【肌質別】洗顔料の種類と選び方|界面活性剤やおすすめの洗顔法を一挙公開

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洗顔は美しい肌を保つために欠かせないスキンケアです。肌にはみずからうるおう機能がありますが、落とす機能は備えていません。肌に合った洗顔料で正しい洗顔をおこなうことが美肌の秘訣です。

この記事では、肌質別の洗顔料の選び方洗顔料と界面活性剤の種類を一挙公開します。肌質別のおすすめ洗顔料や洗い方もご紹介していますので、ぜひ美肌ケアにお役立てください。

目次

洗顔料の種類

最初に洗顔料の種類にはどのようなものがあるのかチェックしていきましょう。

洗顔料には、固形タイプやチューブタイプなどさまざま種類があります。洗顔料には主に6つのタイプがあり、どのタイプを選ぶかで洗い上がりや使用感が異なります。

石けんタイプ

石けんは、さっぱりとした洗い上がり洗浄力が強めのタイプが多いです。

機械練り法の石けんは大量生産できることから安価で販売され、枠練りは製造に時間がかかることから価格は高めですが、しっとりした洗い上がりの石けんになります。

フォームタイプ

フォームタイプは販売数が多く、ニキビ予防、敏感肌、毛穴ケアなど肌悩みに合わせたものが選びやすいです。

石けんよりも泡立ちやすく使いやすいことから洗顔料の主流となっています。

泡フォームタイプ

泡フォームタイプは、容器から洗顔料が出るときに空気と混ざり泡で出てくる洗顔料です。

泡立て不要で手軽に使え、プチプラ商品も多く品揃えが良いのが特徴。

炭酸タイプ

炭酸タイプは、炭酸ガスが含まれた洗顔料で、炭酸の泡で汚れを浮かせて落とす洗顔料です。

毛穴汚れや角栓、肌の汚れを落とし透明感のある肌に仕上げます。

パウダータイプ

パウダータイプは、酵素が配合されている洗顔料が多く、角質ケアや毛穴ケアにおすすめの洗顔料です。

毎日使えるものから、週1〜2回の頻度で使うものなどがあります。泡立ちにくいため、洗顔ネットを使うと泡立ちが良くなります。

泡立たないタイプ

泡立たないタイプは、ジェルやミルクなどの泡立たない形状の洗顔料です。

保湿成分が多く含まれているタイプが多く、しっとりとした肌に仕上げます。

洗顔料に配合される界面活性剤の種類

洗顔料には界面活性剤が配合されています。界面活性剤は、水と油を混ぜ合わせる働きや、水では落ちにくいメイクや皮脂汚れを落とす役割があります。

界面活性剤の種類により、洗浄力や刺激性が異なるため、界面活性剤の種類を知っておくと洗顔料を選ぶときに役立ちます。

界面活性剤の種類洗浄力主な成分
石けん系強い~やや強い石けん素地、カリ石けん素地、ラウリン酸K、ミリスチン酸K、ステアリン酸K など
石油・硫酸系強いラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸Na など
アミノ酸系中~弱めココイルグルタミン酸Na、ココイルグリシンK、ラウロイルメチルアラニンNa など
ベタイン系弱めコカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン など

石けん系石油系・硫酸系は、洗浄力が強めでさっぱりとした使用感です。商品によっては保湿成分を配合し、うるおいを与えてくれる洗顔料もあります。液体タイプの石けん系には、ラウリン酸K、ミリスチン酸K、ステアリン酸Kなどが配合されます。

マイルドな洗浄力で人気なアミノ酸系は、肌のうるおいを残しながら汚れをオフすることから大人の肌におすすめです。

ベタイン系は、他の洗浄成分の補助として配合されることが多い成分になります。

洗浄力が高い界面活性剤ほど肌刺激になりやすく、洗浄力が低い方が低刺激な傾向があります。

※ 参考資料:美肌成分事典/かずのすけ・白野実著/P64~70/主婦の友インフォス

洗顔料に配合されるおすすめ保湿成分

洗顔料は汚れを落とす界面活性剤以外に、保湿成分も配合されています。

洗顔料に配合されるおすすめの保湿成分をご紹介します。

おすすめ保湿成分

  • アミノ酸:角質層に備わっている成分で、分子が小さく角質層に浸透しやすい。
  • セラミド:リア機能をサポートする保湿成分。高保湿でうるおいが持続しやすい。
  • ヒアルロン酸:高分子で肌表面に密着し、水分を引き寄せる働きがある。
  • グリセリン:低刺激かつ高保湿なうるおい成分。

アミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸は、肌が本来備えている成分です。洗顔時に洗い流されるうるおい成分を補います。

グリセリンは低刺激でうるおい保持に効果的な成分です。石けんなら「コールドプロセス製法」の石けんに多く含まれています。

【肌質別】おすすめ洗顔料と洗顔法

洗顔料は肌質別に選ぶと、肌悩みに沿ったオフケアが叶います。

ここからは、肌質別のおすすめ洗顔料と洗い方についてお伝えします。

乾燥肌におすすめの洗顔料と洗顔法

乾燥肌の洗顔には、保湿成分が配合されたタイプがおすすめです。
乾燥肌は、肌の水分量や皮脂量が少なく、洗顔で流されるとさらに乾燥が加速してしまいます。うるおい成分やマイルドな洗浄成分で落とし過ぎない洗顔料を選びましょう。

乾燥肌におすすめの洗顔料「ファンケル  やわ肌 ミルク洗顔 」

公式サイト:株式会社ファンケル

『ファンケル やわ肌 ミルク洗顔』は、しっとりとやわらかい肌に導く朝用の洗顔料で、2024年10月に発売されました。

ミルクを肌になじませ、すすぐだけなので泡立て不要。乳液発想の角層柔軟処方で水分油分のバランスを整えることで、肌表面をやわらかくふっくらなめらかに。ぬるま湯でサッとすすぎ流してタオルで水分を拭き取ると、洗い上がりがしっとりします。

商品名やわ肌ミルク洗顔<朝用ミルク状洗顔料>
価格/容量1,650円(税込)/120mL

バオバブオイル柔軟オイル成分)、発酵ヨーグルトエキス(柔軟うるおい成分)

乾燥肌の洗顔法

乾燥肌の洗顔法は、いかにうるおいを守れるかを基準に選び、やさしく洗うのがおすすめです。乾燥肌は朝の肌もべたつきが少ないから、保湿成分が多めのやさしい洗顔料がぴったり。

すすぐときはお湯の温度が高いほど肌の油分が奪われるため、体温より低めの温度かつ冷たくないと感じるくらいのぬるま湯がベストです。極度に乾燥しているときは、Tゾーンのみ洗顔料をつけてあとはぬるま湯洗いしてみてください。

敏感肌におすすめの洗顔料と洗顔法

敏感肌は何かの刺激が加わると、バリア機能が低下しやすい肌質です。
肌荒れを予防する有効成分が配合された洗顔料を選ぶと、ゆらぎにくく肌が安定しやすくなります。

敏感肌におすすめの洗顔料「d プログラム  エッセンスイン クレンジングフォーム」

公式サイト:資生堂ジャパン株式会社

d プログラムの『 エッセンスイン クレンジングフォーム』は、肌荒れ予防有効成分グリチルリチン酸ジカリウムが配合された薬用洗顔料です。

泡立ちが良く、肌荒れの原因まで落としたい方におすすめの洗顔料で、しっとりとなめらかに洗い上げてくれます。

商品名エッセンスイン クレンジングフォーム
価格/容量550円(税込)/20g
2,090円(税込)/120g
有効成分グリチルリチン酸ジカリウム

敏感肌の洗顔方法

敏感肌の洗顔は、刺激を与えないことや乾燥させないことが大切です。洗顔料をしっかり泡立てて、泡の弾力で洗うようにし、拭き取りもやさしくおさえるように水気を取り除いてください。

SNSで話題の「ベビーオイル洗顔」は、美容家のmimiさんが提唱する洗顔法です。ベビーオイルは、ミネラルオイルが主成分のオイルで、肌に油膜を張り保護する役割を持ちます。肌内部のうるおい成分が蒸発しにくいため、肌が敏感なときにおすすめの洗顔方法です。

基本は洗顔料を使い、肌荒れがひどい日にはベビーオイル洗顔をする、など使い分けるといいでしょう。

※ 参考資料:mimi | mizuho watanabe

脂性肌におすすめの洗顔料と洗顔法

脂性肌は、肌表面のべたつきだけでなく毛穴汚れ、ニキビに悩む方も少なくありません。
うるおいを残しつつ皮脂汚れにアプローチできる洗顔料がおすすめです。

脂性肌におすすめの洗顔料「雪肌精  薬用雪肌精 ブライトニング クリーム ウォッシュ」

公式サイト:コーセープロビジョン株式会社

雪肌精 『薬用雪肌精 ブライトニング クリーム ウォッシュ』は、皮脂吸着パウダーとしてカオリンや和漢植物由来の美容成分を配合した、毛穴汚れをオフする効果とうるおい効果を兼ねそろえた洗顔料です。毛穴の黒ずみや皮脂、老化角質を落としながら透明感のある肌ケアができる洗顔料として、2025年3月に発売されました。

肌荒れ予防有効成分グリチルレチン酸ステアリルを配合し、肌荒れやニキビを予防します。

商品名薬用雪肌精 ブライトニング クリーム ウォッシュ
価格/容量550円(税込)/20g
2,200円(税込)/130g
有効成分グリチルレチン酸ステアリル

※ ドクダミ(䋆草)エキス/国産ハトムギ(薏苡仁)エキス/トウキ(当帰)エキス/メロスリア(白斂)エキス/タイソウ(大棗)エキス/グリセリン (保湿)

脂性肌におすすめの洗顔法

脂性肌は、角栓やニキビができやすい肌質なので、毛穴汚れをオフする洗顔をおこなうと肌バランスが整いやすくなります。毛穴汚れはこすって落とすのではなく、毛穴にアプローチする洗顔料を使用すると泡をのせてなじませるだけでも効果的です。

混合肌におすすめの洗顔料と洗顔方法

同じ人の顔の中に、オイリーな部分と乾燥する部分が混在する混合肌は、落とし過ぎないアミノ酸系の洗顔料がおすすめです。

混合肌におすすめの洗顔料「Excellula(エクセルーラ)  ムースウォッシュ」

公式サイト:佐藤製薬株式会社

Excellula(エクセルーラ)の『 ムースウォッシュ』は、炭酸タイプの濃密泡洗顔料です。毛穴よりも小さな泡が毛穴汚れをオフし、古い角質を落として透明肌に。

マイルドなアミノ酸洗浄成分※1をベースに、セラミド※2やヒアルロン酸※3を配合した美肌ケアに特化した洗顔料として2025年1月に発売されました。

商品名エクセルーラ  ムースウォッシュ
価格/容量2,530円(税込)/150g

※1ココイルメチルタウリンNa、ココイルメチルタウリンNa
※2セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP(すべて保湿成分)
※3アセチルヒア ルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(すべて保湿成分)

混合肌におすすめの洗顔法

洗顔料を肌にのせるときに、Tゾーン→Uゾーンの順番でなじませます。角栓ができやすい小鼻周りは、指の腹でなじませ、Uゾーンは軽めになじませて洗い流します。時間差を設けることで、混合肌のバランスが整いやすくなります。また、洗浄成分はなるべく中〜弱めを選び、乾燥している部分に合わせるほうがいいでしょう。

角栓や毛穴が気になる場合は、部分的に皮脂を吸着するクレイパックや炭配合のパックを取り入れてみてください。

肌に合わせた洗顔料と洗い方を取り入れ美肌ケア

洗顔料は肌に合ったものを選び、洗い方を気をつけることで美肌ケアができます。

季節によって肌質が変化する方は、肌の状態に合わせて選ぶといいでしょう。すこやかな肌作りは洗顔から始まります。

自分にぴったりの洗顔料を見つけ、透明感のあるクリアな肌作りをしましょう。

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この記事を書いた人

「自分の肌に合ったものを見つける」ことをコンセプトに中立公正なスキンケア情報を得られるよう、質の高いコンテンツ作りに努めています。気になる美容のトピックや知りたいことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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