ハイドロキノンの3つの働きと使い方とは?副作用や注意点、ハイドロキノン製品を紹介

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「シミをどうにかしたい」そんな悩みを抱えていませんか。

ハイドロキノンは、シミやそばかす、ニキビ跡などの色素沈着に対し、高い美白効果が期待される成分です。チロシナーゼという酵素の働きを抑えることで、メラニンの生成を防ぎ、すでにできた色素沈着にも作用します。

ただし、効果が強い分、副作用への注意も必要です。赤みやかゆみ、まれに白斑や皮膚の黒ずみが出る可能性もあるため、濃度や使用法を守ることが重要です。

この記事では、ハイドロキノンの3つの働きや正しい使い方、副作用と注意点までを丁寧に解説します。ハイドロキノンを美白ケアで取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ハイドロキノンとは?

ハイドロキノンとは、色素沈着を抑制する成分です。メラニンの生成に関与する酵素チロシナーゼの働きを阻害し、メラニンの生成を減らします。その結果、既にできた色素沈着を改善される作用があると報告されています

濃度により効果の強さが異なり、医療機関で処方される高濃度タイプは特に高い効果が期待されます。ニキビ跡や炎症後の色素沈着にも効果があります。ただし、肌への刺激が強く、赤みやかゆみを生じることがあるため注意が必要です。

使用方法や濃度は医師や製品の使用頻度の目安に従うことが望ましいです。使用方法を守ってスキンケアに取り入れることで、透明感のある肌を目指せます。

ハイドロキノンの3つの働き

ハイドロキノンの3つの働きは以下の通りです。

  • メラニンの生成を抑制
  • シミやそばかすを薄くする(医薬品)
  • 炎症後色素沈着を改善(医薬品)

詳しく解説します。

メラニンの生成を抑制

ハイドロキノンは、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制します。メラニンは、紫外線などの刺激を受けると皮膚内で作られますが、その際に重要な役割を果たすのがチロシナーゼという酵素です。ハイドロキノンはメラニン生成の元となるチロシナーゼの働きを阻害して、メラニンの生成を抑制します。結果として、色素沈着の予防や改善につながります。

メラニンの生成過程に直接作用するため、美白を目的とした成分の中でも即効性と効果の高さが特徴です。ただし、使用する際は濃度や肌への刺激に注意が必要です。

シミやそばかすを薄くする

医薬品に含まれるハイドロキノンは、メラニンを分解することで肌にできたシミやそばかすを薄くする作用があります。継続的に使用することで、肌全体のトーンが明るくなり、均一な肌色に近づけることができます。

効果を実感するには数週間の継続使用が必要です。肌への刺激が強い場合もあるため、使用頻度や濃度には注意が必要です。肌の状態に合わせて適切に取り入れることで、気になるシミやそばかすの改善が期待できます。

炎症後色素沈着を改善

医薬品に含まれるハイドロキノンは、メラニンの生成を抑える作用により、炎症後の色素沈着を改善する効果が期待できます。ニキビや傷の治癒後などに残る茶色いシミに対して有効です。

ハイドロキノンが低濃度配合されているものは市販でも購入可能です。ただし、効果を実感するまでには一定の期間が必要なため、焦らずに使用を続けることが大切です。また、肌への刺激を感じた場合は、使用を中止し、医師の指導を仰ぐことが望ましいでしょう。

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ハイドロキノンの使い方

ハイドロキノンを使用する際は、まず洗顔で肌の汚れを落とし、化粧水や乳液でしっかりと保湿してから行います。肌が乾燥したまま使用すると刺激が強く出る可能性があるため、保湿は欠かせません。

保湿後に、シミやそばかすなど気になる部分にハイドロキノンを薄く塗布します。広範囲に塗るのではなく、部分的に使用するのが基本です。夜のスキンケアに取り入れるのが一般的で、日中の使用は紫外線の影響を受けやすいため避けるのが望ましいです。製品によって使用方法や濃度が異なるため、パッケージや説明書に従って使い分けましょう。

ハイドロキノンの副作用と注意点

ハイドロキノンの使用には副作用が伴う可能性があります。主な症状として、赤みや乾燥、かゆみ、白斑などが確認されています。特に肌が敏感な方や初めて使用する場合には注意が必要です。濃度が高い製品ほど副作用のリスクが高くなります。自己判断で高濃度の製品を選ぶのは避けたほうがよいでしょう。

また、長期間にわたって使用すると、皮膚の黒ずみ(外因性黒色症)が出現することもあります。これはメラニン生成の抑制によって肌のバリア機能が低下し、逆に色素沈着を引き起こすためです。肌の状態をよく観察し、異常があればすぐに使用を中止し、医師に相談することが大切です。使用方法や頻度を確認して守りましょう。

市販のハイドロキノン製品5選

エピステーム|HQレーザークリア

公式サイト:エピステーム公式

エピステーム「HQレーザークリア」は、気になるスポットに密着するバーム状美容液です。
ハイドロキノンを配合し、うるおいを与え透明感のあるクリアな素肌に導きます。
さらに、肌への刺激を抑える設計がされており、デリケートな部位にも使いやすい処方です。
独自の「ディープターゲットデリバリー技術」により、夜の間に肌の角質層までじっくり浸透します。
コンパクトながら高機能で、部分使いにぴったりの1本です。

商品名HQレーザークリア
価格/容量7,480円(税込)/5g
14,300円(税込)/12g
配合成分ハイドロキノン(整肌成分)・アスコルビン酸・トコフェロール・ツボクサエキス (保湿成分)など
  • 整肌成分

大木製薬|アバンタイムトーンショットクリーム

公式サイト:大木製薬株式会社

気になるシミやくすみにアプローチしたい方におすすめなのが、「アバンタイム トーンショットクリーム」です。
安定性と浸透力を兼ね備えた安定型ハイドロキノン(SHQ-1®)を5%配合しています。成分が徐々に溶け出しターゲットエリアにアプローチする製品設計であるため、持続的な作用が期待できます。
テクスチャーは滑らかで密着しやすいクリームタイプ。いつもの夜のスキンケアの最後にプラスするだけで、気になる部分にピンポイントで集中ケアが可能です。

商品名アバンタイムトーンショットクリーム
価格/容量3,300円(税込)/5g
配合成分水、スクワラン、BG、ステアリン酸グリセリル、グリセリン、セタルコニウムクロリド、ステアリン酸PEG-45、エチルヘキサン酸セチル、セタノール、PEG-150、ハイドロキノン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸セチル、ジメチコン、ダマスクバラ花水など
  • 整肌成分/ハイドロキノンとセタルコニウムクロリドの混合物

KISO|ハイドロクリーム SHQ-10

公式サイト:株式会社基礎化粧品研究所

「ハイドロクリーム SHQ-10」は、安定型ハイドロキノンを10%配合した高濃度美白クリームです。
酸化に弱く劣化しやすかったハイドロキノンを特殊技術によって安定化した安定型ハイドロキノンを採用し、時間をかけてじっくりと角質層に浸透します。さらに、ヒト幹細胞順化培養液やアゼライン酸などの整肌成分を配合し、敏感肌の方でも使いやすいアイテムです。
テクスチャーはやや硬めで、気になる部分にピンポイントで塗布しやすく、少量でもよく伸びるため、コストパフォーマンスにも優れています。
乾燥によるくすみに悩む方におすすめ。

商品名ハイドロクリーム SHQ-10
価格/容量2,684円(税込)/6g
配合成分水、エチルヘキサン酸セチル、グリセリン、プロパンジオール、ステアリン酸グリセリル、水添ナタネ油アルコール、ペンチレングリコール、(C12-16)アルコール、BG、PEG-60水添ヒマシ油、セタルコニウムクロリド、ハイドロキノン、パルミチン酸、ホホバ種子油、レシチン、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、(バチルス/ベニコウジ菌)/(ナツメ果実/ダイズ)発酵液、α-アルブチン、コウジ酸、アゼライン酸など
  • 安定型ハイドロキノンは、 下記2成分で構成されており、本品に10%配合しております。
    セタルコニウムクロリド、ハイドロキノン (整肌成分)

LANTELNO|ハイドロキノン5%配合ランテルノホワイトHQクリーム

公式サイト:株式会社Koloha

乾燥によるくすみが気になる方におすすめなのが、「ハイドロキノン5%配合ランテルノホワイトHQクリーム」です。
純ハイドロキノンを高濃度5%で配合し、気になる部分にピンポイントで使えるのが魅力です。
しっとりとしたテクスチャーで肌なじみが良く、就寝前のスキンケアに取り入れやすい処方です。
合成着色料・合成香料・エタノール・石油系界面活性剤・シリコーン・紫外線吸収剤・パラベン全て不使用で、肌に悩む人にも配慮されています。
自宅で本格的な美肌ケアを始めたい方におすすめな一本です。

商品名ハイドロキノン5%配合ランテルノホワイトHQクリーム
価格/容量2,990円(税込)/10g
配合成分PG、グリセリン、水、ワセリン、ベヘニルアルコール、ハイドロキノン、ステアリン酸グリセリル、PEG-60水添ヒマシ油、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、水溶性コラーゲン、プラセンタエキス、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、パルミチン酸レチノール、カンゾウ根エキスなど

アンプルール|ラグジュアリーホワイト ローションAO II

公式サイト:株式会社ハイサイド

乾燥によってキメが乱れてくすみがちな方におすすめなのが、「ラグジュアリーホワイト ローションAO II」です。
整肌成分の⾼浸透※1ホワイトハイドロキノン※2を配合し、肌の角質層まで浸透して肌につやを与えなめらかな肌に導きます。さらに、トリプルセラミド※3やペリセア※4などの保湿成分も豊富に含まれており、乾燥しがちな肌にうるおいと透明感※5を与えます。
とろみのあるテクスチャーで春夏はもちろん、乾燥しがちな秋冬も⼼地よく使用できます。
敏感肌の方にも配慮した低刺激処方で、毎日のケアに使いやすいアイテムです。

商品名ラグジュアリーホワイト ローションAO II
価格/容量5,500円(税込)/120ml
配合成分⽔、ラフィノース、ポリソルベート60、BG、ペンチレングリコール、グリセリン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、アルギニン、マンニトール、グリチルリチン酸2K、グルコン酸Na、ラウロイルラクチレートNa、PCA-Na、加⽔分解コラーゲン、 ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ゲンチアナ根エキス、クズ根エキス、グルコシルルチン、セラミドNPなど
  1. ⾓質層まで
  2. 整肌成分
  3. セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP(保湿成分)
  4. ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(保湿成分)
  5. 肌につやを与えなめらかにすること

ハイドロキノンを適切に使用して美肌を維持しましょう

ハイドロキノンは、シミやそばかす、ニキビ跡などの色素沈着にアプローチする美白成分です。チロシナーゼという酵素の働きを抑えることでメラニンの生成を防ぎ、既にできた色素沈着を改善します。

主な働きは、メラニンの生成抑制、既存のシミの改善、炎症後色素沈着の緩和です。使用時は、洗顔・保湿後に気になる部位へ部分的に塗布し、紫外線を避けるため夜の使用が推奨されます。副作用として赤み・かゆみ・白斑・黒ずみが出ることがあり、特に高濃度製品では注意が必要です。使用方法や頻度を守って美肌を目指しましょう。

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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