毛穴汚れはなぜできる?毛穴の種類と原因を理解して、美肌への第一歩を踏み出そう!

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毛穴の悩みは、多くの人が抱える肌悩みのひとつです。黒ずみや開き、詰まりといった毛穴トラブルは見た目にも大きく影響します。しかし、自分の毛穴トラブルの種類と原因を正しく理解すると、自宅でのスキンケアだけでも改善できます。

この記事では毛穴の構造や役割といった基本的な知識から、毛穴トラブルの原因や対策についてくわしく解説します。また自宅でのスキンケアにおいて、毛穴ケアを取り入れたい方に向けて、毛穴ケアに効果的な成分の解説もおこなっています。ぜひ日々のスキンケアで毛穴ケアをして、美肌への第一歩を踏み出してくださいね!

目次

毛穴の仕組みと役割

毛穴は私たちの肌にとって、実は重要な役割を果たしています。まずは、毛穴や毛穴の仕組みと役割について知り、正しい知識を身につけましょう。

毛穴の基本構造

毛穴は身体の至る所に存在していますが、顔全体だけでも約20万個存在しています。皮膚には網目状に皮溝と呼ばれる溝があり、皮溝の間は小さく盛り上がっています。この溝の交点には、毛が生えてくる毛包があり、この部分が毛穴です。

毛穴は単に毛が生えてくる場所と思われていることが多いですが、実は毛包だけでなく皮脂腺も同じ場所にあります。そのため皮脂は厳密に言うと、毛穴から毛を伝って分泌されます。

毛穴が担う役割

毛穴から分泌される皮脂は、汗孔から分泌された汗と混ざり合い、皮脂膜を形成します。皮脂膜は肌内部の水分の蒸発を防ぐだけでなく、外部刺激から肌を守る役割もあります。さらに肌の表面を弱酸性に保ち、細菌の増殖を防ぎます

また、毛穴には立毛筋が備わっており、寒い時や交感神経が優位となったときに収縮して毛穴を閉じます。鳥肌がたったときにぶつぶつとして見えるのは、実は毛穴なんですよ。毛穴を閉じると、真皮内の毛細血管を圧迫し血流を減らすことで、体温を逃さずに保温してくれる役割があります。

毛穴トラブルの種類の原因

では毛穴が目立つ状態とは、肌表面に一体どのような変化が起きているのでしょうか?実は毛穴トラブルといっても、種類が4つもあるんです。そのため一概に毛穴ケアといっても、自分の毛穴の種類や原因と異なるケアをしていても一向に改善しません。

まずは毛穴の種類と原因を解説するので、自分が改善したい毛穴はどれなのかを確認しましょう。

毛穴の種類①:詰まり毛穴

毛穴からは毛だけでなく、皮脂も分泌されています。そして詰まり毛穴は、過剰な皮脂が毛穴に詰まることが原因で起こります。そのため詰まり毛穴は皮脂の分泌が多い鼻に出きやすいです。

また肌の表面にはターンオーバーの乱れが原因で、古い角質が溜まることがあります。すると皮脂だけでなく古い角質が混ざりあって角栓ができ、詰まり毛穴になることもあります。

詰まり毛穴は皮脂や古い角質が固まって毛穴を塞いでいるので、毛穴の部分に白っぽい固まりがあるように見えます。取ろうとして触っても、毛穴の中に詰まっているので中々取ることはできません。

毛穴の種類②:黒ずみ毛穴

黒ずみ毛穴は毛穴トラブルの中でも最も目立ちやすく、悩んでいる方が多いです。そして黒ずみ毛穴の中にも実は3つの原因があるんです。

まず1つ目は、詰まり毛穴が酸化して黒く見えることが原因の黒ずみ毛穴です。そのため、「以前までは白っぽかったのに気づいたら黒ずみになっている」「触るとざらざらとしている」という方は、毛穴の詰まりを改善する必要があります。

2つ目は、毛穴の入り口の部分がメラニンを生成して色素沈着していることが原因の黒ずみ毛穴です。肌は紫外線や摩擦などの外部刺激を受けると、そのダメージを軽減しようとして黒色のメラニンを生成します。通常、生成されたメラニンはターンオーバーとともに排出されますが、排出が追いつかなくなると色素沈着として黒ずみになります。メラニン型の黒ずみ毛穴も鼻にできやすいですが、「毛穴の周りが黒ずんでいる」「角栓をとっても黒ずみがある」場合は、メラニン型黒ずみ毛穴の可能性が高いです。

3つ目は、産毛の目立ちによる黒ずみ毛穴です。産毛は一見すると、細くふわっとしているため、黒ずみとは程遠いようなイメージがあります。しかしシェービングなどで毛を剃ると断面が斜めにカットされるので、正面から見たときに毛が太く見えて目立ちやすくなります。「シェービングをしたら黒ずみが目立つようになった」「頬などの皮脂の分泌が少ない部位の黒ずみが目立つ」という方は、産毛による黒ずみ毛穴の可能性が高いです。

毛穴の種類③:開き毛穴

開き毛穴は毛穴が大きく開いている状態を指します。ベースメイクの際に「肌がボコボコしている」「色はないのに毛穴が目立つ」と感じている方は、開き毛穴の可能性が高いです。

毛穴が開く原因は主に3つあり、1つ目は皮脂が過剰分泌され、皮脂の出口である毛穴が押し広げられることが原因です。皮脂の過剰分泌が原因となるため、おでこや鼻などのTゾーンにできやすいです。

2つ目は、毛穴に詰まっていた角栓によって毛穴が押し広げられることが原因の開き毛穴です。角栓は皮脂と古い角質が混ざり合った塊ですが、できてすぐ毛穴が開くわけではありません。しかし長い時間、角栓が詰まった状態が続くと、徐々に毛穴を広げてしまいます。その結果、角栓を取り除いても開き毛穴が目立ってしまいます

3つ目は、肌老化による開き毛穴です。30代になると加齢により、肌の弾力やハリに関わるコラーゲンやエラスチンが減少していきます。するとハリや弾力の低下により、毛穴が広がりやすくなります。肌老化による開き毛穴は、元々ハリや弾力がある頬にできやすいです。「最近、肌にハリがない」と悩んでいる方は、肌老化による開き毛穴の可能性が高いです。

毛穴の種類④:たるみ毛穴

たるみ毛穴は、涙型に垂れている毛穴のことです。主に老化が原因で、40代以降に悩む方が多いです。30代では開き毛穴となりますが、40代になるとよりコラーゲンやエラスチンの減少は加速します。また、40代になると表情筋などの筋肉の衰えも加わり、重力により頬が下に引っ張られることで、開いていた毛穴が縦長になり涙型のたるみ毛穴になります。

毛穴トラブルの対策

毛穴トラブルは、自宅で出来るケアでも十分に対策ができます。また、毛穴ケアを習慣化することで、毛穴トラブルの予防にもなるので、ぜひ意識的に取り入れてみてください。

毛穴トラブルの対策①:角質ケア

詰まり毛穴や詰まり毛穴が酸化してできる黒ずみ毛穴には、角質ケアを重視しましょう。これらの毛穴トラブルでは、角栓をつくらないことが大事です。肌表面の古い角質をケアすることで、ぐんっと角栓の予防が期待できます。

スペシャルケアとしてピーリングやスクラブを取り入れると、古い角質を定期的に除去できます。他にも、クレイが配合されているアイテムもおすすめ。クレイは吸着力が高く、古い角質だけでなく毛穴に詰まった汚れも除去してくれます。

毛穴トラブルの対策②:洗顔で汚れを落とす

詰まり毛穴や詰まり毛穴が酸化してできる黒ずみ毛穴は、落とすケアが必要です。洗顔で毛穴に入ったメイク汚れや古い角質を毎日きちんと落とすことで、角栓をつくらせないことが大事です。

洗顔の中でも酵素洗顔がおすすめです。酵素はタンパク質に働きかける性質があるので、古い角質のケアや、毛穴に詰まっている角栓へのアプローチが期待できます。

また、洗顔の前に毛穴を開かせておくと、同じ洗顔料を使用しても汚れがグッと落ちやすくなります。毛穴は温めることで開くので、洗顔の前に蒸しタオルで顔を3分ほど温めましょう

毛穴トラブルの対策③:保湿ケア

開き毛穴・たるみ毛穴にお悩みの方は、保湿ケアを重視しましょう。肌の水分量は毛穴の目立ちに大きく関係しており、水分量が低下し肌が乾燥すると、毛穴周りの凹凸が際立って毛穴の開きが目立って見えます。

逆に、肌にたっぷりと潤いがあるとキメが細かくなり、毛穴が引き締まります。すると毛穴が目立ちづらくなり、開き毛穴・たるみ毛穴のケアにつながります。

スキンケアでは、うるおいが長続きする高保湿タイプの化粧水や乳液を使用しましょう。そしてスキンケアをする際には、パシャパシャと化粧水を塗るだけでなく、肌に浸透させる意識でハンドプレスをしてみてください。

また、コットンに化粧水を浸し、開き毛穴・たるみ毛穴が気になる部分にコットンパックをするのもおすすめです。肌に水分が浸透しやすくなり、ふっくらとした肌をつくれます。

毛穴トラブルの対策④:食生活の改善

食生活は栄養素のバランスを意識しましょう。バランスの良い食事を心がけると、毛穴トラブルの原因となるターンオーバーの乱れ・肌の乾燥・皮脂の過剰分泌を改善できます。

皮脂の過剰分泌による開き毛穴や詰まり毛穴・詰まり毛穴が酸化したことによる黒ずみ毛穴には、ビタミンB2・ビタミンB6がおすすめ。ビタミンB2・ビタミンB6は肌の修復や再生をサポートし、皮脂の分泌をコントロールしてくれます。ビタミンB2はレバーや海苔、ビタミンB6はマグロなどの赤身やナッツ類に多く含まれています。

また、お菓子や揚げ物などの脂質は、皮脂量に直結します。皮脂の分泌が多い方は、油分が多い食べ物を食べ過ぎていないかもチェックしてみましょう。

ハリや弾力の低下による開き毛穴やたるみ毛穴には、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するビタミンCの摂取を心がけましょう。ビタミンCはレモンやいちごなどの果物類やパプリカに多く含まれています。

毛穴トラブルの対策⑤:生活習慣の見直し

毛穴トラブルには、生活習慣の見直しも必要です。生活習慣の中でも特に意識したいのが、睡眠です。睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンはターンオーバーを促進してくれるので、コラーゲンやエラスチンの生成を促すだけでなく、皮脂の過剰分泌も改善できます。

睡眠時間の確保も大事ですが、忙しい現代では中々確保が難しいです。そこで注目したいのは睡眠の質。寝る前にパソコンやスマホなどのブルーライトを浴びると睡眠の質が下がるので、寝る前の30分はブルーライトを浴びないように意識してください。

毛穴ケアに効果が期待できる成分

自宅での毛穴ケアはスキンケアの成分にもこだわりましょう。ここでは毛穴ケアに効果が期待できる成分をまとめています。ぜひスキンケアアイテムを選ぶ際に、これらの成分が含まれているかをチェックしてみてください。

毛穴ケアに効果的な成分①:ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、様々な毛穴トラブルのケアが期待できます。ビタミンC誘導体には、

・生成されたメラニンを薄くする
・メラニンの合成を阻害する
・コラーゲンの合成を促進する
・毛穴を引き締める
・皮脂の酸化を抑える
・過剰な皮脂の分泌を抑える

といった働きがあります。

「毛穴ケアに効果的な成分のなかで何を選べばいいかわからない」という方は、ビタミンC誘導体が配合されているスキンケアが全般的にケアができておすすめです。

毛穴ケアに効果的な成分②:レチノール

レチノールもビタミンC誘導体と同様に、様々な毛穴トラブルへのケアが期待できます。

レチノールは表皮細胞を活性化させてターンオーバーを促進します。これにより、古い角質や毛穴詰まりを改善する効果が期待できます。

さらには、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成に関与し、肌の弾力ケアをサポート。開き毛穴やたるみ毛穴による毛穴の目立ちをケアしてくれます。

毛穴ケアに効果的な成分③:ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは弾力・ハリ不足による開き毛穴やたるみ毛穴、メラニン型の黒ずみ毛穴への効果が期待できます。

ターンオーバーを促してセラミドの生成を促進、線維芽細胞に働きかけて、コラーゲンの生成にもつながります。弾力やハリのある肌に整えてくれるので、弾力・ハリ不足による開き毛穴やたるみ毛穴のケアにおすすめです。

さらには生成されたメラニンの生成を抑制する効果もあるので、メラニン型の黒ずみ毛穴の改善に役立ちます。

毛穴ケアに効果的な成分④:セラミド

セラミドは毛穴ケアにおいても有用な成分ですが、直接的に毛穴を引き締めるわけではありません。

セラミドは肌のバリア機能を高めて、保湿を維持してくれる成分です。十分な保湿を長続きさせることで、乾燥による毛穴の目立ちをケアしてくれます。また、肌のバリア機能を高めると、外部刺激から肌を守りやすくなり、メラニンの生成を抑えるサポートをしてくれます。

毛穴ケアに効果的な成分⑤:サリチル酸

サリチル酸は詰まり毛穴や詰まり毛穴が酸化してできる黒ずみ毛穴のケアにおすすめです。

サリチル酸には角質柔軟作用があります。古い角質を柔らかくして剥がれやすくしてくれるので、角栓や肌表面の古い角質をスッキリさせてくれます。

ただしサリチル酸は刺激を感じやすい成分です。敏感肌の方は使用前にパッチテストをして、肌荒れしないかを確認してくださいね。

まとめ

毛穴は種類や原因、改善策を理解することで効果的に素早いケアができます。毛穴の種類によって適切な対策が異なるため、自分の肌状態に合った成分を選び、スキンケアをおこないましょう。

また、毛穴トラブルは今ある毛穴悩みの改善だけでなく、毛穴トラブルの原因を改善しないと繰り返してしまいます。毛穴トラブルは日常の行動やケアが原因であることが多いので、今しているケアや行動を一度見直すと毛穴トラブルが起きにくい肌へと整えられます。

ぜひこの記事を参考にして自宅で毛穴ケアをして、毛穴レスの卵肌をゲットしましょう!

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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