肌タイプ診断という言葉をよく見聞きするようになりましたが、ご自身の肌はどのタイプか知っていますか?
「なんとなくわかるけど、実際はどうなのだろう?」という方は、肌診断を受けることをおすすめします。
この記事では、肌タイプ診断の方法と肌タイプ診断から見る季節別、肌タイプ別の年間スキンケアスケジュールをご紹介します。
肌タイプに合わせたスキンケアを知っておくと、1年を通して肌トラブルが回避しやすくなりますのでぜひご覧ください。
肌タイプ診断はどうやってするの?

肌タイプ診断は大きく分けると、自宅にいながらオンラインでおこなう方法と、店舗のカウンターでおこなう方法があります。
アプリで細かい設問に答えて肌タイプを診断

手軽にできるのは、アプリにご自身の肌状態を細かい設問に答え、オンラインで肌タイプを診断する方法です。
そのときの肌状態で設問に答えていくと、自分の肌がどのタイプなのかをアプリが診断してくれます。
美肌ナビでは、最新皮膚医学に基づく肌診断をおこなっており、16種類の肌タイプに細かく分類。おすすめの保湿成分や陥りやすい肌トラブルも提示してくれるから、スキンケアが選びやすくなります。
アプリで設問+カメラで肌タイプを診断

アプリのカメラで肌を撮影し、設問に答えて診断してくれる方法があります。
各スキンケアメーカーでも肌診断アプリの取り扱いがあり、そのときの肌状態をカメラで撮影し診断してくれます。
スキンケアメーカーのカウンターで肌タイプを診断

スキンケアメーカーのカウンターで、肌診断測定をする機器を使用し、肌状態やライフスタイルの設問に答え肌を診断します。
店舗なので肌状態に合わせたスキンケアを紹介してくれることが多いです。

肌タイプ別の年間スケジュール一覧表

肌タイプによりお手入れ方法が変わりますが、四季のある日本では同じ肌質でも季節によりスキンケア方法が異なることがあります。
肌タイプ別の年間スケジュールを一覧表にまとめましたので、ご自身の肌タイプに合わせた項目をチェックしてみてください。
| 肌タイプ | 春 | 夏 | 秋 | 冬 |
|---|---|---|---|---|
| 脂性肌 | 皮脂バランスを整える | テカりケアや毛穴ケア | 洗顔料やスキンケアの見直し | 水分をおぎなう保湿ケア |
| 混合肌 | 部位別ケア | Tゾーンの皮脂対策 | Uゾーンの乾燥対策 | 全体のバランスケア |
| 普通肌 | ゆらぎ対策 | 皮脂対策 | 保湿ケア | バランスのよい保湿ケア |
| 乾燥肌 | 保湿ケアとゆら対策 | 軽めの保湿ケア | 冬に備えた保湿ケアにシフト | 高保湿ケア |
| 敏感肌 | 肌荒れ予防ケア | 刺激を与えない保湿ケア | 肌バリアをサポートする保湿ケア | 低刺激な保湿ケア |
春はゆらぎやすい季節

春は花粉や黄砂、環境の変化などでゆらぎが生じやすい季節です。敏感肌でなくても「なんとなく違和感がある」「ごわごわする」と感じる方もいます。
夏は皮脂分泌が多く紫外線ダメージを受けやすい季節

夏は気温と湿度の上昇により、毛穴が開きやすく皮脂分泌が多くなる季節です。
秋は気温差によるゆらぎ・乾燥が始まる季節

秋は朝晩と日中の気温差が大きくなり、ゆらぎや乾燥が始まる季節です。
冬は気温と湿度の低下で乾燥する季節

冬は気温と湿度が低下し、肌が乾燥する季節です。夏場の汚れや皮脂を取り除くケアから、保湿がメインへとシフトする季節になります。
肌タイプ別スキンケア更新カレンダー

肌タイプによってスキンケアが異なるのはわかるけど「どのように選べばいいのかわからない」という方もいるかもしれません。
下記の肌タイプ別、季節に合わせたスキンケア更新カレンダーをチェックすると、スキンケアが選びやすくなるのでぜひ取り入れてみてください。
脂性肌のスキンケア
脂性肌は、油分量や水分量が多い肌質です。過剰な皮脂分泌によりテカりや化粧崩れに悩まされる方も少なくありません。
おすすめ成分
- ビタミンC(ビタミンC誘導体)
- ライスパワー®No.6
- グリシルグリシン
- 春:皮脂バランスを整える
-
春になると皮脂分泌が徐々に多くなってくるため、皮脂バランスを整えるケアをおこないましょう。
- ビタミンCが配合されたスキンケアやさっぱりとした使用感のスキンケアがおすすめです。
- 夏:テカりケアや毛穴ケアをおこなう
-
脂性肌にとって夏の肌は一番の悩みどころ。
- 洗顔料は、酵素やクレイ配合の洗浄力が高いタイプを使用し、汚れや皮脂を蓄積させない肌作りが必要です。
- エタノールが少量配合されているスキンケアは、肌を引き締めさっぱりと使用できます。
- また、皮脂を抑制する有効成分ライスパワー®No.6やグリシルグリシンなども有効です。
- 秋:洗顔料やスキンケアの見直し
-
秋になると皮脂分泌が落ち着いてきます。
- 気温が下がる10月くらいを目処に、洗浄力が高い洗顔料は、毎日ではなく週1〜2回の使用に控えるなど調整してみてください。
- 化粧水や乳液などもうるおい不足を感じ始めたら、保湿力のあるタイプを検討してみるといいでしょう。
- 冬:水分をおぎなう保湿ケア
-
脂性肌の冬場のスキンケアは、肌にしっかりと水分をおぎなうケアがおすすめです。
- ヒアルロン酸やアミノ酸、レチノールなどが配合されたものをチェックしてみてください。
混合肌のスキンケア
混合肌は、同じ顔の中で乾燥する箇所と皮脂分泌が多い箇所が混在する肌質です。
混合肌のスキンケアは難しく、部位別にお手入れをおこなうと肌バランスが整いやすくなります。
おすすめ成分
- 酵素・クレイ
- ヒアルロン酸
- セラミド
- 春:部位別にスキンケアをおこなう
-
春は、乾燥しやすいUゾーンと皮脂が多いTゾーンのアンバランスに悩む季節です。
- 洗顔はTゾーン→Uゾーンの順に泡をのせて、時間差洗顔で調整します。
- 化粧水や乳液は、全体に軽くつけたあと、乾燥しやすいUゾーンは重ねつけするなど部位別にスキンケアをおこなうのが効果的です。
- 夏:Tゾーンの皮脂対策
-
混合肌の夏の肌は、Tゾーンの過剰な皮脂分泌が非常に気になるものです。
- 部分使いできるクレイパックや拭き取り化粧水なども取り入れてみましょう。
- 秋:Uゾーンの乾燥対策
-
秋は、Tゾーンの皮脂は落ち着くもののUゾーンの乾燥が気になる季節です。
- Uゾーンの乾燥対策として、油分がやや多めのクリームで対応してみてください。
- 冬:全体のバランスケア
-
冬の混合肌は、Uゾーンを保湿しながらTゾーンはさっぱりと仕上げるバランスケアが必要です。
- しっかり保湿したあとに、Tゾーンには肌を引き締める収れん化粧水を取り入れるという方法もあります。
普通肌のスキンケア
特にトラブルが少ない普通肌でも、季節により肌状態は変化するものです。
おすすめ成分
- ヒアルロン酸
- セラミド
- アミノ酸
- グリセリン
- 春:ゆらぎ対策
-
普通肌でも「春は肌の調子がイマイチ」という方もいるかもしれません。
- 肌のバリア機能が低下しないように、ヒアルロン酸やセラミド配合の洗顔料を使用し、肌本来のうるおいを保つようにしましょう。
- 夏:皮脂対策
-
夏の普通肌は肌全体がべたつく方、Tゾーンのみべたつく方など、人によってそれぞれです。
- ビタミンCやグリシルグリシンが配合されたスキンケアを使用すると、皮脂バランスが整いやすくなります。
- 秋:保湿ケア
-
秋のケアは、保湿を重視して肌の乾燥を防ぐことが美肌を保つ秘訣です。
- ヒアルロン酸やセラミド、アミノ酸など肌本来が持つ成分に着目して取り入れるのがおすすめ。
- 冬:バランスのよい保湿ケア
-
水分と油分をバランスよく取り入れ、肌のバリア機能を守っていきましょう。
- 保湿効果が高いグリセリンや植物油脂オイル、スクワランが配合されたスキンケアをチェックしてみてください。
乾燥肌のスキンケア
乾燥肌は、水分量と油分量がともに低下した肌状態です。乾燥を放置すると敏感肌に傾くこともあるため、保湿ケアは必須になります。
おすすめ成分
- ライスパワー®No.11
- ヘパリン類似物質
- ワセリン
- 春:保湿ケアとゆらぎ対策
-
肌は乾燥するとバリア機能が低下してあらゆる刺激を受けやすくなります。
- 保湿ケアで肌の土台を整え、刺激に負けないゆらぎ対策をおこないましょう。
- 夏:乾燥を防ぐ保湿ケア
-
夏場といえど乾燥は油断大敵。
- 水分と油分をバランスよく取り入れながら乾燥を防ぐ保湿ケアをおこなってください。
- 秋:冬に備えた保湿ケアにシフト
-
秋になったら冬に備えた保湿アイテムにシフトしていくことをおすすめします。
- スキンケアアイテムは、一度に全部変えるのではなく、無くなった順番から高保湿アイテムに切り替えていくといいでしょう。
- 冬:高保湿ケア
-
乾燥肌にとって冬場は一番つらい季節になります。
- 医薬部外品の有効成分、ライスパワー®No.11やヘパリン類似物質には、肌の水分保持能を改善する効果があります。
- 肌の水分量を上げながらシアバターやスクワラン、ワセリンなどの高保湿な成分を取り入れて肌の水分蒸発を防ぐことも大切です。
敏感肌のスキンケア
あらゆる刺激に弱い敏感肌は、日頃のスキンケアに気をつけながら肌を守っていきましょう。
おすすめ成分
- グリチルリチン酸ジカリウム
- トラネキサム酸
- セラミド
- コラーゲン
- 春:肌荒れ予防対策
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春は敏感肌が特に気をつけたい季節です。
- 肌荒れを予防する有効成分グリチルリチン酸ジカリウムやトラネキサム酸が配合されたスキンケアを先回りして使ってください。
- 夏:刺激を与えない保湿ケア
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夏は軽やかな質感のスキンケアを使いたくなりますが、刺激を与えない保湿ケアを心がけましょう。
- エタノールやメントールが高配合のものはなるべく避けるのが無難です。
- 秋:肌バリアをサポートする保湿ケア
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秋は気温差により、バリア機能が低下しやすくなります。
- 肌バリアをサポートするセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分に着目してみてください。
- 冬:低刺激な保湿ケア
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敏感肌でも脂性敏感肌、乾燥性敏感肌など人により肌質は異なります。
- 洗顔は基本的に洗浄力が低めのアミノ酸系洗浄成分がおすすめです。
- 高濃度のビタミンCやレチノールはなるべく避け、セラミドを中心としたスキンケアをおこなうことをおすすめします。
肌タイプ診断をして自分に合った成分を取り入れる
肌タイプ診断は、そのときの季節や肌状態を把握できる便利な手段です。現在の自分の肌状態を知ることで、どんなお手入れすればいいのか、どんな成分に着目すればいいのかわかるアプリもあります。
美肌ナビのオンライン肌診断では、最新の皮膚医学に基づいて16タイプに分類します。
便利な肌タイプ診断アプリを取り入れて、スキンケア改善していきましょう。

