開き毛穴はメイクをしていても目立ちやすく、悩んでいる方が多いです。特にTゾーンや頬といった顔の中心部分にできやすいので、開き毛穴があることで肌全体が荒れた印象になったりくすんで見えることもあります。
しかし開き毛穴は自宅ケアだけでも、徐々にケアができます。またスキンケアとして開き毛穴ケアを習慣化することで、開き毛穴の予防を継続的におこなうこともできます。ぜひこの記事を参考にして開き毛穴ケアを習慣化し、いつでもメイクノリが良い肌をゲットしましょう!
開き毛穴の原因
開き毛穴とは、毛穴がぽっかりと開いているように見える毛穴を指します。おでこや鼻などのTゾーン・頬にできやすく、目立ちやすいです。また、ファンデーションで隠そうとしても凹凸があることで均一になりにくかったり、いつの間にか毛穴が目立つような形でメイクがヨレたりしてしまいます。
開き毛穴の原因は、主に3つあります。開き毛穴ができる場所でも原因が推測できますが、原因ごとに適切なケアをしないと中々改善しません。そのためまずは、自分の開き毛穴の原因をしっかりと理解しましょう。
開き毛穴の原因①:皮脂の過剰分泌
開き毛穴の原因として最も多いのは、皮脂の過剰分泌です。元々皮脂腺はTゾーンと呼ばれるおでこや鼻に多く存在しているため、皮脂の過剰分泌が原因の開き毛穴はTゾーンに起こりやすいです。
毛穴は「毛が出てくる穴」というイメージがありますが、実は皮脂腺も毛穴の中に存在するので、毛だけでなく皮脂も毛穴から出ています。
そのため皮脂が過剰に分泌すると、皮脂の出口となる毛穴が押し広げられてしまいます。皮脂の過剰分泌が一時的なものであれば毛穴はもとに戻りますが、慢性的に毛穴が押し広げられると広がった状態から毛穴がもとに戻らなくなる可能性もあります。
皮脂の過剰分泌にはいくつか原因があります。肌の乾燥・間違ったスキンケア・ホルモンバランスの乱れなど様々な要因が関係しているので、まずは皮脂の過剰分泌を改善すると、徐々に毛穴も引き締まってきますよ。
開き毛穴の原因②:長期間の角栓の詰まり
開き毛穴は、他の毛穴トラブルが解消されたときにひょっこりと出てくる可能性があります。毛穴の中に汚れや皮脂と古い角質が混ざってできた角栓が詰まると、白いポツポツが目立つ、詰まり毛穴となります。さらに汚れや角栓が酸化すると黒いポツポツができる黒ずみ毛穴にもつながります。
これらの毛穴トラブルに長期間悩んでおり、「やっと汚れが除去できた」と思っても次は開き毛穴になる可能性があります。なぜかというと、毛穴が開いた状態が長期間続くと、毛穴がもとに戻らなくなるからです。詰まり毛穴や黒ずみ毛穴として長期間詰まっていた汚れや角栓がなくなっても、毛穴がもとに戻らずにぽっかりと毛穴の中が空いた状態になると開き毛穴となります。
このタイプの開き毛穴は、詰まり毛穴・黒ずみ毛穴ができやすい場所に多くできます。黒ずみ毛穴は「いちご鼻」とも呼ばれるように、鼻にできやすいです。
このタイプの開き毛穴を予防するためには、とにかく毛穴に汚れが詰まった状態を予防することが大切です。毎日の汚れをしっかりと落として、毛穴詰まりをさせないように心がけましょう。
開き毛穴の原因③:加齢による弾力の低下
開き毛穴は老化によっても引き起こされます。肌は25歳あたりから徐々に皮脂の分泌が少なくなり、コラーゲンやエラスチンといった肌に弾力やハリを与える成分の生成も減少していきます。すると頬にハリや弾力がなくなることで毛穴を支えられなくなり、広がってしまいます。
さらに40代以降になると、より肌の弾力やハリが低下するので、毛穴の開きが縦型に広がります。するとしずくのような形の毛穴が増えて、この毛穴をたるみ毛穴と呼びます。
加齢による開き毛穴には、肌の弾力やハリをプラスするスキンケアが大切です。肌のハリや弾力をプラスすると、開き毛穴だけでなくシワなどのエイジングケアにもなります。
開き毛穴をケアできるスキンケア成分
では開き毛穴のケアにはどんなスキンケアを行えば良いのでしょうか?ここでは、開き毛穴のケアをしたい場合におすすめのスキンケア成分を3つご紹介します。
注目成分①:レチノール
レチノールは表皮細胞を活性化させることで、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。ターンオーバーは肌を新しい細胞に入れ替えるサイクルを指しますが、ターンオーバーが乱れると古い角質が肌表面に溜まり、毛穴が詰まりやすくなります。そのためレチノールで肌の生まれ変わりであるターンオーバーをサポートすると、詰まり毛穴だけでなく開き毛穴の改善にもつながります。
また、レチノールにはコラーゲンなどの肌の弾力・ハリに関わる成分を生成する線維芽細胞を刺激する働きと表皮のヒアルロン酸の生成を促進する働きがあります。その結果、肌にハリ・弾力を取り戻すことで、ハリ不足による開き毛穴も改善されます。
さらには皮脂の過剰分泌を抑制する働きもあるので、どのタイプの開き毛穴でも改善が期待できます。「開き毛穴が気になるけど原因がわからない」という方は、レチノール配合のスキンケアを試してみましょう。
注目成分②:ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは、開き毛穴にはもちろん、シワや美白にも効果がある成分です。
ナイアシンアミドはターンオーバーを促進し、セラミドの生成を促進します。さらには線維芽細胞に働きかけてコラーゲン生成を促進する効果が期待できるので、肌のハリ・弾力を取り戻して開き毛穴の改善につながります。
注目成分③:サリチル酸
角栓の詰まりによる開き毛穴といった物理的に広げられた毛穴には、サリチル酸がおすすめです。サリチル酸は角質柔軟効果があります。肌表面の厚くなってしまった古い角質を柔らかくしてオフすることで、肌をなめらかに整えられます。その結果、汚れや角栓の詰まりが減ると、開いている毛穴も徐々に引き締まってきます。
開き毛穴ケアのポイント
開き毛穴はスキンケアの成分以外にも、生活習慣を改善することでケアができます。今ある開き毛穴のケアももちろん大切ですが、開き毛穴の原因となっている生活習慣を整えると、開き毛穴の予防にもつながります。どのポイントも意識するだけで簡単に改善できるので、ぜひ意識して生活してみてくださいね。
開き毛穴ケアのポイント①:正しい洗顔・クレンジング
角栓や汚れが長期間詰まることでできる開き毛穴は、そもそも毛穴に汚れ・角栓が詰まらないようなケアが重要です。そのために注目したいのが、毎日の「落とす」ケアである洗顔とクレンジングです。
毛穴詰まりが気になる方は、まず洗顔とクレンジングの前に毛穴を開かせましょう。毛穴は温めると開くので、ホットタオルを数分間顔にのせたり、湯船に浸かって蒸気を浴びると良いです。その後、洗顔・クレンジングをすると、いつもと同じアイテムを使ってもより汚れが落ちやすくなります。
洗顔・クレンジングは摩擦を起こさないことも大切です。小さな摩擦でも、蓄積すると肌のハリや弾力を低下させる原因となります。特に洗顔は、手を逆さにしても落ちてこないくらい濃密な泡をつくって、手のひらが顔に触れないくらいの力で優しく洗いましょう。
クレンジングはメイク落としのイメージが強いですが、顔の皮脂を落とす効果もあります。そのためメイクをしていない日でも、皮脂の分泌が多いTゾーンを中心にクレンジングをすると、皮脂が毛穴に詰まるのを予防できます。
開き毛穴ケアのポイント②:肌のハリ・弾力をプラスする保湿ケア
皮脂の過剰分泌による開き毛穴と加齢により弾力が低下することで起きる開き毛穴には、肌のうるおいをキープしてハリや弾力をプラスする保湿ケアが欠かせません。
皮脂の過剰分泌というと「落とす」ケアに力を入れる方が多いですが、実は皮脂を落としすぎると、肌を守っている皮脂までも落としてしまいます。すると肌を守るために必要な皮脂を分泌しようとして、さらに皮脂が増える可能性があります。そのため皮脂を落とすためにゴシゴシと洗顔・クレンジングをするのは逆効果です。
そのため皮脂の過剰分泌にお悩みの方でも、しっかりと肌を保湿してうるおいを守ると、皮脂量が改善することが多いです。
さらに加齢が原因の開き毛穴にも、角層をうるおいで満たすことでハリ感が出るので、効果が期待できます。
これらのスキンケアには、水分を抱え込む力が大きいヒアルロン酸や細胞間脂質を構成してうるおいをキャッチしてくれるセラミド、肌表面で水分の蒸発を防ぐ水溶性コラーゲンなどが配合されているスキンケアを取り入れましょう。
開き毛穴ケアのポイント③:紫外線対策
加齢による肌のハリや弾力の低下には、紫外線が大きく影響しています。加齢によりコラーゲンやエラスチンの生成量が減少しますが、紫外線は肌にあるコラーゲンやエラスチンを破壊して、さらにコラーゲンの減少を加速させてしまいます。他にも毛穴に詰まった汚れや角栓が酸化して黒ずみになったり角質が厚くなったりと、肌への悪影響が大きいです。
紫外線は日差しが気になる夏や晴れだけでなく、1年中降り注いでいます。特に真皮まで侵入してコラーゲンやエラスチンを破壊する長めの波長は、曇りや雨・冬でも日差しが強い日と同じくらいの量が存在しています。そのため日差しの有無ではなく、常に日焼け止めを塗るようにしましょう。
開き毛穴ケアのポイント④:睡眠の質を高める
肌のターンオーバーは睡眠中に進行し、肌の再生も同じタイミングでおこなわれます。そのため睡眠時間と質の確保は、肌ケアの効果に直結しやすいです。
睡眠は22〜2時が肌のゴールデンタイムといって成長ホルモンの分泌が多く、肌の再生が活発におこなわれる時間です。しかし現代では、22時に就寝するのは少し難しいですよね。
そこで注目したいのが、睡眠の質です。最近はスマホやパソコンを寝る直前までしている方が多いです。ブルーライトを寝る直前まで浴びていることで、交感神経が活発化して睡眠の質が低下しています。
睡眠の質も時間と同じく肌の再生に直結するので、寝る30分前からはブルーライトを浴びないようにして、気持ちをリラックスさせて寝るようにしましょう。
開き毛穴ケアのポイント⑤:食生活のバランスを意識する
皮脂の過剰分泌は、食生活のバランスによっても改善できます。特に意識して摂取したいのが、皮脂の分泌をコントロールするビタミンB2とB6、過剰な皮脂を抑制するだけでなくコラーゲンの生成を促進する効果があるビタミンCです。
ビタミンB2は納豆やブロッコリー・うなぎ、B6はレバーやマグロなどの赤身、ビタミンCは柑橘類やパプリカに多く含まれています。食事での摂取が難しいと感じる場合は、手軽に栄養を補給できるサプリメントを利用してバランスを取ってみてください。
まとめ
今回は自宅ケアに特化して、おすすめのスキンケア成分や開き毛穴ケアのポイントをご紹介しました。開き毛穴は、皮脂の過剰分泌・長期間の毛穴詰まり・加齢による弾力低下が原因です。よく「毛穴を消す」といいますが、実際には毛穴を完全に消すことはできません。
しかし自宅ケアだけでも毛穴を引き締めて、目立たない状態に整えることはできます。ぜひこの記事を参考にして自宅で開き毛穴ケアをおこない、若々しく透明感のある肌を手に入れましょう!