない要因によって乱れていることが多いです。そのため古い角質の除去という肌が本来持っている機能を手助けすると、健康な肌の維持につながります。

メリット②:血行を促進し新陳代謝の向上

垢すりは肌の表面を滑らせるため、皮膚を刺激します。すると皮膚の下にある筋肉や血管も刺激され、血行促進の効果が期待できます。

血行が良くなると身体の隅々まで血流が行き渡り新陳代謝UPにつながります。その結果、老廃物の排出・冷え性改善だけでなく、新陳代謝がUPしたことにより痩せやすい身体づくりができます。

メリット③:体臭予防

垢すりは肌表面に蓄積している古い角質を除去します。実は古い角質は体臭の原因となっていることがあるんです。体臭は単に汗や皮脂が分泌されることで引き起こされるのではなく、肌の常在菌が汗や皮脂を分解することで引き起こされます。

それ以外でも、古い角質も皮膚の常在菌によって分解されると体臭の原因となります。また古い角質には雑菌や皮膚の常在菌が繁殖しやすいので、汗をかいたときに汗の分解が早く臭いやすくなります。そのため古い角質を適度に落とすことで、元からの体臭予防だけでなく汗をかいたときの嫌な臭いの軽減にもつながります

垢すりをしないほうがいい理由と対策

垢すりは古い角質を取り除く効果があります。しかしすべすべの肌を目指しているからといって、なんとなく使い続けていると肌トラブルの原因となる可能性があります。ここでは垢すりをしない方が良いと言われている理由と、その対策についてくわしく解説します。

しないほうがいい理由①:過度な摩擦によるダメージ

垢すりをしない方が良いと言われる理由で最も大きいのは、過度な摩擦により肌がダメージを受けるからです。垢すりは基本的にタオルなどの凹凸によって古い角質を絡め取り、除去します。通常のタオルよりも凹凸があり、少しざらりとしているアイテムも多いです。また垢すりをするときは垢を落としたいという思いが強く、力が強くなってしまうのも過度な摩擦を引き起こす原因です。

垢を落とすこと自体は悪いことではなく、むしろターンオーバーを促進するなどプラスの効果があります。しかし摩擦によるダメージは、肌の表面にある角層もはがしてしまいます。角層には肌内部のうるおいを守る、保湿因子が多く存在しています。古い角質だけでなく角層も一緒に剥がれてしまうと、肌が乾燥して肌トラブルを引き起こす可能性があります。

垢すりのアイテムは元々凹凸があるので、力を入れずに撫でるように滑らせるだけで、十分肌表面にある古い角質を除去できるようにつくられています。

強い力で剥がそうとするのではなく、撫でるようにやさしく滑らせると摩擦によるダメージを軽減しながらつるりとした肌を目指せます。

しないほうがいい理由②:ターンオーバーの妨げになる

垢すりをすると、ターンオーバーの乱れにより溜まった古い角質を取り除けます。しかしあまりにも高い頻度で垢すりをすると、古い角質以外にも剥がれ落ちる準備ができていない角層まで剥がれてしまいます。

角層まで剥がれると、肌の厚みが減り、過度に薄い状態に。肌が薄くなった状態が続くと、ターンオーバーが乱れて肌のバリア機能が低下します。すると紫外線や花粉などの外部刺激を受けやすくなり、肌荒れしやすくなるだけでなくシミや色素沈着も起こりやすくなります。

しかし適度な頻度での垢すりは、そこまで肌を薄くすることはありません。

自宅で垢すりをする際には、週に1回程度のスペシャルケアとして取り入れてみてくださいね。

しないほうがいい理由③:乾燥肌・敏感肌の悪化につながる

敏感肌は肌のバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなっている肌状態を指します。垢すりは適度な力でおこなうと、過度な摩擦ダメージを肌に与えることはあまりありません。しかし敏感肌で外部刺激を受けやすい状態だと、赤みやヒリヒリ感を引き起こしてしまう可能性があります。

また乾燥肌も強い力や高頻度での垢すりをすると、保湿因子を多く含んでいる角層まで剥がれることでさらなる乾燥を招くことも。

乾燥肌や敏感肌の人が垢すりをするときには、優しい力・適度な頻度でおこなうことを心がけてください。また垢すりは部分使いができるので、敏感肌で肌荒れが心配な方は肘やかかとなど古い角質が溜まりやすい部位だけおこなうのもおすすめですよ。

また垢すりの後は、どうしても肌が乾燥しやすくなります。ボディケアはボディクリームだけを塗っている人が多いのですが、スキンケアと同じく化粧水で水分を補給した後にボディクリーム等の油分で蓋をすると肌内部に水分がキープされて、荒れにくい肌をつくれます。

全身に使えるミスト化粧水や水分と油分がバランスよく含まれているボディローションなどをボディケアに取り入れてみてください。

垢すりの正しいやり方

垢すりは肌を擦るだけと思っている人が多いですが、しっかりとした手順とケアをすると、肌ダメージを感じずに古い角質のケアができます。ケアには特別なアイテムは必要なく、自宅にあるアイテムだけでもできるので、ぜひチェックして正しいやり方を復習した後に垢すりをしてみてくださいね。

垢すりに必要なアイテムと準備

自宅での垢すりには、垢すりタオルを準備しましょう。垢すりタオルといっても、最近はミトンのように手にフィットする形のアイテムもあるので、自分が使いやすい形を選ぶのがおすすめです。

自宅での垢すりはお風呂がおすすめ。またお風呂場に入ってすぐは、皮膚が硬く摩擦を感じやすいです。少しぬるめに感じる40℃程度のぬるま湯に15分ほど浸かって肌を柔らかくすると、皮膚が柔らかくなり摩擦を感じにくく、垢は落ちやすい状態になります。

また垢すり前に身体を洗ってしまうと、ボディソープの保湿成分で垢が取れにくくなってしまいます。そのため垢すり前に身体は洗わないようにしましょう。

垢すりの手順

湯船に浸かって肌が柔らかくなったら、垢すりをしましょう。手や足の先など、身体の末端からお腹や胸などの中心に向かって擦っていくと、血行促進に効果的です。

また垢すりをするときに忘れてはいけないのが、摩擦を起こさないようにやさしく擦ること。肌の表面を撫でるだけでもしっかりと垢は剥がれるので、力を入れすぎないように意識しましょう。

垢すり後のケア

垢すりをしたときには垢すりタオルで汚れや垢が剥がれているため、ボディソープで洗わなくても大丈夫です。「どうしても洗わないと気になる…」という人だけ、洗うようにしましょう。

垢すりの後はできるだけ早く、ミスト化粧水やボディクリームを使って保湿しましょう。保湿の際はたっぷりの量を一気に塗った方が保湿できそうに感じますが、実はムラができてしまいあまり効果がありません。少量を薄く塗り広げて、乾燥が気になる部位にだけ重ね付けしましょう。

まとめ

垢すりは古くから親しまれている美容習慣のひとつですが、効果やリスクを正しく理解しておこなうことが重要です。垢すりは古い角質を取り除き、すべすべで透明感のある肌を目指せます。しかし高い頻度で垢すりをしたり、強い力でおこなうと古い角質だけでなく角層まで取り除いて乾燥や肌荒れの原因となります。

そのため垢すりは撫でるような優しい力で、週に1度程度のスペシャルケアとして取り入れるとすべすべ美肌を保てますよ。また垢すりの後はいつもより乾燥しやすくなっているので、入念に保湿ケアを心がけましょう。ぜひこの記事を参考に垢すりを日常に適度に取り入れて、透明感のあるすべもち肌を手に入れてくださいね!

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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