「美容情報が多すぎて、結局どの成分が自分に合っているのかわからない…」「評判のいい化粧品を使っても、なんだか肌の調子がイマイチ」と感じることはありませんか?それは、あなたの肌タイプとスキンケアの成分が、うまくマッチしていないからかもしれません。
肌タイプは、年齢や季節、ストレスでも変化していきます。大切なのは、今のあなたの肌の状態を知り、必要な成分を見極めることです。これさえわかれば、情報に振り回されることなく、最短距離で理想の美肌に近づけます。
30秒でチェック!あなたの肌タイプはどれ?

はじめに、あなたの肌タイプが30秒でわかる簡単チェックをご用意しました。診断結果を元に、それぞれの肌タイプに必要なおすすめ成分を徹底解説します。
当てはまる項目が多い列が、あなたの肌タイプの傾向です。ぜひチェックしてみてください。
=当てはまりやすい特徴
| 項目 | 乾燥肌 | 脂性肌 | 混合肌 | 敏感肌 |
|---|---|---|---|---|
| 洗顔後につっぱりやカサつきを感じる | ||||
| Tゾーン(額〜鼻)はテカるが、頬は乾燥する | ||||
| 日中、顔全体がベタつき、メイクが崩れやすい | ||||
| 季節の変わり目や体調で赤みやヒリつきが出やすい | ||||
| 毛穴の黒ずみや詰まりが気になる | ||||
| 小ジワやハリ不足が気になる |
【診断結果別】5つの肌タイプに見る「肌の悩みと原因」

自分の肌タイプを正しく理解することが、成分選びの第一歩です。ここでは、「普通肌」を理想とし、それぞれの肌タイプが抱える具体的な悩みと、その根本原因を解説していきます。
普通肌:理想的な水分・油分バランス
- 特徴と原因
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水分量と皮脂量のバランスが整っており、キメが細かく、肌トラブルが比較的少ない理想的な肌状態です。
バリア機能が正常に働いているため、外部刺激の影響も受けにくい状態です。
- 悩み
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ほとんどないか、季節や体調による一時的なゆらぎに限定されます。
- 対策
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この状態をキープすることが最優先です。基本的な保湿ケアと紫外線対策を継続し、将来の肌悩みを予防するケアが大切です。
乾燥肌:バリア機能低下と水分・油分不足
- 特徴と原因
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皮脂の分泌が少なく、水分を肌内部に留めておくNMF(天然保湿因子)といった細胞間脂質が不足しがちな状態です。その結果、肌のバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になりやすくなります。
- 悩み
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つっぱり感、カサつき、粉吹き、小ジワが目立ちやすい、ファンデーションがよれやすい。
- 対策
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高保湿成分で徹底的に水分を補い、油分でフタをすることで、バリア機能をサポートし、肌が本来持つうるおいを保つ力を引き出すことが重要です。
脂性肌:過剰な皮脂分泌とテカリ・毛穴詰まり
- 特徴と原因
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皮脂腺の働きが活発で、過剰に皮脂が分泌される状態です。水分量は足りていることが多いですが、皮脂が多すぎると毛穴に詰まりやすくなり、ニキビや毛穴の黒ずみの原因となります。
- 悩み
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テカリ、ベタつき、メイク崩れ、毛穴の黒ずみ・開き、ニキビができやすい。
- 対策
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余分な皮脂や角質を適切にケアしつつ、肌の水分不足による皮脂の過剰分泌(インナードライ)を防ぐため、さっぱりとした使用感でしっかりと水分を補うケアが求められます。
混合肌:部分的な乾燥と皮脂過剰のアンバランス
- 特徴と原因
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日本人に最も多いとされる肌タイプで、Tゾーン(額・鼻)は皮脂が多いのに、Uゾーン(頬・口元)は乾燥するという、水分と油分のアンバランスが特徴です。ストレスや間違ったスキンケアでインナードライ状態になっているケースも多く見受けられます。
- 悩み
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Tゾーンのテカリと頬のつっぱりが同時に起こる、部分的に毛穴が目立つ、ファンデーションのムラ崩れ。
- 対策
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部位ごとのケアを意識し、皮脂分泌をコントロールしながら、乾燥部分に集中的にうるおいを与えるバランスの取れたスキンケアが大切です。
敏感肌:外部刺激に弱い肌状態とバリア機能の弱さ
- 特徴と原因
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バリア機能が低下し、外部からの刺激(摩擦、紫外線、乾燥、花粉など)に対して過敏に反応してしまう状態です。特定の成分や添加物に対しても刺激を感じやすく、肌荒れしやすいのも特徴です。
- 悩み
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赤み、かゆみ、ヒリつき、肌荒れの繰り返し、使用できる化粧品が限られる。
- 対策
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低刺激でシンプルな処方を選び、肌の炎症を落ち着かせながら、バリア機能をサポートするケアを徹底します。
5つの肌タイプ別で選ぶべき「最強の美容成分」完全ガイド

ここからは、あなたの肌タイプに合った、効果を期待できる最強の成分をご紹介します。ご自身の肌タイプに必要な成分をチェックしてみてください。
普通肌におすすめ:ヒアルロン酸・グリセリンなど(キープ&予防ケア)
現在の良好な肌状態を維持し、将来的な乾燥やエイジングに備える成分を取り入れましょう。
| 成分名 | 期待できる働き | おすすめポイント |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸 | 角質層にうるおいを与え、みずみずしさを保つのをサポートします。 | 優れた保水力で乾燥を防ぎ、肌の柔軟性をキープします。 |
| グリセリン | 水分を引き寄せ保持し、肌を柔らかくなめらかに整えます。 | 肌馴染みが良く、他の保湿成分と組み合わせることで相乗効果が期待できます。 |
| ビタミンC誘導体 | 肌のキメを整えるのを助け、透明感を引き出すのをサポートします。 | 未来の肌悩み予防として、ハリや明るい印象を保つために少量を取り入れるのがおすすめです。 |

乾燥肌に必須:セラミド・スクワラン・高分子ヒアルロン酸など(徹底保湿とバリア強化)
乾燥肌の弱点である「バリア機能の低下」を防ぎ、「水分と油分」を両方補う成分が鍵となります。
| 成分名 | 期待できる働き | おすすめポイント |
|---|---|---|
| セラミド | 角質層の水分保持力を高め、乾燥から肌を守るバリア機能をサポートします。 | 人の肌にもともと存在する脂質で、バリア機能修復の要です。特にヒト型セラミド(セラミド1~6など)は高い効果が期待できます。 |
| スクワラン | 肌の表面を保護し、水分蒸発を防ぎながら、肌の柔軟性を保ちます。 | 肌の油分に近い成分で刺激が少なく、乾燥肌のフタの役割を果たします。 |
| ヒアルロン酸 | 角質層の隅々までうるおいを浸透させるサポートをします。 | 肌の内側から乾燥を感じるインナードライ対策にも適しています。 |

脂性肌の悩みを解決:ビタミンC誘導体・サリチル酸など(皮脂コントロールと毛穴ケア)
過剰な皮脂分泌を抑え、毛穴の詰まりを防ぐ作用や、肌のキメを整える作用を持つ成分を選びましょう。
| 成分名 | 期待できる働き | おすすめポイント |
|---|---|---|
| ビタミンC誘導体 | 過剰な皮脂の分泌を抑えるのを助け、肌のキメを整えて毛穴を目立ちにくくします。 | 抗酸化作用も期待でき、ニキビや肌荒れを防ぐ目的でも使われます。水溶性のタイプが脂性肌にはおすすめです。 |
| サリチル酸 | 古い角質を柔らかくし、毛穴の詰まりを防いで肌を清潔に保つのをサポートします。 | ピーリング成分として角質ケアに有効ですが、刺激になる場合もあるため、使用頻度には注意が必要です。 |
| アゼライン酸 | 肌を整える作用があり、テカリやニキビ跡のケアをします。 | 刺激が比較的少なく、皮脂トラブルが気になる肌に適しています。 |

混合肌のバランス調整:ナイアシンアミド・セラミドなど(皮脂バランス調整)
TゾーンとUゾーン、両方の悩みに対応できる、多機能でバランスの取れた成分が理想的です。
| 成分名 | 期待できる働き | おすすめポイント |
|---|---|---|
| ナイアシンアミド | 皮脂分泌を調整しながら、肌にハリを与えるのを助け、乾燥による小ジワを目立ちにくくします。 | 混合肌に必要な「皮脂コントロール」と「ハリ・保湿」の両方を叶えるマルチな成分です。 |
| セラミド | 頬などの乾燥しやすい部分に、集中的な水分保持をサポートします。 | 混合肌でも乾燥部分には必須。Tゾーンには少量を薄く塗るなど、塗り分けが効果的です。 |
| AHA | 古い角質を取り除くのを助け、肌をなめらかに保ちます。 | Tゾーンの毛穴・ざらつきをケアしつつ、乾燥部分にも配慮できるバランスの取れた成分です。 |

敏感肌の修復:アラントイン・グリチルリチン酸2Kなど(低刺激と炎症抑制)
肌への刺激を避け、炎症を落ち着かせ、バリア機能の回復を最優先する成分を選びましょう。
| 成分名 | 期待できる働き | おすすめポイント |
|---|---|---|
| グリチルリチン酸2K | 肌荒れやニキビを防ぐのを助け、肌の炎症を穏やかに落ち着かせます。 | 医薬部外品の有効成分としても広く使われており、赤みや肌トラブル対策の基本となる成分です。 |
| アラントイン | 肌を整える作用があり、敏感になった肌をやさしく保護するのをサポートします。 | 刺激が少なく、肌の修復力をサポートする働きがあるため、肌荒れ時のケアに特に有効です。 |
| ツボクサエキス(CICA) | 肌のコンディションを整えるのを助け、健やかな肌を保ちます。 | 韓国コスメでも注目されている成分で、肌荒れによるダメージをケアする目的で使われます。 |

自分の肌タイプに合ったスキンケアで肌本来の美しさを引き出す
今日から、ご自身の肌タイプに合った成分を意識してスキンケアを選んでみてください。自分の肌に必要な成分を取り入れると、お肌の状態は今よりぐっと良くなります。
また、季節の変わり目や環境の変化があった時には定期的に肌タイプ診断をしてみましょう。自分の肌の状態を知った上でベストなケアを続け、健やかな肌をキープしていきましょう。
自分の肌に合うアイテムがわからない方には、美肌ナビのオンライン肌診断がおすすめです。オンライン肌診断では、最新の皮膚医学に基づいて16タイプに分類します。

