「乳液とクリームって、一体何が違うの?」
「自分の肌には、どっちが合っているのだろう?」
「両方つけるべき?」
そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
乳液とクリームは、ご自身の肌タイプや季節に合わせて使い分けると、理想的な肌状態が保てます。
本記事では乳液とクリームの違いをわかりやすく解説し、使い分けのポイントや選び方をご紹介します。
スキンケアをする際、乳液とクリームのどちらを選べばいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
乳液とクリームの違いとは?

一般的にスキンケアの最後に乳液やクリームで保湿をしますが、違いを知らない方も多いのではないでしょうか。
これから乳液とクリームは一体何が違うのか、わかりやすく解説いたします。
水分と油分の配合比率

乳液とクリームとでは、水分と油分の配合比率が異なります。
乳液は、クリームよりも水分比率が高めです。
水分と油分、油溶性のうるおい成分であるエモリエント成分がバランスよく配合されているため、しっかり保湿しながら肌をやわらげてくれます。
クリームは、乳液よりも油分とエモリエント成分の比率が高めです。
油分で肌に膜を作り、化粧水で補った水分が蒸発しないよう閉じ込める蓋の役割をします。
クリームは油分とエモリエント成分の比率が高いため、補った水分を長時間肌に保ち、うるおいを持続します。
しかし、商品やメーカーによって水分と油分の配合比率は異なるため、一度試してみましょう。
テクスチャー
乳液とクリームはどちらも保湿ケアアイテムですが、テクスチャーが異なります。
乳液はクリームに比べると水分が多いため、みずみずしく肌なじみの良さが特徴です。
乳液をつけた後の肌触りは、ベタつきが少なくサラッとしています。
ジメジメした暑い季節や、軽い付け心地がお好みの方は乳液がおすすめです。
乳液とは反対にクリームは油分が多いため、こってりとした濃厚なテクスチャーが特徴です。
クリームをつけた後の肌は、乳液をつけた後よりしっとりと仕上がります。
バームタイプのクリームもあり、水分をほとんど含まず硬めのテクスチャーです。
乳液とクリームは両方つけるべき?使い分ける4つのポイント

乳液とクリームは同じ保湿ケアアイテムですが、どちらを使うべきか、それとも両方使うべきか悩みますよね。
スキンケアアイテムは、季節やご自身の肌状態によって使い分けるのが重要です。
乳液とクリームの使い分けについては、4つのポイントで判断しましょう。
- 肌タイプ別
- 季節
- 朝と夜
- 肌の状態
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
1.肌タイプ別
スキンケアアイテムの使い分けは、ご自身の肌タイプに合っているかどうかが重要です。
ご自身の肌タイプに合わせて、乳液とクリームを使い分けましょう。
- 普通肌
-
普通肌の方は、水分量と皮脂量のバランスが良いため基本的には乳液がおすすめです。
- 乾燥肌、敏感肌
-
乾燥肌や敏感肌の方には、乳液とクリームの併用を推奨します。
乳液とクリームでしっかりフタをして、肌にうるおいを閉じ込めましょう。 - 脂性肌
-
肌がべたつきやすい脂性肌の方は、乳液がおすすめです。
さっぱりした乳液を使用し、肌の水分・油分のバランスを整えましょう。 - 混合肌
-
乾燥しやすい部分と脂っぽい部分が混在する混合肌の方は、乳液とクリームをうまく併用してください。
乳液をベースに使い、頬や口元など乾燥が気になる部分にはクリームを重ね付けしましょう。
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2.季節
肌のコンディションは、季節によっても変化します。
春や夏などの暖かい季節は皮脂が出やすいため、油分多めのクリームよりさっぱりした乳液がおすすめです。
しかし、夏場のベタつく季節でもエアコンにより乾燥する可能性があります。
夏場でも乾燥が気になる場合は、クリームを使ったり乾燥している部分のみクリームを重ねたりしましょう。
秋や冬などの空気が乾燥する季節は、肌をしっかり保湿し乾燥を防ぐのが大切です。
乳液だけでは肌がカサついてしまう場合もあるため、乳液とクリームを併用してしっかりと保湿をしましょう。
3.朝と夜
朝と夜で使い分けるのもポイントです。
朝の化粧前にこってりしたクリームを使うと、テカリや化粧崩れの原因になります。
朝のスキンケアは、さっぱりした使い心地の乳液がおすすめです。
夜は、化粧を落として肌が乾燥しやすい状態です。
クリームを使用して肌の水分を閉じ込め、しっかり保湿しましょう。
4.肌の状態
肌状態は、常に一定ではなく日によって異なります。毎日ご自身の肌状態をチェックして、乳液とクリームを使い分けましょう。
全体的にベタつきやテカリが気になるときは、乳液の使用がおすすめです。
皮脂が多いときは、油分多めのクリームではなくさっぱりした乳液のほうが適しています。
肌の乾燥が気になるときは、しっかりと保湿できるクリームがおすすめです。
もしくは、乳液とクリームのダブル使いで水分を与えながらもしっかり保湿をしましょう。
頬や口元は乾燥しているけれど、Tゾーンのベタつきが気になる場合もありますよね。
部位によって肌状態が異なる場合は、乳液をベースに使い、乾燥が気になる部分だけクリームを重ねて使うのがおすすめです。
乳液とクリームの選び方

乳液やクリームを選ぶ際、何を基準に選べばいいか悩む方もいらっしゃいますよね。
乳液とクリームの選び方について、詳しく解説します。
スキンケアアイテムを新調する際、参考にしてみてください。
乳液の選び方
乳液を選ぶ際、自分の肌悩みに合ったアイテム選びが重要です。以下の表を参考にしてください。
肌の悩み | 成分 |
---|---|
乾燥しやすい | セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン・スクワラン |
ニキビが気になる | サリチル酸・グリチルリチン・ベンゾイル過酸化物 |
シミ・そばかすが気になる | ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド・トラネキサム酸・アルブチン |
シワをケアしたい | レチノール・ナイアシンアミド |
ご自身の肌悩みに合った成分が配合されている乳液を選びましょう。
肌悩み以外にも、使用感で乳液を選ぶのもおすすめです。
さっぱりしたつけ心地やしっとりしたつけ心地など、アイテムによって特徴は異なります。
朝に使用する乳液であれば、日焼け止め効果のあるUV乳液もおすすめです。
クリームの選び方
クリームを選ぶ際は、保湿成分が配合されているかチェックしましょう。代表的な保湿成分は、以下の通りです。
- ヒアルロン酸
- グリセリン
- セラミド
- コラーゲン
- スクワラン
- アミノ酸
以上で挙げた保湿成分の中でも特におすすめなのが、セラミドです。
セラミドは皮膚のバリア機能をサポートし、水分を保持する能力に優れています。
セラミドは元々肌に備わっている成分ですが、紫外線や加齢などにより不足してしまいがちです。
肌本来の保湿力を高めるためには、スキンケアにより外部から補う必要があります。
より保湿効果を高めるために、クリームを選ぶ際は成分をきちんとチェックしましょう。
クリームは、使うシーンによって選ぶのもおすすめです。
朝使用するのであれば、さっぱりしたつけ心地でベタつかないクリームがおすすめです。
さっぱりしたクリームであれば、化粧崩れもしにくいでしょう。
夜に使用するクリームは、しっとりして保湿力の高いアイテムがおすすめです。
夜はしっかりと保湿したい方には、ナイトクリームも人気です。

よくある質問
乳液とクリームについて、よくある質問にお答えしていきます。
- 乳液とクリームを両方つける場合、つける順番は?
-
「乳液→クリーム」です。
乳液とクリームを併用する場合、どちらを先につけるべきか悩む方も多いでしょう。
スキンケアアイテムは、基本的に「水分の多いもの→油分の多いもの」の順番で使用します。
乳液とクリームを両方使う場合、乳液を先につけてからクリームを重ねてください。
乳液は水分を多く含んでおり、肌に水分を補給する役割があります。
一方、クリームは油分が多く、肌表面にふたをして水分の蒸発を防ぎます。
クリームを先に使用してしまうと、油分の膜ができて水分が浸透しにくくなってしまうのです。乳液やクリームの効果を十分に発揮させるためにも、つける順番には注意しましょう。
- 乳液やクリームを使うと、化粧崩れが心配
-
油分の配合量が少ないアイテムを選びましょう。
保湿は大事ですが必要以上に油分を与えてしまうと、肌に浸透しきらなかった余分なうるおい成分が肌に残ったままになります。
きちんと浸透していないまま化粧をしてしまうと、肌に密着せず化粧崩れを引き起こす可能性があります。
化粧をする前には、余分な油分をティッシュオフしましょう。乳液やクリームをつけてすぐに化粧をするのも、化粧崩れの原因です。
スキンケア成分と化粧の成分が混ざり合い、しっかり肌に密着しません。
乳液やクリームが肌になじむのを待ち、肌表面のべたつきがなくなったら化粧をしましょう。
スキンケア後、約5分置くのがおおまかな目安です。
まとめ
本記事では、乳液とクリームの違いや使い分けのポイントを紹介しました。
乳液とクリームはどちらも保湿ケアアイテムですが、肌タイプや季節、使うタイミング、肌状態によって使い分けが重要です。
ご自身の肌に合わせて使い分けることで、理想の肌へと近づけます。
本記事を参考に、ご自身の肌に合ったスキンケアをおこないましょう。