「朝は完璧に仕上げたはずのベースメイクが、気づけば毛穴に入り込んで“ザラザラ”に…」そんなお悩みを持つ方も多いでしょう。
「毛穴落ち」は、ファンデーションや下地が毛穴の凹凸に沈着し、本来のなめらか肌を損なう現象です。
この記事では毛穴落ちについて解説しながら、起こる原因や日々の対策について紹介。また、毛穴落ちをカバーしたい方のためにおすすめのファンデーションや化粧下地もお届けします。毛穴落ちに悩んでいる方は記事を参考に、一日中崩れ知らずの「つるん」とした理想肌を目指しましょう。
毛穴落ちとは？｜“化粧崩れ”とどう違うの？
「毛穴落ち」とは、化粧料（主にリキッドファンデやクリームタイプの下地）が毛穴の凹みに入り込み、逆に毛穴の存在を強調してしまう状態を指します。単なるヨレやテカリと異なり、肌表面がざらついて見えるのが特徴。皮脂との混合や乾燥によるひび割れ、さらには日中の摩擦刺激により、一度落ちた化粧料がそのまま“定着”してしまうのです。
毛穴落ちと毛穴浮きの違いは？
「毛穴落ち」と「毛穴浮き」は、どちらも毛穴が目立つメイクトラブルですが、その原因と見え方が異なります。
ファンデーションや下地が毛穴の凹みに沈着して凹凸が目立つ毛穴落ちに対して、毛穴浮きは、パウダリーやクッションファンデーションなど粉体成分が毛穴の上に「浮いた」状態で付着し、肌表面に白っぽい粉膜が残ってしまうトラブルのことです。乾燥や下地の油分不足、塗布時のムラづけが原因となり、肌表面が粉っぽく見える、もしくは化粧が浮いているように感じられます。
毛穴落ちの主な原因5つ
毛穴落ちが起こるのは、以下のような原因が挙げられます。
- 皮脂過剰分泌
- インナードライ（隠れ乾燥）
- 下地・ファンデーションの相性不良
- 塗布テクニックの問題
- 外的ストレス（摩擦・気温湿度）
それぞれの原因を具体的にみていきましょう。
1：皮脂の過剰分泌
Tゾーンや小鼻まわりなど、皮脂腺が活発な部位では過剰な皮脂が分泌されます。皮脂はファンデーションの油分と混ざりやすく、ファンデーションが溶け出して毛穴に吸い込まれるように沈着しやすいのが特徴です。そのため、結果として毛穴の凹凸部分にのみ化粧料が残り、肌表面がザラついて見える「毛穴落ち」を引き起こします。
2：インナードライ（隠れ乾燥）
インナードライ（隠れ乾燥）も、毛穴落ちが起こる原因の一つです。肌表面はテカリを感じるのに対し、角質層の奥では水分が不足している状態を「インナードライ」と呼びます。特に表面のうるおいと内部の乾燥の差が大きいと、角質が硬化して細かいひび割れが発生しやすい傾向にあります。ひび割れ部分にファンデーションが入り込むと、乾燥部分がくっきりと目立ってしまうのです。
3：下地・ファンデーションの相性不良
毛穴落ちは、下地・ファンデの相性不良で起こるケースもあります。下地とファンデのテクスチャーや成分がマッチしていないと、肌上で混ざり合わずに“層”を成し、摩擦や時間経過で分離する可能性があります。
例えば、油分多めのクリーム下地に水系リキッドを重ねると馴染まず、境目で膜がはがれるように浮き上がり、毛穴に落ち込みやすくなるでしょう。
4：塗布テクニックの問題
塗布方法によっては、ファンデーションを無理やり毛穴に押し込んでしまうことがあります。特に強い摩擦をかけながらスポンジやブラシでゴシゴシ伸ばすと、化粧料が毛穴奥へ押し込まれ、定着してしまう原因となるでしょう。
5：外的ストレス（摩擦・気温湿度）
マスクの擦れ、ハンカチで汗を拭く動作、夏場の高温多湿など、日中の外的ストレスはメイク崩れを加速させます。摩擦によって化粧料がこそげ落ちたあと、残った部分が毛穴に溜まると毛穴落ちの状態になる場合があります。
毛穴落ちしないために行う日々の対策
ここからは、毛穴落ちしないために行いたい日々の対策を具体的に紹介します。
土台の保湿＆皮脂コントロールを行う
毛穴落ちを防ぐためには、まずメイク前の肌状態を整えることが重要です。化粧水や乳液には、角質層まで浸透して長時間うるおいをキープするヒアルロン酸Naや、肌バリアを補強して内側の乾燥を防ぐセラミド配合の製品を選びましょう。
さらに、過剰な皮脂分泌を穏やかに抑制するトコフェロール酢酸エステル（ビタミンE誘導体）やナイアシンアミド入りの化粧水を併用することで、テカリと毛穴落ちを同時にケアできます。仕上げに収れん化粧水をTゾーン中心に使い、毛穴をキュッと引き締めてから下地をのせると、ファンデーションが凹凸に入り込むスペースを物理的に減らすことができます。
相性の良い下地＆ファンデーションを選ぶ
下地とファンデーションは、「同じシリーズ」または「フォーミュラがマッチする組み合わせ」の商品を選ぶのも毛穴落ちを防ぐポイントです。
下地とファンデが同じベース（シリコーン系、オイルフリーなど）で設計されていると、お互いの膜同士がしっかり“くっつき”、時間が経っても崩れにくくなります。特に分子レベルでフォーミュラがマッチすると、皮脂や汗による分離やヨレが起きにくく、一日中均一な肌色をキープできるでしょう。
また相性の悪い組み合わせでは、下地がひび割れたり、ファンデーションが沈着したりして毛穴落ちを招きがちです。素材が揃ったアイテム同士であれば、下地の皮脂吸着パウダーや肌なじみ成分がファンデーション中のパウダーとシナジーを発揮し、毛穴の凹凸をしっかり埋めつつトラブルを防ぎます。
毛穴落ちしないメイクテクニックは？
なめらかな肌を一日中キープするには、土台作りと塗り方がポイント。
- まず、たっぷり保湿したあと、皮脂吸着パウダー配合の下地をTゾーン中心に薄く伸ばします。
- 次にリキッドファンデーションはブラシではなく、軽く水を含ませたメイクスポンジで内から外へ“トントン”と叩き込むように塗布しましょう。ブラシ特有の摩擦で下地をはがさず、スポンジのクッション性で均一にフィットさせます。
- 最後に、マットタイプのフィニッシングパウダーを大きめブラシでふんわりはたけば、皮脂まで吸い取って毛穴落ちを予防できます。
カバーしたい部分には、同じ手順で重ねづけを行うのがおすすめです。ポイントは「優しく」「薄く」「重ねる」ことです。
メイク直し＆補正テクニックもチェック
- 外出先で毛穴落ちに気づいたら、まずあぶらとり紙やティッシュで軽く押さえて余分な皮脂だけをオフしましょう。こすらずポンピングするようにするのがコツです。
- 次に、ポーチに常備したミスト化粧水を数プッシュして肌をリセットし、ファンデーションをのせる“下地”状態を再現します。
- その後、超微粒子のパウダリーコンシーラーやパウダーファンデーションを極小のフラットブラシに取り、毛穴の凹みに沿って“点置き”で埋めていきましょう。
- 最後にフェイスパウダーで軽く抑え、油分を密封すれば、目立っていた毛穴も自然になじみ、写真映えもキープできます。
毛穴落ちを防ぐには、ミスト→下地効果→部分パウダーが鉄則です。
毛穴落ちがカバーできるおすすめファンデーション・下地10選
ここからは、毛穴落ちがカバーできるおすすめファンデーションや下地を紹介します。それぞれの特徴をみていきましょう。
RMK「クリームファンデーション アクアティックグロウ」
RMKの「クリームファンデーション アクアティックグロウ」は、9種の保湿成分と高輝度オイル、クラリティグロウパウダーを融合した“アクアティックグロウ処方”を採用したアイテムです。
肌にのせるとしっとり密着しながら光を反射し、凹凸や毛穴を自然にぼかします。ペーストオイル配合で摩擦レスに伸び広がり、薄膜ながら乾燥によるひび割れや毛穴落ちを防止。SPF18・PA++※で紫外線ダメージもガードし、一日中均一なツヤ肌をキープします。
| 商品名 | クリームファンデーション アクアティックグロウ |
| 価格/容量 | 6,600円（税込）/30g |
- 103・105 SPF20 PA++ / 104 SPF22 PA++
SUQQU「ザ プライマー」
SUQQUの「ザ プライマー」は、乾燥小じわやくすみを瞬時にカバーしながら、ふっくらとしたハリ艶肌を演出する高機能下地です。とろけるようなクリーミー質感で肌に密着し、内側はしっかり保湿、表面はソフトフォーカスパール※1が光を拡散して毛穴や凹凸をぼかします。
ソフトベージュの薄膜が肌色をワントーンアップし、透明感をプラス。さらにSPF15・PA＋で紫外線ダメージをガードし、乾燥によるファンデ割れや皮脂混合による毛穴落ちを予防※2。3色展開×4種のパールバランスで、どの角度からも高貴な輝きをまとえる一本です。
| 商品名 | ザ プライマー |
| 価格/容量 | 11,000円（税込）/30g |
- マイカ、酸化チタン（整肌・光沢剤）
- 保湿効果による皮脂・乾燥コントロール
CHANEL「エクラ プルミエ ラ バーズ」
CHANELの「エクラ プルミエ ラ バーズ」はメークアップベースとして多機能に働く高機能アイテムです。クリーミーな感触で肌にスルスルとのび広がり、表面はさらりと整えつつ、内側はたっぷり保湿。微細なパールとソフトフォーカス効果により、毛穴や小ジワの影を自然にぼかし、凹凸が目立ちにくい滑らかな肌に仕上げます。
シャネル独自のプルミエ フラワー エキス※1と高純度ナイアシンアミド※2が、肌を明るく整えながら長時間うるおいをキープ。乾燥によるファンデのひび割れを防ぎ、毛穴落ちの原因となる隠れ乾燥を抑制します。
| 商品名 | エクラ プルミエ ラ バーズ |
| 価格/容量 | 8,910円（税込）/30ml |
- ＤＰＧ、イランイランノキ花エキス（保湿成分）
- ナイアシンアミド（整肌成分）
Dior「ディオールスキン フォーエヴァー ベルベット ヴェール」
Diorの「ディオールスキン フォーエヴァー ベルベット ヴェール」は、毛穴・凹凸・小ジワを自然にぼかし、自然なマット肌を叶えるプライマーです。軽やかに肌に密着しつつ、みずみずしいテクスチャーが高いカバー力を発揮。さらに余分な皮脂を吸着し、ひと塗りでつけたてのような美しさを持続させます。
また整肌成分であるフローラル エキスを配合。24時間※肌にうるおいを与え、心地よさをもたらします。
重ねても厚塗り感がないため、毛穴落ちを防ぎつつ自然な仕上がりを叶えます。
| 商品名 | ディオールスキン フォーエヴァー ベルベット ヴェール |
| 価格/容量 | 7,370円（税込）/30ml |
- データ取得済み（メーカー調べ。効果には個人差があります）
資生堂「シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション」
資生堂の「シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション」は、アクティブフォース™プラス テクノロジーを搭載したアイテムです。独自の技術により高い気温・湿度・皮脂による化粧崩れを防ぎます。
また、つけたての仕上がりを長時間キープし、時間経過による毛穴落ちやくずれを最小限に抑えます。ニキビのもとになりにくい処方※で肌への負担感も軽く、保湿成分と整肌成分をバランスよく配合。軽やかなつけ心地を実現しつつ、滑らかなツヤ感も演出します。
| 商品名 | シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション |
| 価格/容量 | 6,600円（税込）/30g |
- すべての方にニキビができないというわけではありません。
エスティ ローダー「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ SPF10/PA++」
エスティ ローダーの「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ SPF10/PA++」は、化粧持ちの王道ともいえる名品です。高いカバー力と耐久性を兼ね備え、汗や皮脂に強く、夜まで崩れ知らずな肌を目指せます。
「シリコーン中水」処方で毛穴への落ち込みを防ぎ、厚塗り感のないピタッと肌に密着する仕上がりを実現。色バリエーションも豊富で、自分の肌色にぴったり合う一本が見つかります。ウォータープルーフのファンデーションなので、汗をかきやすい夏にもおすすめです。
| 商品名 | ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ SPF10/PA++ |
| 価格/容量 | 7,590円（税込）/30ml |
ジョルジオ アルマーニ ビューティ「ルミナス シルク ファンデーション」
ジョルジオ アルマーニ ビューティの「ルミナス シルク ファンデーション」は、シルクのようになめらかなテクスチャーが肌に溶け込み、薄膜でありながら凹凸を飛ばすカバー力を発揮するアイテムです。
また過剰皮脂との相性がよく、毛穴落ちを抑制します。透明感あふれる仕上がりで、ツヤ過ぎず自然な美しさをキープ。ひと塗りで肌悩みをカバーしつつ、重ねても重たくならないのが特長です。
| 商品名 | ルミナス シルク ファンデーション |
| 価格/容量 | 9,790円（税込）/30ml |
イヴ・サンローラン「オールアワーズ リキッド」
イヴ・サンローランの「オールアワーズ リキッド」は、崩れないYSL支持率No.1※のロングウェアファンデーションです。軽やかに伸び広がり、毛穴や色ムラを均一にカバー。皮脂や湿気に強いウォータープルーフ処方で、マスク摩擦や汗にも動じないタフさが魅力です。
マット寄りのセミマット仕上がりながら、内側から発光するような自然なツヤも併せ持ち、長時間にわたりつるんとした肌をキープします。
| 商品名 | オールアワーズ リキッド |
| 価格/容量 | 8,030円（税込）/25ml |
- 2022年～2023年6月のメーカー製品の売上比較による
クレ・ド・ポー ボーテ「タンクッションエクラ ルミヌ」
クレ・ド・ポー ボーテの「タンクッションエクラ ルミヌ」は、高密度クッションがファンデーションを湿度感たっぷりに保持しつつ、微細パウダーで毛穴や凹凸をふんわりカバーする逸品です。保湿成分※を配合し、乾燥によるひび割れでの毛穴落ちも防止。SPF25・PA+++でUV対策もできます。ふんわり軽やかなツヤ肌を演出し、リフィル交換式でエコにも配慮した高級感ある使い心地です。
| 商品名 | タンクッションエクラ ルミヌ |
| 価格/容量 | 8,030円（税込）/15g |
- ブルガリアローズウォーター、グリセリン
ナーズ「ラディアントクリーミー コンシーラー」
ナーズの「ラディアントクリーミー コンシーラー」は、毛穴落ち対策に優秀なカバーアイテムとしても活躍します。クリーミーなテクスチャーが肌に溶け込み、気になる毛穴や色ムラをピンポイントで補正。コンシーラーが毛穴に溜まることなく、自然な仕上がりを長時間キープします。
ファンデーションの上から部分的に使うことで、毛穴落ち部分を的確にカバーできる万能アイテムです。
| 商品名 | ラディアントクリーミー コンシーラー |
| 価格/容量 | 4,730円（税込）/6ml |
まとめ
毛穴落ちは、皮脂・乾燥・相性・テクニック・外的ストレスという５つの要因が絡み合う複合的な現象です。事前ケアとして保湿＆皮脂コントロール成分のスキンケアを徹底し、下地→ファンデーション→パウダーの3ステップを“優しく”“薄く”“重ねる”動作で丁寧に行うことが肝心です。外出先で使えるテクニックを身につけておけば、朝のなめらか肌を夕方までしっかりキープできるでしょう。
毛穴落ちに悩む方はぜひ今日から実践して、つるんとした美肌を手に入れてくださいね！
